
何か副業をしてみたいけれど、特別な資格も持っていなければ、大した特技もない。何か事業をやってみたいけれど、何から始めればよいのか迷う・・・。そんな方でも身ひとつでできるものや、お手軽に始められてしまうCtoCビジネスをご紹介します。
目次
CtoCって何?
CtoCとは何を表すのでしょうか。CtoCについてまとめると次の通りになります。
CtoC(Consumer To Consumer)
- 英語で「個人間取引」を意味する。
- 一般消費者間の契約・決済を行う電子取引の一つ。
- インターネットオークションが典型事例で、フリマアプリの「メルカリ」「ラクマ」等が有名。
経済産業省の記事によると、近年CtoCビジネスの市場は大きく拡大し、平成29年にはネットオークションビジネスの市場全体の3割以上を占める結果となりました。
ECサイトとは?
CtoCビジネスに必要なのはクリック一つで消費者同士の取引を可能にする、「ECサイト」です。ECサイトには「モール型」と「自社サイト型」の2種類があります。
Amazonや楽天といったモール型のECサイトであれば、企業でも個人でも出品が可能で、モール側が商品データや決済を管理します。出品者はモール側が提供するシステムを利用します。
サイト運営の手間が省けるので、モール側に支払う手数料は掛かりますが、自分で運営するよりも気軽に商品の売買が行えます。
また知名度の低い商品であっても、普段からモールを活用する人の目に留まる可能性は高まります。モールがユーザーとの仲介を担う場合が大きいので、手っ取り早くECサイトを作りたい場合は便利な方法です。
自社サイト型は、自らECサイトを構築・開発する必要があります。サイトデザインや決済等、独自に管理・対応していかなければいけません。モールで出店するよりもユーザーの目に留まる機会も低くなるため、独自に情報発信する必要もあります。しかしモールに出店するよりランニングコストを抑えられ、カスタマイズの自由度が高いのが魅力です。
お手軽なCtoCビジネス「シェアリングエコノミー」
「シェアリングエコノミー」とは、在庫を抱える必要性や資格の不要な仕組みで、個人が所有する物・空間・サービスを個人の間で共有するシェアリングサービスです。近年新たなビジネスとしても注目されています。
CtoCならではのメリットとして、手続きの手間の少なさ、もしものトラブルに備えた保証制度があることが挙げられます(利用するサービスによって内容は異なります)。今回は既存のECサイトまたはアプリに登録して無料で始められる、シェアリングエコノミーをモデルとしたCtoCビジネスのサービスを紹介します。
空いた部屋のスペースを誰かに貸してみる
https://monooq.com/
自宅に空きスペースがある人が、引越しや家のリフォーム時の物置スペースを必要とする人向けに空きスペースを提供し、報酬を得ることができるサービスです。
荷物の破損・紛失・盗難が起こった際には、荷物を預ける側・預かる側の両方が最大10万円の保証を受けられます。
英語は分からないけれど、観光案内をしてみる
https://huber-japan.com/
訪日外国人と日本人ガイドをマッチングするサイトです。「通訳」「案内」の役割を二人で分け合うため、英語のできない人でもガイドとして報酬を得ることが可能です。
乗らない車がある・車を使わない日があるから車をシェアしてみる
https://anyca.net/
簡単に登録が出来て便利なのはもちろん、乗ってみたかった憧れの高級車を一定期間借りることができるのも魅力です。事故・故障に備えた保険にも加入するため安心です。
駐車場に余裕がある、空いている土地があるから車を停めてもらう
https://www.akippa.com/
空き駐車場、空いている土地を貸し出すサービスです。ユーザーにとって需要の多い目的地に近い場合、リピーターも期待できます。
通常のコインパーキングより安く借りられるのはCtoCビジネスならではです。
ご近所さんの引越しの手伝いをする
https://www.any-times.com/
子供のお迎え、お掃除代行、家具組み立てといった、家庭の持つ悩み解決サービスです。料理が得意な人はご近所さんの夕飯を作ってみるのも良いでしょう。
依頼する側も予算や条件に合わせたサービスを購入できて便利です。
転職相談にのってみる
https://service.scouter.co.jp/
審査を通過すると、転職相談に乗っている身近な転職者を企業に紹介して報酬を得ることができます。日本で初めて「紹介者」に特化したキャリア支援サービスで、人脈に自信のある人はもちろん、友人の転職相談に乗っている人にもおすすめです。
これまで何気なく行っていたことが、こうしてCtoCビジネスとして成り立つ可能性もあります。
とりあえず自分の30分を誰かにあげる
https://www.timeticket.jp/
もはや話相手になるだけでもビジネスになり、自分の空いた時間を誰かのために使うことで報酬を得ることができます。
その点で比較的知識・スキルが無い人でも登録できるサービスとなっています。
比較的インフルエンサーな人は「プロ」として時間を取引してみる
https://info.timebank.jp/
自分の時間を10秒単位で販売できるサービスです。
アスリートやタレント、経営者、各分野のインフルエンサーも数多く登録しています。タイムチケットと異なり、時間の販売単位だけでなく、より専門的なスキルを持つ人たちが時間を販売しています。
ただ時間を販売する場合には、SNS上での影響力の偏差値をクリアする必要があり、ある程度のインフルエンサーでなければ通過することは難しいとされています。また、タイムバンクでは時間が株式のごとく取引されており、時間の価値はその時の市場価格で決定されます。
CtoCビジネスはアイデア次第で無限の可能性を持っている
ITの発達に伴い中古品をはじめとして、個人のスキルや時間までもがECサイトを通じて取引されるようになりました。タイムバンクのように、個人の時間が株式のごとく取引されるビジネスが現れ、「時間」など目には見えないものの価値が重要視されてきています。
アイデア次第でさまざまなものに価値を生み出すことが可能になり、サービスも多様化してきたことで、CtoCビジネスはより身近な存在となりました。ただ、身近であるからこそトラブルに注意し、安全性を確認した上でサービスを利用することをおすすめします。
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