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2017年1月29日

実際とは違うものが見えてるかも? 仕事で気をつけたい色の錯覚

shigotodekiwotsuketaisisa

錯覚とは人が正常な状態にありながら
本来とは違う物を認識してしまう現象です。
特に視覚は錯覚を起こしやすく「錯視」と言い、
錯視によって起こる現象を「錯視効果」と言います。
通信技術が発達し、仕事のやり取りをする上で写真などの画像で
済ませてしまうことが多いですが、
もしかしたら相手と自分は違う物が見えているかも?

今回はいろんな錯視の中で色の錯視と仕事などの
人とコミュニケーションを行う上で注意したいことを
まとめていきます。

 

錯視

私たちは物体の色を物体に反射した光信号を
目の視細胞で感知し脳に伝えられます。
しかし、脳は色を処理する上で、周囲の環境を踏まえて
処理してしまい、時に錯覚が起こります。
色の錯視の例をいくつか紹介します。

 

色相対比

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上の図形の中央のオレンジはどちらも同じ色ですが、
背景が赤の方がより黄色く見え、
黄色が背景の方がより赤みが強く感じます。
これはある色を見るとその色に対しての感度が低くなるためです。
右の赤の図の方を見ると視細胞が赤色の信号に対して
感度が低くなり、中央にあるオレンジの赤みも一緒に低くなり
黄色味が強くなったようになります。
左の黄色に囲まれたオレンジも黄色味の感度が低くなったため、
赤みが強い見えるようになります。

 

彩度対比

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こちらは周りに囲まれている色によって
真ん中にある図形の彩度が違って見える現象です。
茶色に囲まれているオレンジの方が彩度を高く感じ、
黄色に囲まれているオレンジの方が彩度を低く感じます。

 

明度対比

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色の明るさが周りの色の明るさによって変化してする現象です。
黒に囲まれているグレーの方が
白に囲まれているグレーより明るく感じます。

 

縁辺対比

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並んだグレーの1面を見てみると左の明るい色に接しているグレーと
右の暗いグレーに接している方と両方の縁が違う色に見え、
グラデーションがかかってるように見えます。

 

同化現象

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隣り合う色の属性がお互いに近づいて知覚される現象です。
同じ赤色でも黄色のボーダーがある方は少しオレンジっぽく見え、
紫のボーダーがある方は青みがかって見えます。

こういった錯視効果は日常の生活で売られている商品や広告、
服やメイクなどによく応用されています。
このような錯覚以外に私たちの脳は普段の生活でものの色を
正確に把握する上で重要な働きを行なっています。

 

色の恒常性

先にいろんな色の錯視について説明しましたが、
私たち日常生活で物を見る場合、錯視効果で暗く見えたり、
色味が強く見えたりということはありますが、
色の認識に関しては錯視にあまり引きずられません。

なぜなら「色の恒常性」と言われる脳の働きがあるからです。
この現象の明確な原理は解明されていませんが、
私たちが物を見た場合環境の照明が赤っぽいものでも
黄色いものでも、過去の様々な照明の経験から脳の中で
自動的に白熱球で見た時と同じ色に見えるよう認識し、
照明条件を推定し補正しているからだと言われています。

つまり同じ物体を照明の環境が変わっても本来の物体の色を知っていると、
その色に見えるように脳が勝手に補正してくれるのです。
例えば、赤いりんごは通常の照明条件で見ると赤いことを
理解していると、青い照明下だと紫がかって見えるりんごを、
白熱球の観光下で見たのと同じように赤色に見えます。

こういった現象で有名なのが「チェッカーシャドウ錯視」です。

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上の画像のように白とグレーのチェック模様の地面に
円柱の棒が立ち影ができています。
影がかかっていないチェック模様のグレーの部分(A)
円柱の陰で模様の白い面が暗くなっている部分(B)を
見比べてください。
このAとBの部分は同じ色ですか?と聞かれるとすると
大半の人は「違う」と答えます。

しかし下の画像を見てみるとどうでしょう?

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Aの面をBに向けて伸ばして見ると、
AとB両方とも同じ色であることがわかります。
しかし脳はAとBが同じ暗さになっても、
脳ではチェック模様の白と認識しているため、
チェック模様のグレー部分と同じグレーと認識されない現象です。

 

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上のトマトの画像も見てください。

紫がかったトマトの画像ですがトマトは赤いということは
認識できます。
しかし、スポイトで色を抽出して見るとトマトはあずき色で、
光沢部分は紫色になっています。

つまり、目の色認識としては下の画像のようにみえているはずが
「トマト」「画像が青みがかっている」という環境の認識で
赤いトマトに見えるのです。

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この現象で厄介なのは同じ色と頭で理解していても
そう見えないところです。
同じ色とわかって見比べても違う色に見えてしまいます。
それほどまでに脳で把握している色の影響は強いのです。

 

人によって色が違う写真

先に話したように人の脳内補正が時には人によって
見える色を変えてしまうことがあります。
同じ環境で同じものを見る場合には問題ないのですが、
これが画像として見る場合に時折人と違う色が見えることがあり、
過去には「このドレス何色に見える?」という言葉と
共に添付された写真が話題を呼び世界中で議論されました。

これは一着のドレスを写した写真が発端なのですが、
そのドレスが人によって「青と黒」「白と金」に
見える人に別れました。

この事柄の原因が色の恒常性による脳の働きではないかと
言われています。
つまり人によって画像の証明条件の補正が2種類に
別れたことによりこの現象が起こったのではないかと
言われています。

つまり自分の周囲のを見渡す場合と違って、
写真などの画像は、周囲環境から切り取られいるため、
画像を見た人の脳による証明条件の補正が正確に
行われなかったのです。

また、衣類などの多様な色が使われるものは脳で認識し、
色が断定されていないため、
より起こりやすかったのではないかと考えられます。

 

画像での確認に注意

通信技術が発達し、仕事の効率化も合わせて写真で
やり取りを行うことは少なくありません。
例えば会社で何かを購入するとき、
部下がお店に行って買うものの写真を撮り
「こちらを購入でよろしいでしょうか?」と確認を取り、
購入して帰って来たら「色が違う!」
なんて言われることもあるかもしれません。
見栄えを良くして使う写真などであれば、問題ありませんが、
こう行った確認のやり取りで行う写真は認識のズレが
大きな問題になるかもしれません。

仕事で写真やり取りを行う場合、
お互いの認識のズレを発生させない写真にするためには
以下の点に注意が必要です。

・取りたい対象から少し引いて撮る

これは写真を見た人に証明環境の情報を
なるべく多く残すためです。

・加工をあまりしない

最近では見栄えを良くするために写真加工アプリが多くあります。
しかし、加工の仕方次第では脳の証明条件認識を
勘違いさせるものになるかもしれないので注意が必要です。
少しだけ明るさを調節するのがベストです。

・画像以外の情報をつける

画像だけでではなく「○色です」と軽く文章を付け加えるだけで
脳の認識が画像だけに頼ることがないので正確さが増します。

ネットでの仕事のやり取りが簡単にできるようになって、
スピーディーに情報交換ができるようになり、
手頃に済ませてしまいがちですが、
簡単だからこそ別の点でお互いの認識がずれないよう
ちょっとした気配りを心がけましょう。


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