海外向けリスティング広告の特徴と成功の秘訣を徹底解説!!

海外向けリスティング広告の特徴と成功の秘訣を徹底解説!!

商品やサービスに一定の興味や関心を持っている顕在層へ効果的にアプローチできるリスティング広告では、他のWeb広告と比較して費用対効果を高めやすいという傾向があり、世界中にビジネスを宣伝し獲得していくための優れた方法の一つです。

 

誰でも海外にリスティング広告を配信できますが、特徴と運用方法をしっかりと把握することで効果の高い配信ができます。

 

この記事では、海外に向けたリスティング広告の基本的な特徴から、成功の秘訣まで徹底解説していきます!!

目次

リスティング広告とは?

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、GoogleやYahoo、Bingなどの検索エンジンの検索キーワードに連動して表示される広告のことを指します。

特定のキーワードに対して広告を表示させ、そのキーワードをユーザーが検索していて関心が高い状態で広告が表示されるため、獲得につながりやすいことが特徴です。

そして、今回ご紹介するのは海外向けリスティング広告の特徴と成功の秘訣です。

 

海外向けリスティング広告のメリット

海外向けリスティング広告のメリット

海外向けリスティング広告のメリットをご紹介します。

ビジネスの宣伝にも優れており、比較的獲得しやすいリスティング広告ですが、海外向けに配信した場合どのようなメリットがあるのでしょうか。

 

海外のユーザーにアプローチできる

海外向けのリスティング広告最大のメリットは、日本にいながら海外のユーザーにアプローチできることです。

ターゲットとなる国・ユーザーに適した広告媒体を選ぶことで非常に効果を高めることが可能です。

海外向けにネット販売をする際にもリスティング広告を運用しながらアプローチするのがより効果的となるでしょう。

関連記事:海外向けにネット販売をするには? 方法と注意点を解説

関連記事:海外向けECの基礎知識を紹介! ポイントや注意点も解説します!

 

企業のプロモーションの一つとして活用できる

多くの人が購入や消費の前にネットで検索する癖がついている現代では、web広告は欠かせないプロモーションツールとなっています。

そんな中、海外向けのリスティング広告は、日本にいながら効果的にアプローチできるため、プロモーションとして適切だと言えるでしょう。

海外向けのネットショップを開業した際には、特にプロモーションツールとして活用するのがおすすめです。

関連記事:海外向けのネットショップ開業でオススメサイトをご紹介!

 

海外向けリスティング広告のデメリット

海外向けリスティング広告のデメリット

海外向けリスティング広告のメリットは、日本にいながら海外のユーザーにアプローチできることでしたが、デメリットには何があげられるでしょうか。

 

運用方法の知識が必要である

海外向けリスティング広告のデメリットとしてあげられるものは「ターゲットとなる国の言語や広告の運用方法」の知識が必要であることです。

国によって使われている媒体からルールまでさまざまな違いがあるため、知識を入れておく必要があります。

 

 

海外向けリスティング広告の成功の秘訣

海外向けリスティング広告の成功の秘訣

  1. 広告の戦略を決める
  2. ターゲットの国を決める
  3. ターゲット国の検索習慣を知る
  4. 広告を出す検索エンジンを決める
  5. 海外広告の競合他社を分析する
  6. キーワードやフレーズを決める
  7. ターゲット国向けのクリエイティブを用意する
  8. 配信後は必ずデータを分析し、改善していく

こちらでは、海外向けリスティング広告の成功の秘訣8つをご紹介します!

 

広告の戦略を決める

海外向けリスティング広告で効果を出すためには、広告の戦略を決めてから配信することが重要です。

広告を出したい商材の特徴や、具体的なターゲットを想像してみましょう。

3C分析・データ分析によって「ターゲット」「競合」「自社の競合優位性」を知る必要があります。分析したうえで、戦略を立てることで効果の高い配信ができます。

 

ターゲットの国を決める

海外リスティング広告を配信するターゲットの国を決める必要があります。

ターゲットの国の選定をおろそかにしてしまうと、ターゲットが広くなりすぎてしまったり、逆に狭すぎて効果が全くでなかったりする可能性があります。

 

ここでは、2つの選定方法をご紹介します。

  1. 自社の外国語サイトのデータや、海外に顧客がいて現地に詳しい人などにヒアリングし選定していく。
  2. 「マーケットファインダー」や「Google広告キーワードプランナー」などを活用して、ニーズを探し選定する。

ターゲット国の検索習慣を知る 

さらに、ターゲット国のユーザーがどのような検索の仕方をしているのかを理解することが重要です。

国によって言語や文化が違うことで、どの検索エンジンを利用し、どのように利用するかも異なってきます。対象となる国の検索習慣を考慮せずにキーワードを選定すると、その国で検索されにくいキーワードであったということも起こりかねません。

 

広告を出す検索エンジンを決める

国によって検索エンジンのシェア率が異なります。

ターゲットの国で使用されている検索エンジンを知り、特徴を分析することが効果の出る配信につながります。

自社のターゲットとするユーザーに最もアプローチできる検索エンジンを探すことで効果のある配信となります。

 

海外広告の競合他社を分析する

 検索エンジンを決めたら、ターゲット国の競合他社を分析します。

分析方法としてGoogle広告の「プレビューと診断ツール」という機能を使えば、ターゲット国でどんな広告が表示されるのかを確認することができます。

Googleは世界で最も利用されている検索エンジンですが、地域によってはBingやYahoo!などの検索エンジンも大きなシェアを獲得しています。Googleだけでなく、これらの検索エンジンも調査対象に含めることが重要です。

事前に競合他社の広告を確認することで、戦略を分析することができ、自社の競争優位性を明確化しましょう。

 

キーワードやフレーズを決める

キーワード選定は、海外向けリスティング広告において最も重要な要素の一つです。

 

日本人が普段検索の時に使うキーワードと、外国人が使うキーワードは大きく異なります。日本人向けのキーワードをターゲットの国の言語に変えてもほとんど検索しない、または検索していても言葉の意図が違う可能性があります。

海外リスティング広告では、一からキーワードを洗い出して適切なキーワードを選定しましょう。

 

配信後は必ずデータを分析し、改善していく

海外向けリスティング広告では、配信して終わりではありません。配信後は必ず数値を分析し、改善していきましょう。

成果が出ていない時には、どこで数値が悪いのかを分析し、キーワード・広告文などを見直す必要があります。

常にデータを分析し、改善していくことが重要となってきます。

 

世界の検索エンジン市場を分析

世界の検索エンジン市場を分析

日本ではGoogleとYahoo!が主要な検索エンジンとして利用されていますが、国によって利用される検索エンジンが異なります。

 

海外向けのリスティング広告をする際は、ターゲットとする国での検索エンジン市場を把握しておく必要があります。

以下では、1999年に設立されたウェブトラフィック解析サイト「StatCounter」を元に、世界の地域ごとの検索エンジン市場をご紹介します。

中国の検索エンジン市場

中国の検索エンジン市場では、1位が百度(Baidu)で39.64%、2位がYandex(21.81%)、3位がBing(18.59%)となっています。

中国は政府によるインターネット検閲があるので、Googleなどのサービスの利用が制限されています。そのため、中国発の百度(Baidu)が普及しています。

 

韓国の検索エンジン市場

韓国の検索エンジン市場では、1位がGoogleで(60.79%)、2位がNaver(33.94%)、3位がBingで(2.41%)となっています。

Naverは韓国最大のインターネットポータルサイトですが、日本ではお馴染みのLINEの親会社としても知られています。

 

スペインの検索エンジン市場

スペインの検索エンジン市場では、1位がGoogleで(95.83%)、2位がBing(2.77%)、3位がYahoo!で(0.95%)となっています。

 

ベトナムの検索エンジン市場

ベトナムの検索エンジン市場では、1位がGoogleで(97.18%)、2位がCocCoc(2.27%)、3位がYahoo!で(0.27%)となっています。

CocCocはベトナムの検索エンジンで、ベトナム人のニーズに合わせた仕様となっています。

 

インドの検索エンジン市場

インドの検索エンジン市場では、1位がGoogleで(98.53%)、2位がBing(0.97%)、3位がYahoo!で(0.28%)となっています。

 

ロシアの検索エンジン市場

ロシアの検索エンジン市場では、1位がYandexで(58.38%)、2位がGoogle(40.18%)、3位がBingで(0.77%)となっています。

Yandexはロシアのサービスで、ロシアだけでなくロシア語圏の国でも一定の検索市場を占めています。

 

海外で配信できるリスティング広告媒体

海外で配信できるリスティング広告媒体

こちらでは、海外に配信できるリスティング広告の媒体の特徴と詳細をご紹介します!

  • Googleでリスティング広告を配信する
  • Yahoo!でリスティング広告を配信する
  • 百度(Baidu)でリスティング広告を配信する
  • Naverでリスティング広告を配信する
  • Yandexでリスティング広告を配信する
  • CocCocでリスティング広告を配信する

Googleでリスティング広告を配信する

Googleは2024年3月時点で、世界検索エンジンシェア率85%以上で世界で最もシェア率の高い検索エンジンです。ただ、近年は徐々に低下しており、Bingのシェアが僅かに拡大しているとともに、日本では、パソコン・スマートフォンともにGoogleが最も多いものの、スマートフォンではYahoo!も20%程度のシェアを占めています。

参考:総務省 令和4年版 情報通信白書|検索サービス

日本でもアカウント開設ができ、設定画面やサポートも日本語対応しています。ターゲット国へ配信地域を設定するだけで、海外に簡単にアプローチできます。

 

Yahoo!でリスティング広告を配信する

Yahoo!プロモーション広告はYahoo!Japan、つまり日本の媒体なので、海外向けの広告出稿ができません。

海外リスティング広告の場合は Bing Ads というツールを利用します。

簡単に日本の振込口座などでアカウントの開設はできますが、言語が英語しか取り扱っておらず日本人が使うにはハードルが高くなっています。

 

百度(Baidu)でリスティング広告を配信する

中国最大の検索エンジン、百度(Baidu)。中国のユーザーに配信をしたい場合は、必ず抑える必要があります。

百度(Baidu)のアカウントを開設するのに、中国の銀行口座を登録する必要があるなど、審査や条件があります。設定画面や管理画面の言語が中国語のみであるため、かなりハードルが高いと言えます。

 

Naverでリスティング広告を配信する

韓国でNaverは、Googleの次に市場を占めている検索エンジンです。

Naver にもリスティング広告のサービスが提供はありますが百度同様、広告を出稿するのはハードルが高くなっています。

韓国の銀行口座を登録する必要がある上、管理画面の言語は韓国語のみになっております。

 

Yandexでリスティング広告を配信する

ロシアのサービスであるYandexは、ロシアだけでなくロシア語圏の国でも、一定数の市場を占めている検索エンジンです。

Yandexが提供している広告サービスの「Yandex.Direct」でリスティング広告が配信できます。

Yandex Directではテキスト広告もしくはテキスト広告と画像広告を一緒に出せます。

 

CocCocでリスティング広告を配信する

CocCocはベトナム発の検索エンジンで、ベトナムに広告を出したい場合は抑えておくべき、検索エンジンです。

ベトナム語の自動入力補助やスペルチェックなど、ベトナム語を使用する方々にとって扱いやすい便利な機能が搭載されています。

ベトナムでビジネスを展開するのであれば、CocCocのリスティング広告を検討しましょう。

 

Google広告を海外で運用するには?

Google広告を海外で運用するには?

こちらでは、世界での検索エンジンシェア率92.61%であるGoogle広告の運用方法について詳しく解説していきます。

  • 地域設定をする
  • 属性をターゲティングする
  • 広告言語をターゲットユーザーに合わせる

地域設定をする

Google広告の地域ターゲティング機能を使用すると、国単体だけでなく、地域グループや特定の場所などさまざまな幅で地域を選択し広告を掲載できます。

Google広告の地域設定は以下の2種類あります。

 

 1. 地名による設定

具体的な地名を設定することで、その地域の人に対しての配信が可能です。また地域は複数追加可能なので、具体的な地域が決まっている場合は設定しましょう。

 

 2. 地域やスポットから半径を指定し設定する

地域だけでなく半径を設定した周辺まで範囲を指定することが可能です。地域の周辺にも配信したい場合や、地域設定で出てこなかった地域に配信したいときに有効です。

 

属性をターゲティングする

属性ターゲティングは、ターゲットを絞り込む手段の1つです。

年齢・性別・世帯収入・地域など具体的なターゲティングを指定することで、より効果の高い配信ができます。

 

広告言語をターゲットユーザーに合わせる

広告を配信する際は、広告の言語をターゲットユーザーに合わせる必要があります。

広告言語をターゲットのユーザーに合わせることで、その言語を指定しているユーザーに Google 関連サイトで広告を表示できます。

言語の調査をしたら、広告のテキストとクリエイティブをターゲットユーザーの言語で作成します。

 

海外向けリスティング広告を配信する上での注意点

海外向けリスティング広告を配信する上での注意点

海外向けリスティング広告の配信を最低限知っておかなければならない注意点がいくつかあります。知らずに配信してしまうと、思ったより効果がでないことや、違反になってしまうことがあります。

 

こちらでは、その注意点について解説していきます。

  • その国特有の検索エンジンの把握
  • ターゲットの国特有の検索習慣について理解が必要
  • 国や地域の「広告ルール」を把握する
  • リスティング広告の翻訳は完璧にする
  • 海外リスティング広告は小さく始めて徐々に広げていく

その国特有の検索エンジンの把握

国によって利用される検索エンジンが異なるため、その国特有の検索エンジンを把握することは、必須です。

たとえば、日本や欧米ではGoogleが主流ですが、韓国ではNAVERが多く利用されています。

ターゲットの国の検索エンジンの市場を調べ、現地に詳しい方からのヒアリングなどで、配信する検索エンジンを決めましょう。

 

ターゲットの国特有の検索習慣について理解が必要

検索習慣とは、国や地域ごとの言語や文化の違いによって生まれる、検索方法のことを指します。

たとえば、日本や韓国では「東京 グルメ」のような単一の言語の組み合わせで検索するのに対し、欧米では「What to eat in Tokyo」などのようにフレーズで検索することが多いです。海外の検索習慣について詳しくは後述します。

検索習慣の理解は、海外向けのリスティング広告を配信する上で、とても重要になってきます。ターゲットの国でどのようなキーワードがどのように検索されているのかを理解することで、効果的な配信ができます。

 

国や地域の「広告ルール」を把握する

日本に薬機法や景表法など、広告にまつわる法律やルールがあるのと同様に、海外でもその国によって法律やルールがあります。

ルールを把握せずに配信してしまうと、法律違反やポリシー違反になってしまう可能性があるので、必ずターゲットの国の広告ルールは把握しておきましょう。

 

リスティング広告の翻訳は完璧にする

広告の文言はネイティブによるチェックを受けて完璧に翻訳しましょう。

 

翻訳したつもりでも言語や文化の違いから、現地では思ったように受け取られないこともあるかもしれません。

 

翻訳が違う、あるいは違和感を感じてしまうような表現やNGワードがないか確認してもらい、広告に対する信頼度を落とさないようにしましょう。

海外リスティング広告は小さく始めて徐々に広げていく

海外向けのリスティング広告は、スモールスタートがおすすめです。

 

リスティング広告は、個々のキーワードに対して入札できるという利点があります。そのため、最初は確実性が高いキーワードにしぼって運用するといいでしょう。

 

確実性が高いキーワードは次の3点です。

  • 自社の商品やサービスに関連性の高いキーワード
  • 検索ボリュームが高いキーワード
  • 競争率が低いキーワード

 

確実性の高いキーワードを選定することで、広告がターゲットユーザーに表示される可能性が高くなり、費用対効果の高い広告運用ができます。

 

確実性の高いキーワードで効果を検証したら、徐々に他のキーワードにも範囲を広げていきましょう。

 

海外エリア・国別の検索習慣の違い

海外エリア・国別の検索習慣の違い

海外では、国によってどの検索エンジンを使うのか、どんな検索の仕方をするのかが言語や文化の違いから異なってきます。

 

たとえば、欧米ではGoogleが主流で、中国では百度(Baidu)、韓国ではNaver、ロシアではYandexが主に使われています。それぞれ異なるアルゴリズムを持つため、それぞれの国で使われている検索エンジンに合わせた広告運用が必要です。

 

韓国と欧米の検索習慣の違いについて解説します。

 

韓国の検索習慣

韓国では主に検索エンジンにNAVERが使われており、NAVERに合わせた対策が必要となります。韓国人も検索のしかたは日本人と近く「東京 グルメ」などのキーワード検索をしますが、アルゴリズムが変わってきます。

 

NAVERでは「ブログ」や「ショッピング」などのカテゴリ別に表示される仕組みになっています。ブログなどのカテゴリが何になるかもユーザーの検索履歴によって異なります。

 

NAVERのリスティング広告では、検索キーワードに応じて最大20個表示されるという仕組みになっており、ユーザーに認知されやすい特徴があります。

 

そのため、韓国では、リスティング広告をじっくり比較検討して、企業やWebサイトを選ぶという検索文化があります。自社の見込み客になりうる可能性が高いキーワードに対して広告で集客を行う手法が主流となっています。

欧米の検索習慣

欧米ではGoogleが主流です。欧米では、日本のように単一の単語を並べた検索をあまりせず、複数の単語を組み合わせたフレーズで検索する傾向があります。

たとえば、日本では「東京 グルメ おすすめ」と検索するところを「What to eat in Tokyo」などと検索します。欧米圏では、こうしたキーワードを意識してリスティング広告を運用するといいでしょう。

海外向けリスティング広告についてのまとめ

海外向けリスティング広告の特徴と、成功の秘訣についてお伝えしました。

海外向けのリスティング広告の配信ではターゲットの国の習慣やルールに気をつけ、地域の検索エンジンの市場や特徴を把握しておきましょう。

高い参入障壁があるがゆえに海外展開できていない企業も多く、海外展開するチャンスです。

 

今回お伝えしたように、地域や検索エンジンの把握をし的確に運用していくことで、非常に効果の高いマーケティング施策になります。

海外向けリスティング広告に関しては、ぜひBigmacにお任せください。

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