
リスティング広告の数ある改善法の一つのインプレッションシェア損失率の改善方法をお話ししたいと思います。
目次
インプレッションシェアとインプレッションシェア損失率とは?
インプレッションシェアとは広告が掲載される機会に対して、どれくらいの割合で実際に表示されたかを知る指標です。
式で表すと▼
もし表示された回数が20000回
広告が表示可能だった合計回数が32000回だった場合は、
2000回÷32000回=0.625 0.625×100=62.5%となり62.5%のインプレッションシェアとなります。そしてインプレッションシェア+インプレッションシェア損失率=100%のため、残りの37.5%がインプレッションシェア損失率となります。
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インプレッションシェア損失率の種類
インプレッションシェア損失率には、以下の種類があります。
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①予算によるインプレッションシェア損失率(検索広告)
②予算によるインプレッションシェア損失率(ディスプレイ)
→日予算が原因で、本来表示される表示回数のうち広告が表示されなかった割合。
③広告ランクによるインプレッションシェア損失率(検索広告)
④広告ランクによるインプレッションシェア損失率(ディスプレイ)
→広告ランク(掲載順位)が原因で、本来表示される表示回数のうち広告が表示されなかった割合。
⑤完全一致のインプレッションシェア損失率
→登録されているキーワードと検索クエリが完全に一致している場合に、本来表示されるはずだった表示回数のうち実際に広告が表示された回数の割合。
以上の5種類がインプレッション損失率の種類となります。
さきほどの式でそしてインプレッションシェア+インプレッションシェア損失率=100%とインプレッションシェアの損失率を一括りにしましたが、
正確に言うと
となります。
※完全一致のインプレッションシェア損失率は上記の式とは別の括りであり完全一致によりどれだけの表示機会を逃していたかの指標となるため、完全一致のインプレッション損失率は100%からどれだけマイナスされたかの数字となります
インプレッションシェア損失率の改善方法
インプレッションシェア損失率を改善するには大きく分けて3つの方法があります。
広告ランクの見直し
広告ランクは以下の式で求められます広告ランク=上限クリック単価 × 広告の品質スコアそのため、下記の品質スコアを改善するか上限クリック単価を上げなければなりません。
検索広告品質スコア
- キーワードの過去のクリック率
- 広告グループ内のキーワードと広告の関連性
- 広告の過去のクリック率
- リンク先ページの品質
ディスプレイ広告品質スコア
- 広告が掲載されるサイトや同様のサイトでの過去の広告の掲載結果
- 広告グループ内の広告とキーワードのサイトへの関連性
- リンク先ページの品質
予算を上げる
広告は設定した1日の予算に利用金額が達すると、広告は表示されなくなります。一番簡単にインプレッションシェアを改善するにはこの予算を引き上げるのが効果的です。CVが多く取れているキャンペーンなのに予算が足りず、広告が出ないようなことがあるともったいないですよね。
完全一致のインプッレッションシェアを使って
広告グループのキーワード構成を見直す
完全一致のインプレッションシェアが相対的に低い広告グループを見ていくと、部分一致を絞り込み部分一致やフレーズ一致など他のマッチタイプに変更するヒントを得られたり、広告グループ単位で除外すべきキーワードや他の広告グループに分けるべきキーワードを見つけることができ、広告グループのキーワード構成を効率よく改善することができます。完全一致のインプレッションシェアが低い広告グループの検索語句を見ていくと
- 他の広告グループに出てきて欲しい検索語句がある
- 登録していないライバルの固有名詞が現れる
- 固有名詞の別の呼び名を発見できる
- 新たにキーワードとして登録すべきフレーズが沢山出てくる
- 対立する意図しない側のターゲットに表示されていることが分かる
といった様々な改善のヒントを得られます。
このように、表示回数が多く完全一致のインプレッションシェアが低い広告グループは、改善の効果を大きく上げられる可能性の高い広告グループである確率が高くなります。
改善の方法としましては
- 「部分一致」を「絞り込み部分一致」に変更する
- 他の広告グループに表示したいワードを広告グループ単位で除外ワードに追加する
- 全く表示したくないワードはキャンペーン単位の除外ワードに追加する
- コンバージョンが取れているキーワード用に新たに広告グループを追加する
といった方法が考えられます。
まとめ
いかかでしたか?インプレッションシェアを活用することにより、現状予算をより効率的に使用できるようになります。もったいないCVの取りこぼしなどをなくすためにも、インプレッションシェアを活用するといいかもしれませんよ。
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