10年後の世界、マーケットやチャンスの変化を想像する

10年後の世界、マーケットやチャンスの変化を想像する

突然ですが、質問です。あなたは、10年後の世界を想像したことがあるでしょうか?10年後と言わず、将来の想像をしたことはおそらく誰にだってあるはずです。

10年後、2025年の世界を想像してみる

10年後の世界を想像してみましょう。いま2015年なので、2025年。東京オリンピック2020が終わって、5年後。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になっています。次のボリュームゾーンである団塊ジュニア世代も50代。消費スタイルの変化が予想されます。

大和総研が2014年10月に発表した
「2025年、変貌するライフスタイルの行方」によると、ある夫婦共働き子育て世帯の日常が描かれています。

10年後のある在宅勤務の女性社員の1日をイメージしてみよう。朝、子どもを保育園に送り、8:30に自宅で始業。掃除はロボット型の掃除機がすべてやってくれる。さらに拭き掃除専用のロボット型タイプもあり、隔日で利用している。選択は全自動洗濯機が乾燥までを仕上げてくれる。

昼食はスーパーの宅配で購入したカット野菜を使って簡単に調理をする。13:00から午後の仕事を始め、15:00には業務を完了して成果物のファイルを会社へ送信する。

同時に必要な報告・連絡・相談も済ませる。その時間にセットしておいたコーヒーが出来上がっている。コーヒーを飲み、子どもを保育園に迎えに行き、帰りにショッピングを楽しむ。

仕事が期待以上にはかどった日は、ちょっと贅沢してお気に入りのフルーツタルトを楽しむ。ついでに輸入ショップへ立ち寄り、イタリア産のチーズとハムを購入する。普段の買い物は週末に1週間分を計画的に購入している。

冷蔵庫は1000リットルの大容量タイプに買い換えた。女性活躍を支援する重要なアイテムである。これは社内の先輩社員が使って重宝したという情報を聞いたからだ。大型冷蔵庫に加えて、自動食洗機の普及も一層進む。

2年後に子供が小学校入学と同時に在宅勤務から通常勤務へ復帰して、その後は専門職へのキャリアパスを目指している。

配偶者の会社は8:00始業で残業はほとんどなく、18:30過ぎには家族で食卓を囲むのが日常である。

毎週月曜日の夜は外資系企業の日本支社に勤務するアメリカ人の友人がやってくる。英会話のレッスンを依頼しているからだ。

きっかけは東京オリンピック・パラリンピックだった。会社が積極的にボランティア活動への参加を推奨していたので、夫婦で参加した。そのときに知り合った友人である。

将来的には海外勤務があるかもしれない。教養としても英会話能力を磨きたいということで親子3人が週1回のレッスンを受けている。

授業料は自家製のチョコレートケーキだ。これは評判がよい。素人でも本物に近い味が出せる調理マシンが発売され、半年前にネット通販で購入した。

最近の調理マシンはプロ仕様の優れものが、素人向けにアレンジされているようだ。これらの支出は積極的に増やしている。ちょっとした工夫で日常の生活を充実させたいからだ。

アメリカ人の友人の薦めもあり、1年後にアメリカ西海岸へ海外旅行する計画を練っている。観光も楽しみであるが、自分の英会話がどれほど通じるかも試してみたい。
貯めこんだマイレージを使い、10日間の滞在予定だ。費用は家族で50万円程度。宿泊はスタンダードクラスのホテルで贅沢は考えていない。

今回は街歩きと映画鑑賞を楽しむつもりである。

どうでしょうか?意外と、いま現在の生活スタイルと変化していないでしょうか。一度、ご自身のビジネスや生活と照らしあわせて考えてみるといいかもしれません。

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時代は変わる。マーケットやビジネスチャンスも生まれ続ける

ここに挙げた事例について。ぼく(野村)自身は、あまり大きな変化を最初は感じませんでした。だけど、いろいろと細かいところまで深掘りして見てみると、変化は小さくないことに気付いてきます。

  • ロボット技術のさらなる普及
  • 在宅勤務の常態化

ほかにも冷蔵庫、英会話、調理マシン、海外旅行…。急激な変化は起こっていないように思えるなかでも、しかし確実に徐々に変わり続けています。

1993年以前には、小学生が電話番号を持つ世の中が来るとは、誰も予想していませんでした。時代というのは、それだけ変わるということです。10年後の世の中は、今、我々が想像しえないことが、当たり前に行われている世の中になるだろうと考えます。とくに、これからの10年は、これまでの10年とは比較にならない変化が起こるはず。

楽しめるかどうかは、ぼくたちそれぞれの準備で決まるのかもしれませんね。

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