今回の大雪で再度考えたこと

記事公開日:2018.02.09

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今年は派手な幕開けで始まった福井県。私が生きてきた35年で最も雪の積雪量と積雪時間が長く145cmもの雪が積もりました。そして国道や鉄道など全ての交通機関がストップしてしまったのです。

会社としてどう在るべきかの選択

まず、大雪になってしまった1日目に選択しなければいけないタイミングがきました。いつも通り私は出勤できましたが一部のスタッフは車がスタックしていたり、大渋滞により出勤に4時間かかっているスタッフもいました。午前中いっぱい考えてお昼以降の業務を辞めて全員帰宅させることにしました。幸い弊社ではリモートで業務ができるようにノートパソコンを支給しているので少しは業務が進行できるという考え方からです。全員を帰宅させた後、次は天気予報や今後の予測をネットやテレビで情報収集して翌日以降の対応をどうするのか?決断しなければいけませんでした。12月と1月にかなり多くの案件を受注しているのもあって雪が降っていなくてもただでさえ業務工程がパツパツの状況でしたので、判断することを悩みました。

その状況で最も重要に考えたこと

結論から言うと、私が選択したのは、自宅での業務ではなく出社してもらって時短勤務にすることでした。理由はたくさんあります。

  • 1.弊社のクライアントは東京や県外に拡大していること
  • 2.北陸にいない限り状況は他県の方に理解できないこと
  • 3.雪で遅れましたとクライアントの約束を破りたくないこと
  • 4.できない理由ばかり考えたくなかったこと
  • 5.時短にしても会社のほうが圧倒的に業務効率がいいこと
  • 6.休日にしてこれ以上スタッフに負担を背負わせたくなかったこと
  • 7.どんな状況であれ乗り切りたかった気持ち
  • 8.我々より大変な人は他にもたくさん存在していたこと

上記のような理由です。理解できない人もたくさんいると思います。そこまでしてお金が稼ぎたいのか?っていう思考の人もいると思います。でも私は多くのスタッフと弊社を信用してくれてお仕事を任せてくれているクライアントに対して裏切るような行為を絶対にしたくありませんでした。臨時休業にすることは簡単なことです。私が一言その言葉さえ発することでそれは決定されます。ただ本当にそれがお客様に対して正しい対応だというふうに考えることはありませんでした。もちろんスタッフの気持ちや家族の気持ちを考えていないわけではありません。出勤や退勤のラッシュ時間にあわないように時短勤務にし私なりの最大の配慮はしました。またこの大雪の中、いつもよりはるかに時間をかけてでも出勤してくれるスタッフのため雪かきや除雪など辛い作業はなるべく私が率先してやるようにしてきました。

自分が任せられている仕事への意識

今回、痛烈に感じたのは各自の仕事への意識です。雪がすごくて動けません、行けません。ということは簡単なことです。ただそれは同じような状況の人にしか通用しない話です。私が東京に住んでいるなら可哀そうだなとは思いますがそれで仕事が停止していたら心からそう思えるか?と考えると答えはノーです。病院勤務で入院患者の食事を任せられている高齢の方々も深夜2時に起床し歩いて職場に向かっていたり、医師の知り合いの方も朝から歩いて2時間かけて出社したりしています。命に関わっている仕事だからそれができるのでしょうか?本当にそれだけでしょうか?私は意思、意識の違いがあると感じています。自分を信用してくれている相手に対して責任をしっかり持ち、その使命を全うするためにどうすれば可能か必死に考えた結果がそのような行動に結びついているのだと思います。病院機関は実際にこの大雪の期間、全く休んでいません。それがその証です。私はそこで勤務している人たちに尊敬の念しかありません。

心に決めていること

弊社は起業して五期目になりました。今まで色んな経験もしてきたから私は昨年の夏くらいから心に決めていることがあります。スタッフにとっていい社長、優しい社長であろうとすることを辞める。ということです。きっと今回も簡単に臨時休業を選択していたら、そう思ってもらえたと思います。しかしそこから何が生まれるでしょう?自分に対して良く言ってもらえるだけで他に何かありますか?私は自分が他者からどう思われるかより、会社としてどう在るべきかを大切に考えます。それが結果的に批判を招いてしまっても自分の心に正直にいたいと思っています。自分だけ評価されたらいいのでしょうか?本当の優しさはそこにあるのでしょうか?私は疑問に思います。休みにして納期に追われ残業が増え最後の最後に苦しむのは休ませたスタッフです。そんな決断は絶対にしたくなかったというのが本心です。

スタッフやクライアントに対する感謝

この大雪の中、弊社の業務は一日も休まず何とか稼働しています。これはクライアントさんの配慮とスタッフの努力です。朝から雪かきして会社に出社するだけでもエネルギーを消費しているのに真摯に業務に向き合ってくれているスタッフに感謝しかありません。私ができることは小さなことしかありません。みんなが出社しやすいように誰よりも早く出社して駐車場を整備しておいたり、みんなが業務に集中できるようにみんなの手が届かない細かな作業やサポートをすること。それくらいです。私は今、本当に意思が強いスタッフが近くにいてくれていることを再確認できました。この大雪がなかったら気がつけなかったかもしれません。連日頑張ってくれて本当に感謝しています。そしてそのスタッフをサポートしてくれているご家族の皆様にも重ねて感謝申し上げます。
ありがとうございます。

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筆者

徳山 佳瑛

25歳まではブラブラした人生を送っていたが、地元の福井に戻るキッカケがあり帰郷。 数年間の広告代理店勤務を経て起業したのがBigmac inc.。 会社やクライアントさんの前では社長らしい感じだが、家では愛犬にべったりの完全なる愛犬家。 得意なことはおいしいお店とおいしい料理を覚える記憶力で、基本的に的を外すことがないのが自慢。 起業してから10kg以上も太ったので、最近やっとジムに通いだしたらしい。

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