簡単なブランディング的思考について。

簡単なブランディング的思考について。

以前のブログに『コトラー教授は、「ブランドとは、個別の売り手または売り手集団の財やサービスを識別させ、競合する売り手の製品やサービスと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはこれらの組み合わせ」と定義しています。私は人そのものや、場所やコトもすべてブランドに定義できると思っていて、広義的には「他にはない唯一無二のもの」というのがブランドの定義で、それを自在に操るのがブランディングすること』と記しました。

 

では具体的にブランディングするということはどういうことなのかを私なりに考察しました。

雑誌作りにみるブランディング

雑誌作りにみるブランディング。

例えば、雑誌編集の現場にて。10ページのパスタ屋さん特集をする際に、1ページに2店舗ずつ合計20店舗掲載すると編集長から指示が来ました。Aという編集部員は、20店舗掲載するのにきっちり20店舗をリストアップして、取材し、編集、紹介します。Bという編集部員は、20店舗を掲載するのに100店舗をリストアップして、1件ずつ取材をして、更にそこから30店舗に絞って追取材をし、さらに10店舗を削って残りの20店舗を紹介します。

 

双方同じデザインフォーマットの紹介記事に仕上がりましたが、掲載されている記事内容は明らかにBの誌面の出来栄えがよくなります。もちろん時間はBの方が圧倒的にかかることとなりますが、数ではなく質を追求したBの編集記事の方が結果的に濃厚な誌面になり、読者からの支持を得ることとなります。その雑誌には「おいしいパスタ屋を知りたければ、この雑誌を見るに限る」というようなオーソライズ力がつけられ、雑誌のブランディングとなります。

お寿司屋さんの大トロは残りもの?

お寿司屋さんの大トロは残りもの?

お寿司屋さんの場合も同じです。美味しいお寿司屋さんなどにいくと、マグロやブリなどの大きな魚のサクを、惜しみもなくそぎ落として、本当の美味しい部分だけを切り出して大トロとして提供します。

 

1尾50万円の本マグロからどれくらいの量の大トロがとれるのかは定かではありませんが、重さ数百キロにものなる本マグロ1尾の身をどんどんそぎ落として、わずか数グラムの残った身を「大トロ」として提供するわけで、それは1貫3,000円にも5,000円にもなりますよね。残りものに価値があるわけです。

まとめ

まとめ

雑誌の権威の付け方、お寿司屋さんの大トロの例を挙げましたが、そぎ落とす作業、捨てる作業が残ったものに高い価値を与えるのだと思います。

 

ブランディングは多くの事象をいったん集約して、そこから不要なもの、不必要なものをそぎ落としていく作業と言えます。これは他にもある、これは不必要、これは無くても成立するとどんどんそぎ落としていって良いところだけを残す。

 

ダイヤモンドの元素記号はⅭです。科学的にいえば、ただの炭素でしかありません。でも元素記号Ⅽの塊でしかない、くずのダイヤも削ることによって高価なものになります。「加えるのではなく削る作業」そんな感覚がブランディングに必要な思考なのではないかと思います。

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