
仕事や人間関係に行き詰まりストレスを感じた状態、時間が空いた時、大切な何かを見つけたい時など、自己啓発の本を読む理由は人それぞれ違います。しかし、自己啓発本を読めば解決するのでしょうか?自己啓発本は読むだけでは全く自分の身につきません。
目次
自己啓発本とは?
自己啓発というのは自分の眠っている能力を開発・開花させるために精神論を学んだり、実際の行動を見直すという自分自身のスキルアップのための訓練をするようなものです。「自分の心や能力を成長させてくれる本」のことです。要するに、自分の能力を高めたいがどうすればよいのかわからない人が、自己啓発本を読むということです。自己啓発は本からだけでなく、普段の話の中の気付きから行動に移すだけでも良いため、自分では気づかない間に自己啓発を行っている人もいるでしょう。
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自己啓発本が好きな理由
自分の知らないことや、自分の見えない能力をどう開発するのかがわかればイメージします。そこでイメージされた自分は成功者のようでしょう。このようなイメージを持つことは大切なのですが、イメージするだけで満足している人がほとんどです。自分が向上している姿は想像するだけで楽しいので、「モチベーションを上げるため」に自己啓発本を読む人もいます。
自己啓発本が嫌いな理由
「信じ続ければいつかは願いが叶う」「人生勝ち組にならなければいけない」など、「それ、本当なの?」と、自己啓発本に疑問を持っている人が多いのではないでしょうか。大きく言えば自己啓発本を読んでいる人が成功していると言えないからではないでしょうか。そして自己啓発本をよく読んでいる人が嫌がられる理由として、「口ばかりで行動が伴わない」という部分が大きいでしょう。口ばかりで行動出来ない人の多くは承認欲求の強い人が多いです。
隠しているつもりでも精神的に弱く、その割に大きな成功を夢見ています。人に認められることばかりを考えるのではなく、自分がどうありたいかということが重要です。口ではなんとでも言えるでしょう。読んだ本の内容をただ知識として持っているだけで自分の能力が引き出された気になっています。
自己啓発本の悪循環サイクル
下記のサイクルに陥っている人はあなたの周りにもいませんか?
自己啓発本を読んだだけで満足
↓
行動を起こしてみるが継続することができない
↓
その後やる気も消失。
再度やる気を出すために自己啓発本を新たに購入して読む。
サイクルとして最悪です。
自己啓発を読んで自分のやる気を出すということは何にも立ち向かっていないのではないでしょうか。自己啓発本を読んでいる時間を行動した気になって休憩しているに過ぎないのです。
そもそも、やる気が溜まってから行動するという考え方自体に疑問を持ちます。行動しているうちに楽しくなり、やる気が出てくるということはありませんか?これを作業興奮の原理と言います。
あなたは歯を磨く事にやる気が必要ですか?あなたがお風呂に入るにはやる気が必要ですか?
行動はただの習慣です。習慣にするまでは緊張感が伴い初めは苦しいでしょう。ですが、やる気を言い訳にしているうちは、いつになっても行動など出来ないでしょう。
自己啓発本を買い漁るな
自己啓発本を多く読んでも行動には現れません。知識だけが蓄積し頭でっかちになる可能性が高いのではないでしょうか?その他、自己啓発本の内容は同じようなことが書かれていることが多いので多くの本を読んでもあまり内容に大差はないでしょう。では、本当に自分の眠っている能力を開花させたい、開発させたいという人はどうすれば良いのでしょうか。
タイトルに騙されるな
まずは本の選び方です。多くの人は、本のタイトルが自分に響くかどうかで本を買いがちです。タイトルというのは選ばれるように考えに考え抜かれた魅力的なキャッチコピーを使用しているだけなので目を引くのは当たり前です。読書初心者であればあるほどタイトルで判断しています。
大切なのはタイトルではなく本の内容です。あなたはどこの誰かもわからない人の書いた文章を読むのですか?人は自分の行ってきたことや関わってきたことにしか執筆出来ません。
しっかりと著者のプロフィールを確認することが重要でしょう。自分の状況とかけ離れた人が書いている本は自分にとって不必要であったり、一般論である可能性が高いです。その他、憶測ではなくデータがしっかりと記述されている本をおすすめします。
本を読む目的は明確に
行動をする前に目的を明確にする事は自己啓発に限らず基本の事です。目的を持たずに何となくで行動した場合、やはり結果は何となくでしかありません。本を読むことで何を得たいのかを明確にすることで学びに繋がります。まず、自己啓発本を読む前に、自分がどうなりたいのかを明確にすることが大切です。
- 自分に足りないもの
- 何に恐怖を感じるのか
- 何に不安を感じているのかなどを
明確にしましょう。
知識を入れ得たらすぐに行動
自己啓発本を読む上で最も大切なことは「すぐに」「行動に移す」という2点です。「自己啓発本を読んでも行動が伴っていなければ意味がない」ということは誰もがわかることです。
しかし、「すぐに」というのはなぜでしょうか。自己啓発本を読むと少なからず「なるほど」と納得できることがあるはずです。人間は納得して理解することができれば脳がプラスの方向に切り替わっていきます。すると、気分的にもすっきりして元気になりモチベーションも上がってきます。
この、モチベーションが上がっている時に行動に移すと普段自分ではできなかった行動をとることができるのです。常にモチベーションを一定に保つことはまだできないと思います。しかし、自己啓発本を読むとモチベーションが一時的に上昇しますので、この時に「なるほど」と思ったことをすぐに行動に移しましょう。
この、行動に移すことは簡単に思えますが、意外と多くの人ができていません。自己啓発本を読んで満足するのではなく、「行動に移して」こそ自己啓発本が生きてくるのです。行動も起こさずにできた気になっている人は実際中身は何も変わっていません。知識が増えただけです。行動を移すことで人との出逢いや物を引き寄せ、その結果として自分を取り巻く環境も変わるため行動を移すことはとても大切です。
インプット後のアウトプットが大切
自己啓発本を読み、自分の知識にする、理解する、勉強をすることをインプットと言います。勉強したことを実行に移すことをアウトプットと言います。
例えば、塾の講師が教える方法を勉強します。これはインプット作業です。そして、実際に子供たちに勉強を教えるために講師として教壇に立ちます。これがアウトプットです。人間はアウトプットをすることをイメージしながらインプット作業をすることで、さらにイメージしやすくなり、アウトプットしやすくなります。自分が成長したい場合は特にインプット作業よりアウトプット作業をイメージしながら自己啓発本を読みましょう。
そうすることで業務の効率を大きく上げることが出来るでしょう。
自己啓発本を読むのは手段であって目的ではない
自己啓発本を読むことは悪いことではありませんが、ただ読むだけでは何の意味も効果もないということを覚えておきましょう。あなたの心持ち、行動が大切なのです。自己啓発本を読み漁るような生産性のないことに時間をかけず、合理的な読書を行いましょう。
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