
「Illustrator」や「Photoshop」をはじめとしたWeb制作などで使用することの多いAdobe CreativeCloud(以下、Adobe CC)ですが、デスクトップ用だけではなくモバイル向けのアプリも存在します。
今回は、Web制作に使えるAdobe CCのモバイルアプリ8種類をご紹介します。
目次
画像編集・写真管理向けのアプリ
デスクトップ版での画像編集アプリといえば「Photoshop」が定番かと思います。モバイル版にも「Photoshop 」と名のつくアプリはありますが、機能ごとに分割されており、デスクトップ版アプリのような1つのアプリに全ての機能が備わっているといったものではありません。しかしアプリ間での連携がしやすいため、十分作業ができるものが揃っています。
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Photoshop Fix
「Photoshop Fix」は、「Photoshop」の機能のうち画像の修復・ゆがみ・明るさ・色の調整といったツールを備えたレタッチを目的とした画像編集アプリです。デスクトップ版と同様に画像の調整を行うことができる他、作成したデータはレイヤーを維持したまま送信することができるためモバイルからデスクトップへと作業を継続して行うことが可能です。
Photoshop Mix
「Photoshop Mix」は、「Photoshop Fix」と違い画像の切り抜き合成や色調補正機能を備えたアプリです。なげわやシェイプでの切り抜き作業を行えるほか、自動で輪郭を判定して切り抜くツールもあるため効率よく作業を行えます。
Lightroom CC
「Lightroom CC」は、各種スライダーやフィルターなどの使いやすいツールを備えており、プリセットの適用で露出・コントラスト・色などの調整をおこなえます。また、アルバムを作成することができるので写真の整理を行うのにも便利です。
データはデスクトップ版・Web版と同期することができ、変更も反映されます。
イラスト向けのアプリ
イラスト作成・描画ツールとしてのアプリケーションには「Illustrator Draw」や「Photoshop Sketch」があります。
Illustrator Draw
「Illustrator Draw」は、デスクトップ版のようなベクター描画ツールになっており、レイヤーはもちろん、グリッドやシェイプ、スタンプ機能などもあり、多角形や複雑なパスを作成することもできます。描画レイヤーだけでなく、画像レイヤーとして「Adobe Stock」やクラウド上の画像を使用できる他、モバイルデバイスで撮影した画像を追加することもできます。
また、Apple pencilにも対応しているためより直感的に描くことができ、作成したデータは、「Illustrator」や「Photoshop」に送ることができます。
Photoshop Sketch
「Photoshop Sketch」は「Illustrator Draw」と似ており、鉛筆、ペン、マーカー、水彩ブラシで手書きのような感覚でスケッチすることができるアプリです。
「Illustrator Draw」との違いは、作成されたデータがピクセルデータで保存されるという点になります。「Illustrator」のようなパスデータではないため、水彩画にあるような滲みといったパスデータでは表現し難い表現を得意としています。
ワイヤーフレームやデザイン素材の作成向けのアプリ
Web制作をする上でワイヤフレームやモックアップを作ることになった際にデスクトップ版には「Adobe XD」がありますが、モバイルアプリにも「Comp」というジェスチャーで素早くレイアウトを作成することのできるアプリケーションがあります。
Adobe XD
モバイル版「Adobe XD」は、デスクトップ版で作成したデザインの表示を確認できます。
読み込みには、USB経由のリアルタイムプレビューと、Creative Cloud FilesからAdobe XDドキュメントを読み込む2種類があります。デスクトップ版と違い、新たに作成を行うことは出来ませんが、USB経由でのプレビューはデスクトップ版で行われたデザインの変更がすぐ反映されるため、確認を行いながらの作業に便利です。
Comp
「Comp」は、印刷やWebなどのレイアウトを手描きで簡単に作成することができます。ジェスチャーを使うことで図形やテキストなどのレイアウト用パーツを配置することが可能で、画像左の殴り書きのような状態のものでも画像右のような図形・テキストへ変換してくれるため、レイアウトに必要なパーツを素早く配置できます。もちろん実際に使用する画像がある場合にはそのまま使用して配置することもできます。
「Photoshop Mix」など他の画像編集アプリとの連携を行うことができ、「Adobe Typekit」フォントの利用や「Adobe Stock」画像の仮配置を行えるため質の高いワイヤフレームやモックアップを素早く作成することができます。
Capture
「Capture」は、画像から色・シェイプ・文字・パターン・ブラシといった素材作成をサポートしてくれるアプリです。お気に入りの色やイラストを読み込み、各素材の作成に役立てることができます。パターンやブラシは作成後に「Photoshop」などのアプリケーションに送ることで活用できます。
モバイル版アプリでも十分な機能が備わっている
既に十分な機能が備わっているAdobeのモバイルアプリ版は、基本的に無料でダウンロードしてインストールできますが、有料プランによってすべての機能を使うことができ、デスクトップ版のアドビ製品とも連携できるようになります。
どのアプリも「Illustrator」「Photoshop」をはじめとした各アプリとの連携もスムーズに行えるだけでなく、画像やアプリの形式だけではなくPDFとしても保存が可能なので確認手段が多いこともポイントの1つです。
また、今回ご紹介したアプリにはApple pencilとの相性が良いものもあるため、Apple pencilを持っている方であれば更に便利なツールとなってくれることと思います。
デスクトップ版のAdobeソフトに関してより詳しく知りたい方は下記の記事にてご紹介していますので、是非ご覧ください。
https://big-mac.jp/web-design/there-ar-many-kinds-in-adobe-software-is-it/
https://big-mac.jp/web-design/the-difference-between-illustrator-and-photoshop/
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