利益をあげること、無駄を削ること

利益をあげること、無駄を削ること

こんにちは。11月になりましたね。

政権が菅政権に変わって『脱ハンコ』だったり『携帯電話料金の引き下げ』だったり、新たな政権が結果を残すために今までメスをいれてこなかったところも大きく動き出してきましたね。このような動きは、私個人として社会が良い方向に変化していくことなので、とってもいいことだと思って見ています。

GO TO関連の発動もあって地方経済も少しは元に戻ってきているように感じています。このまま第3波が大きな流れを起こさなければ、最悪の事態にはならないのではないかと個人的には思っています。

さて、今月はタイトルの内容について書きたいと思います。

利益をあげること

利益をあげること

 

これは日本中のほとんどの企業がやらなければいけないことです。

私はよく弊社のスタッフに話をするのですが『売上は会社の身体自体、利益は身体の中を流れる血液だ』という表現をします。

つまり、売上だけを追いかければいいわけでもなく、利益だけを追いかけるわけでもいけないということを伝えています。大切なのは売上に対しての適正な利益だということです。どちらもバランスよく獲得していかないと、身体はおかしくなり病気になって死んでしまう、これは会社も全く同じなのだと話をします。

身体ばかりが大きくなっても適正量の血液が流れていなければ決して健全な状況ではないですし、身体は大きくなっていないのに血液だけが増えている状況も健全な状況だとは言えないのです。

利益という言葉ばかりを意識していると、多くの人は『新しく生む利益』を考えてしまうようですが、僕は新しいものばかりに利益があるとは考えていません。既存の商品、サービスを改善することでも利益は生まれるからです。

無駄を削ること

無駄を削ること

無駄を削りなさい、コストをカットしなさい、という言葉は社会人の皆さんは必ず聞いたことがある言葉だと思います。

しかしこの言葉を、コストカットという概念でしか捉えていない人が多いのも事実です。この無駄を削るということ自体に利益をあげる、利益を残すというようなポジティブな側面もあることを忘れてはいけません。無駄とかコストという言葉の表面しか見ていないと、それが利益に直結するということに気が付かなかったりもするのです。

なので、利益をあげなさいと言われているのと、無駄をカットしなさいと言われているのとでは、言葉ややるべき行動が違うだけで最終の着地である「利益をあげる」ということに等しいのです。

私は、この2つの言葉を場面場面で社内ではよく使います。これは単純に売上と利益に対してだけではなく、仕事効率、経費効率、採用効率、教育効率の概念でもよく使っている言葉になります。なぜこの言葉をよく使うのか?というところで考えると、常に現在の状況に満足していないからです。満足していたり、現状維持でいいという考えであればそこまで使う必要がない言葉ですが、私はそうではないので上記の言葉を多用してスタッフに伝えているのです。

11月で弊社は7期が終了します

11月で弊社は7期が終了します

11月は弊社の決算月になります。たくさんのお客様、スタッフ、スタッフの家族、関わってくれる協力会社さんのおかげで、今期も過去最高売上&最高利益を残せそうです。昨年も200%成長できたんですが、今期も昨対200%程の成長結果を出せそうです。昨対200%成長しようと思ったらそう簡単ではないと、この2年で感じています。

200%成長するには会社自体の仕組みを変えること、仕事の仕組みを変えることなど根本的な問題を変えていくことが必要になります。もちろん新規事業で大きく当たるものがあれば200%を出すことも可能だとは思いますが、昨年も今年も、何か特別に大きなヒットがあったわけではないです。すべての事業の業績推移が上がった200%だからこそ価値があると思っています。

また200%成長には大きな歪みが生じるのも事実です。根本的な問題、やり方など根深い部分を改善していくことになるので、社内体制の変更、ルールの変更、仕組みの変更などはとてもスピード感をもってやることになります。それについていけない、理解できないということで離れてしまうスタッフがいるのも事実です。

しかし、私の仕事は弊社で働くスタッフを一時的に幸せにすることではありません。この先何年も仕事に喜びを感じ、自分を支えてくれている家族に感謝できたりする環境をつくることです。長期的にスタッフを幸せにするために、その時に必要な判断は必ず必要になってきます。その都度の判断が将来を左右し、それが私の責任となるのです。

10月に書いたブログでも記載はしたのですが、この期末でやめることも複数あります。それは下記です。

① Market Supportのサービス閉鎖
こちらはもう6年前からやっていた弊社主催のセミナー。文字通りマーケットで売るサポートをできるように東京や大阪などから優秀なマーケターをゲストで招いて福井&石川&富山にてセミナーをやってきました。

しかし、現在のフェーズでその必要性がほぼなくなったという判断で閉鎖することを決裁しました。顧客の規模も当時と比べてはるかに大きくなり、サービスを提供していく上でどこに集中していくべきか?を考えての判断になります。

② LEAD 無料動画サービスの閉鎖
こちらはスタートしたのが今年の5月です。面白くデジタルマーケティングを学べる講座としてやってきました。これからデジタルマーケティングに取り組みたいという企業さんには本当に好評で、かなり多くの登録者を集めることにも成功しました。

しかし、これもMarket Supportと同じ理由で、弊社のリソースをどのフェーズの顧客に集中させるべきか考えて閉鎖という決裁に至りました。かなり早い段階でのサービス終了は正直悩みましたが、将来性を優先した結果の判断になりました。

③ マーケティングメディア『tree』の移管
もともと弊社のコーポレートで更新をしていて、メディアとして独立させた『tree』ですが独立させてからも予想より大きく成長しました。月間セッション、月間PVもかなり大きくなり収益増、問合せ増にも繋がりました。メディア自体は露出も増えて、メディアM&Aの話などもこの数年で多く頂いていました。

しかし、私はこのメディアを売るという決裁を選ぶことはしませんでした。今までスタッフ全員で書いてきた、作ってきたコンテンツはずっと残したいという想いが強かったからです。これも、選択と集中という概念で11月末に再び自社コーポレートに移管しtreeとしての役目を終えます。来期からは、また上のフェーズを目指す明確な指標が決まったので、コーポレートサイトも刷新しそこに戻すという決断をしました。

まとめ

今年はとても早いペースでデジタルメディアのリリース、既存サービスのブラッシュアップなど行ってきました。そこで早い段階でPDCAを回してきたので、スパッとやめる決断もできるようになりました。それがこのスピードでできるようになったのは、明確に目指す場所が決まったからです。何となく目標を立てて会社を拡大しているわけではなく、明確な指標のもと今は判断することができています。

この11月も、クライアントさんでもある会社さんと新しい合弁会社をリリースします。またLIFE STORIESでも新しいサービス(EC)があります。自分たちに今必要なもの、将来的に必要な投資も含めて考え、来期は更なる飛躍を実現します。

また来月までお元気で。
共に頑張りましょう。

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