足るを知ること

足るを知ること

こんにちは。いよいよ私の一番好きなシーズン秋の到来ですね。

今年の夏もコロナ禍がおさまりきらずでしたが、色んな人と会い、色んな人の考えに触れることができて、自分自身すごく成長できた夏だったと思います。自分が結果として正しかったこと、そうじゃなかったことの両方があります。冷静に振り返って、見つめ直すこと&立ち止まることも大切ですね。

そして、もうすぐ創業10年を迎えるにあたって、大小様々な問題も浮き彫りになってきました。人は「欲深い」生き物ですから、何でもかんでも欲しいって思っていると、破滅を招きます。

この数年、そういう地位や名誉に目が眩んでいた自分も存在していたと思います。今回は、自分への振り返りも含めて、書きたいと思います。

 

自分自身をよく知ること

自分自身をよく知ること

私にとってこの7月、8月、9月はとても考え、とても悩み、とてももがいた三ヶ月でした。何を悩んでいたのか?それは、これから3年後、5年後、10年後の会社のこと、そして自分のことです。

大きなきっかけをくれた方がいて、我武者羅に走ってきたこの10年を、一度全て振り返ってみるという時間に向き合っていました。そこで感じたこと、忘れていたこと、感謝すべきことなど色んなことに出会いました。

 

① 認められたいが故の承認欲求

我々の9期はもうすぐ終わりますが、特に7期くらいまでは自分が先頭に立って営業し、クライアントさんを増やしてきました。リアルセミナーも多数やったり、とにかく会社の認知度を上げることに必死で取り組んできました。

北陸ではNo.1の取扱高にまで成長しましたが、そこで自分が得られた「満足」「達成感」はほぼありませんでした。なぜなら、私が起業した理由はそこにないからです。

私が起業したのは、媒体側と代理店の関係値や業務の進め方に大きな疑問を持っていたからです。その闇を解消したくて起業し、会社は大きくなりましたが、根本にあるものはまだ何一つ変えられていません。

残念ですが、未だに僕が闇だと感じる取引は続いているし、そこにまだまだメスは入れられていません。すごいとか言われて認められたいわけじゃなく、純粋に業界が健全になる努力を、これからもっとしていくべきだと改めて気がつきました。

 

② 組織にかかる負荷バランスを考える

冒頭でも記載してきましたが、この9年間ずっと走り続けてきて、正直疲れたこともたくさんあります。新規クライント獲得が多すぎて、社内スタッフが疲弊してしまい、大切な仲間を失ったことも多々ありました。

私は営業出身なので、新しい仕事をたくさん獲得してくれば、社内は喜ぶとばかり考えていました。もちろん喜んでくれるのですが、その量とバランスが最も重要です。

糸もそうですが、ずっとピンピンに張ってると、いつかその負荷に耐えきれずに切れてしまいます。そのちょうど良いラインを、ずっと私は見極められずにいました。負荷がかかりすぎたスタッフに、今は本当に申し訳なかったと反省しています。

何事もそうですが、過剰は良くないです。その組織&風土にあった状況を、調整するのも私の仕事だったなぁと思います。今後に必ず活かしていきたいです。

 

③ 初心は常に胸に留めておく

故人の多くの方が残していますが「初心忘れるべからず」という言葉。知ってますよ、わかってますよーという方は多いと思います。

しかし、人は忘れる生き物です。私もこの数年間、初心を忘れていて失敗したこと、初心に戻って考え成功したことの両方があります。

本来、自分一人で始めた会社。今の会社の規模になるには、確実に自分一人の力で出来なかったことが多いことにも、改めて気がつきました。

何を目指すのか?何を成し遂げたいのか?人によってそれぞれあります。ただ、根本にある「想い」というのを大切に努力できる人と、変わってしまう人では残る仲間が変わるんだと思います。

 

足るを知るとは?

足るを知るとは?

現状で十分なもの、十分でないものをしっかり状況に応じて、見極めることだと思います。会社を拡大していくと、どうしても拡大にばかり目がいってしまい、本来見過ごしてはいけないことも見過ごしたりします。

どんな状況においても「正確な判断」をするのは、全体把握&数字把握が大前提となります。全体把握ができていないのに、正しい判断はできないので、今後はもっと判断の精度を上げていくためにも、より細かく数字がもたらす意味も考え、経営に反映していきたいと思います。

 

まとめ

まとめ

私にとって、この夏は自分自身を見つめなおす良い期間になりました。この10年間、ほぼじっくり自分自身と向き合ってこなかったので、その間に失った物もたくさんあります。今後は、会社を支えてくれるスタッフ&家族のことも、しっかり優先度あげて対応していきたいと思います。

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