
ファインド広告をご存知ですか?ファインド広告は、Googleのプロダクトを使って動画視聴や検索など、今まさに何かアクションを起こそうとしているユーザーに向けて、これまでとは違った広告表示でアプローチできるのが特徴です。今回は、ファインド広告の基本情報と、運用するにあたっての推奨設定について解説します。
目次
ファインド広告とは?
ファインド広告(ディスカバリー広告)とは、画像とテキストの形式で Discover(Google Feed)、YouTubeホームフィード、Gmailの広告枠に配信できる広告メニューです。上記3つの配信面のことをフィードと呼び、フィード上に画像付きの広告が表示されます。
今までは、Google担当者が付いている一部のアカウントのみ利用可能でしたが、2020年5月から全広告アカウントでの利用が可能となりました。ファインド広告の特徴は、Google のログインユーザーの情報に基づいた、より精度の高いターゲティングが可能であることです。
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ファインド広告の配信面
先ほどご紹介した通り、ファインド広告にはDiscover、YouTubeホームフィード、Gmail の3つの配信面があります。上記のGoogleプロダクトの利用ユーザーは20億人を超えています。ユーザーの検索履歴や動画視聴履歴、位置情報、Webサイトの閲覧履歴などの情報に基づくため、幅広いユーザーに対して適切かつ関連性の高い広告を配信できます。
以下の3つの配信面について説明いたします。
- Discover
- YouTubeホームフィード
- Gmail
① Discover
スマートフォンのGoogleアプリと、モバイルで使用可能な配信面です。フィードでは、ユーザーの検索履歴やアカウント情報などを基に、ユーザーの興味・関心に合わせて広告が自動的に表示されます。また、Discoverでは、記事と記事の間にネイティブ広告として配信されます。現在、広告が表示されるのはAndroidのみです。
② YouTube ホームフィード
YouTubeホームフィードとはYouTubeのトップページのことを指し、トップページ上部のフィードや動画と動画の間にファインド広告が配信されます。YouTubeホームフィードは動画の視聴履歴やGoogle検索履歴に基づいてユーザーの興味ある広告を表示します。現在YouTubeでファインド広告が表示されるのはモバイルのアプリ版のみです。
③ Gmail
Google ディスプレイ広告と同様に、ファインド広告でもGmail の広告枠に対して配信できます。広告はユーザーのメールボックスに配信され、私用のメールと混同しないように、プロモーションタブ(メール一覧画面)の上部やソーシャルタブに表示されます。
通常ユーザーの意識として、プライベートで使うメールに広告が届くことは不信感を抱き、ほとんどクリックされません。しかし、ユーザーにとって魅力的な広告を配信できれば、広告主の商品やサービスにより高い関心をもった見込み顧客を獲得できます。
ファインド広告のメリットとデメリット
ファインド広告のメリットは、ユーザーの検索動向やGoogleのログイン情報に基づいた情報性と関連性の高い広告で認知度を高める、そして行動性の高いユーザーに配信できる点です。また、ファインド広告はローンチされてから間もないため、競合がまだ少なく、比較的低いCPC(クリック単価)で配信可能です。
反対にデメリットとして、設定できない項目がいくつかあります。例えば、ディスプレイ広告のように、プレースメントのターゲティングができません。そのため、YouTubeだけに配信するといった配信面は限定できません。他にも、広告のローテーション、個別単価設定を使った入札戦略、モバイル端末のターゲットなどが仕様として設定できません。
ファインド広告の推奨設定
ファインド広告を運用するにあたっての推奨設定について解説します。Google プラットフォーム上で生じるカスタマージャーニーは刻々と変化し続け、ユーザーの意図を常に正しく捉えていく必要があります。以下の設定をすることで、ファインドキャンペーンはユーザーの動向をしっかりキャッチし、成果の最大化が見込めます。
ターゲティング
■カスタムインテントを利用する
ファインドキャンペーンでのオーディエンス設定では、直近でユーザーが Googleで検索した語句をもとに、ターゲティングできるカスタムインテントが利用できます。そのため、検索キャンペーンで、コンバージョン獲得数が多いキーワードを設定することがポイントです。検索キャンペーンで、コンバージョン獲得数が多いキーワード TOP50以上を目安に設定しましょう。
■リマーケティングを利用する
ファインド広告はGoogleのプラットフォームで広告をより多くのユーザーに配信できるメリットがあります。しかし、Googleディスプレイ広告のように設定できない項目もいくつかあります。そのためCVから遠いユーザーにも配信されてしまう可能性があります。
カスタムインテントとリマーケティングの併用をおすすめします。より確度の高いユーザーのリマーケティングをすることによって、ディスプレイキャンペーンよりも低いCPAで、多くのCVの獲得を見込めます。
クリエイティブ
■行動を促すフレーズを指定する
効果的な広告にするための仕上げとして、「行動を促すフレーズ」を追加します。ファインド広告の場合、YouTubeホームフィードで「次の行動を促すフレーズ」が表示されます。デフォルトでは自動となっていますが、Googleによると行動を促すフレーズを指定したクリエイティブの方がコンバージョン率が高いことが分かっています。クリエイティブに適したフレーズを選択しましょう。
その他
■オーディエンスの拡張
すでにコンバージョン獲得効率が良い広告グループの場合、オーディエンス拡張(類似オーディエンス)活用することで、CPAに大きな影響を与えず、およそ10% ~20% の拡張が見込めます。リマーケティングで確度の高いユーザーの類似オーディエンスに向けての配信によって、さらなるCV獲得へとつなげられるでしょう。
ファインド広告で成果をあげよう
ファインド広告をうまく利用することによって、未だリーチしていない、多くの獲得見込みユーザーへの配信とともに、パフォーマンスの向上にもつながります。特にDiscoverのフィードは、ユーザーの興味関心に合わせて広告を表示するため、見込み顧客の獲得に大いに貢献します。ぜひファインド広告を活用して、成果を上げていきましょう。
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