自信に繋がるポートフォリオ制作!レイアウトや作成手順も解説!

自信に繋がるポートフォリオ制作!レイアウトや作成手順も解説!

デザイナー・クリエイター職を希望する方には避けて通ることのできないポートフォリオ制作。中でもレイアウトは作り手の第一印象を左右する大事な要素の一つです。

 

「作品がいかに魅力的か」という事ももちろん重要ですが、レイアウトの仕方で印象がガラッと変わります。その他にも意識すべきポイントを知っているか知らないかで完成度に差がついてきます。

これからポートフォリオを作り始める人だけでなく、ポートフォリオを作っている最中でなんとなく自信が持てない人にもおすすめの内容になっています。

 

この記事を読めばポートフォリオ制作に自信が持てると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

 

ポートフォリオの基本的な知識を解説

ポートフォリオの基本的な知識を解説

そもそもポートフォリオはどういったもので、何のために、そして何を記載するのでしょうか。まずはポートフォリオの基本的な知識から説明します。

 

ポートフォリオを制作する目的は?

初めに、ポートフォリオを作る目的をしっかり設定しておきましょう。目的をしっかり定め、制作中も意識することが大切です。

 

ポートフォリオはもともと「書類を運ぶケース」「紙ばさみ」という意味があります。「たくさんの書類をひとまとめにして持ち歩き、必要に応じて書類の内容を変えるもの」というのが本来「ポートフォリオ」という言葉が持つ意味です。

それから金融用語、教育用語、そしてクリエイティブ方面の用語として意味が派生していきました。

 

つまりポートフォリオとは「提出する相手によって目的や方向性を変えていくもの」ということを前提に用いられる言葉なのです(この記事ではクリエイティブ方面の用語としてのポートフォリオを解説していきます)

 

そして忘れてはいけないのが、あなたの個性や能力を相手にアピールするためのものであるということです。自らの作品を整理し、学生時代や社会人になってから今までに何を作り、現在どういう技術を持っていて何ができるのかをアピールするためのものです。

 

さて、これを踏まえて、あなたのポートフォリオ制作の目的を考えてみましょう。デザイナー・クリエイター職の会社に応募する場合は、希望する会社の特徴を最初に把握しておきましょう。

公式サイトには、どのようなデザインが取り入れられ全体のレイアウトはどうなっているか、どういった人物像を欲しがっているのか、などの必要そうな情報をリストアップしてみましょう。

 

SNSで自身の作品を発信したい場合は、自身の作品がどの層の人に注目されそうでどういったレイアウトにすると作品の魅力が一番活かせるか、作品を見た人から自分がどういった人物像として見られそう(見られたい)か、などを分析します。

自己分析と他己分析に近いですね。このように事前に下調べをして目的を確認しておくことで、後々の制作で行き詰まった時に必ず役立ってきます。

 

ポートフォリオの記載内容は?

次に、ポートフォリオに記載する内容を確認しましょう。ポートフォリオは個性や能力をアピールするためのものと前述しましたが、同時に履歴書の役割も兼ねています。

  • プロフィール(氏名、生年月日)
  • 顔写真
  • 学歴・経歴・表彰歴など
  • スキル・取得している資格
  • 自己PR
  • 志望する会社に対しての思い

記載内容は履歴書とほとんど変わりません。

しかし、ポートフォリオは履歴書と違って個性を見せていくものなので、記載内容をあなたなりのデザインで見やすくまとめましょう。必要に応じて内容は変更してください。

 

ポートフォリオのレイアウトで意識する3つのポイント

ポートフォリオのレイアウトで意識する3つのポイント

レイアウトはポートフォリオの第一印象を左右する非常に大事な要素です!どんなに作品が素晴らしいものでも、レイアウト次第で見る側の評価が大きく左右されてしまうほどです。

レイアウトで迷いがちな項目を3つあげて、ひとつずつ解説します。

 

縦長?横長?迷ったときは方向性で決めてみよう

まずは、ポートフォリオを縦長にするか横長にするか決めましょう。

縦長のデザインは、日本の一般的な書籍の形もそうであるように、日本人に馴染みの深いデザインです。

ノートや手帳、カレンダーなど私たちの身近にある紙製品の大体が縦に作られていますよね。よって、縦長のデザインは一目見た際に、親しみやすく安定感のあるデザインに感じられます。

 

今やほぼ全ての世代に普及しているスマートフォンも縦長の製品がほとんどです。スマートフォンでSNSやニュースを見る時も縦長のデザインですよね。

流れを意識したデザインにしたい場合は、縦長にすることをおすすめします。縦長にする場合は、ファッション雑誌やスマートフォン版Webサイトなどのレイアウトを参考にするとよいでしょう。

 

一方で、横長のデザインは情報が一目で分かるので、強いインパクトを与えたい時におすすめです。作品を大きく見せたい場合や、メリハリのついたレイアウトにしたい場合は横長のレイアウトにするといいかもしれません。

 

絵本やチラシは横長のデザインが多く見られますよね。これは、情報の重要度を直感的に分かるようにするためです。横長のレイアウトは就活であまり見かけられないので、デザイナーの目に留まりやすいかもしれません。

提示先からの指定がなければ、横長のレイアウトも検討してみてはいかがでしょうか。

 

余白を意識してみよう

余白は、作品の印象を大きく左右するとても重要な要素の一つです余白が狭いと、インパクトの強い迫真的な印象を与えることができます。

特にアピールしたい作品を大きく載せたり、似たような雰囲気の作品を連続して載せたりする場合などに効果的です。一方で、全体の余白を広くした場合、情報がすっきり整っていて洗練された印象を受けます。

 

ただ、広ければ広いほどいいというわけではありません。重要なのはメリハリの付け方です。以上のように余白が与える印象を考えながら、全体のバランスを見て余白の取り具合や作品の配置を調整していきます。

悩んだ時や行き詰まった時は、自分の作品と雰囲気が類似する画集(写真集)やWebサイトを参考にしてみましょう。

 

全体の色味のバランスも考えてみよう

色のバランスを取ることはポートフォリオの第一印象に大きく関わるものです。就活向けのポートフォリオでは色数を増やしすぎない方が真面目な雰囲気が出ますし、スマートに見えてよいと思います。

一方で、SNSに載せるポートフォリオであれば思い切って色数を増やしてみてもいいかもしれませんね。色数を増やしつつ、個性的で洗練されたデザインにするのは上級者の技です。

文字や背景の色も合わせて3~4色にまとめると、統一感が出て見やすくなると言われています。色のトーンや彩度もなるべく揃えると見栄えが良くなります。

写真や作品の鮮やかさと相談しながら色数や色味を決めると、バランスが取れてまとまりやすくなります。

 

ポートフォリオの作成手順

ポートフォリオの作成手順

では、次にポートフォリオの作成手順について解説していきます!

作り方については人によってやりやすい方法が分かれる部分だと思いますので、あくまで参考程度にご覧ください。ご自身の作りやすい方法を模索してみてくださいね。

 

記載内容を決めてからラフデザインを考える

まず、先ほど記述した記載内容をメモしながら、どの内容を載せていくか決めていきましょう。後ほど編集できる部分になりますので、初めはあまり考えすぎずに決めましょう。情報を取捨選択しながら適切な内容を選んでいきます。

 

記載内容をある程度固めたら、ラフデザインを作成します。紙に描くか、PCやタブレットなどデジタル機器でラフを描くかは人によって好みが分かれるところです。

 

紙にラフデザインを描く場合は、手書きなので直感的にアイデアを作成でき、やり直しも容易にできます。失敗した時は、消しゴムで消さずとも別の紙に新しく描き始めればどんどんデザインが溜まっていくので、アイデアが増えていくのを視覚的に確認できます。独創的なひらめきから出るアイデアを練りやすいのは紙に描く方でしょう。

 

デジタル機器(タブレットやPCなど)で描く場合は、テキストや画像の取り込みができるので実際のポートフォリオのイメージが湧きやすいと思います。コピー&ペーストやドラッグ&ドロップなどの操作でレイアウトを簡単に変更できるので綺麗なラフを作成できます。

いずれにしても、自分が手軽にできる方法を選ぶのが一番です。効率よく、モチベーションが続く方を選びましょう。両方使い分ける二刀流もいいですね!

 

デザインソフトでいざ制作!

ラフを作り、大体のイメージができあがったら次はいよいよデザインソフトで制作する段階に入っていきます。ソフトは制作系の仕事やデザイナーには王道かつ定番の『Adobe Photoshop』か『Adobe Illustrator』を使用するのがおすすめです(どちらのソフトも使用したことがないのであれば、個人的にはPhotoshopから始めることを推奨します)。

 

使用するために費用はかかってしまいますが、制作会社やデザイン会社に就職したいならば必ずと言っていいほど触っておいた方がいいソフトです。

「月額高いし、手が出しにくい…」という方は7日間の無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。少しでも慣れておくことで、その後の仕事の進め方が少しでも変わると思います。

また、面接の際にも「PhotoshopやIllustratorを使用した経験」を聞かれることが多いので、採用に近づくためのアドバンテージになります。

 

紙に印刷して仕上がりを確認

ポートフォリオのデザインができあがったら、紙に印刷してみましょう!仕上がりを確認して、どんどん完成度を上げていきます。

 

■印刷に関する注意点

印刷する際の注意点として、RGBモードとCMYKモードについて説明します。

 

RGBモードは、レッド(Red)・グリーン(Green)・ブルー(Blue)の3色で構成された色空間のことです。ディスプレイ上(画面上)で表示する画像に適しています。

CMYKモードは、シアン(Cyan)・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)・キープレート(Key plate)の4色で構成された色空間のことです。主に印刷物を作成する際に使用されます。

 

印刷物は、CMYKの4つの色を使用して印刷されるため、CMYKモードで作成された画像が最適です。

もしRGBモードで作成したデータを印刷した時、色の出方に違いが出ます。ディスプレイ上ではしっくりきた配色が、実際に印刷してみると「なんとなくパッとしない色になった…」ということになってしまいます。

 

要するに『印刷物はCMYKモードを使用したデータで印刷する』ということです。ポートフォリオを紙に印刷せずにデータ化するだけでよいならばRGBモードで作成しましょう(印刷方法に指定があれば、必ずそれにしたがって作成してください)。

 

デザイン業界で働きたい方にはいずれ必要となる知識ですので、ぜひRGBとCMYKの違いについて調べてみてくださいね!

 

「いいポートフォリオを作りたいけど、時間がない!思いつかない!」そんな時は…

「いいポートフォリオを作りたいけど、時間がない!思いつかない!」そんな時は…

ポートフォリオの提出が必要なことを期限間近に初めて知り、時間が残り少なく焦っているという方もいるかもしれません。提出期限に迫られて焦る気持ちで作成しようとしても、なかなかいいアイデアが出にくいですよね。

そんな時に役立つものを紹介します!

 

ポートフォリオ作成サービスを使う

デザイン制作ソフトに慣れていない方や時間がない方は、ポートフォリオの作成サービスを利用してみるといいかもしれません。おすすめのポートフォリオ作成サービスを紹介します。

 

■MATCHBOX

MATCHBOXは大手就職・人材サービス会社のマイナビが運営するポートフォリオ作成サービスです。手順にしたがってテキストと作品を記載していくだけで容易にポートフォリオを作成することができます。

ポートフォリオ作成サービス- MATCHBOX

デザイナーやイラストレーターといったクリエイター向けのポートフォリオだけでなく、営業やエンジニアなどさまざまな他業種のポートフォリオ作成ができるのも特徴です。

 

思い切ってテンプレートを使ってみる

アイデアが思い浮かばない時や作成の時間がどうしても取れない時は、ポートフォリオ向けのテンプレートを使ってみるのもおすすめです。

ここからはおすすめのテンプレートサイトを紹介します。

■Canva

こちらはCanvaのポートフォリオ用テンプレートです。

Canva- ポートフォリオを作成

Canvaはブラウザ上で編集できる無料のデザイン制作ツールです。

アカウントさえ作ればソフトのダウンロードなしにブラウザ上ですぐに作成できますので、手っ取り早く作成に入ることができます。

 

■WIX

こちらはWIXのポートフォリオ用テンプレートです。

WIX- ポートフォリオホームページテンプレート

WIXはホームページ作成プラットフォームなので、ホームページ掲載用のポートフォリオのテンプレートが多く載せられています。ホームページにて集客しようと考えているフリーランスの方には特に参考になるサイトになっています。

 

テンプレートを使用する際の注意点

作成のためにテンプレートを活用するのは非常に効率的で良いことです。しかし、テンプレートをそのまま流用すると、どこか人並みなデザインになってしまい、見る側に印象を与えにくくなるかもしれません。

 

また、見る側が「このポートフォリオはテンプレートをそのまま使用している」と気付いた時、あまり良い印象は抱かれないことでしょう。デザイナーやクリエイターに求められる『自ら考えて創り出し、形にする力』の有無を疑われることにもなりかねません。

 

そのため、テンプレートを使用する際は『作品のどこかにあなたのオリジナル要素を追加する』ということを心がけましょう。あなたのオリジナル要素を入れることで他者との差を明確にし、採用や注目度UPに近づきます!

 

ポートフォリオの完成度を高める工夫をして自信に繋げよう!

ポートフォリオ制作はこれからのキャリアにも繋がる重要な書類です。ポートフォリオの完成度を高めて、就活やクリエイティブ活動への自信に繋がることを願っています!

 

この記事が少しでも参考になり、あなたのポートフォリオ作成の手助けになれば幸いです。最後までご精読いただきありがとうございました。

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