
デザインにおいて、ターゲットを絞り込むことは大切なことです。性別、年代とそれぞれ向いているデザイン、向いていないデザインがあります。今回はターゲットごとにどのようなデザインを考えるべきか記事を書いていきます。
目次
なぜターゲットを絞るのか
幅広く好まれるデザインは一見良いようにも見えますが、逆に言えば、際立った特徴が無いということになります。特徴がないという事はコンセプトがぼんやりとしてしまい、最終的に何のための、誰のためのデザインかとなってしまいます。
好きな色が違ったりするように、性別や年代によって好まれるデザインは違います。ターゲットを絞り込むことにより、プロダクトを必要としている人に見てもらえることができ、訴求に繋げることができます。マーケティングだとペルソナを使う方法も一つの手だと思います。
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性別によるデザインの違い
まず、性別によってのデザインの違いを見てみましょう。
男性と女性では脳の構造により、物事の考え方だけでなく色の見え方なども違います。それぞれの、特徴の違いを理解してデザインの方向性を決め、提案していくこともデザイナーとして大切なことです。以下の参考サイトで、デザインの違いを見てみましょう。どちらとも化粧品のWebサイトとなります。
男性向けのデザイン
男性向けの化粧品のWebサイトです。全体的にシンプルなのが印象的ですね。色もモノクロで、情報も必要なものが簡潔に書かれています。男性は、情報の多いものを好まないようです。また、文字も大きく、見やすいですね。無駄なものは省くのが男性向けのデザインということが分かります。
女性向けのデザイン
JINOは、女性向けの化粧品のWebサイトです。先ほどの男性向けのサイトと比べると柔らかい印象が見受けられます。色も淡い色を使われており、色数も多いです。また、TOPに表示されている情報量の多さが違います。可愛らしいデザインが所々使われていたり、男性向けと比べ文字が細かい、線が細いのも特徴ですね。TOPにお客様の声が載っているのも女性らしいイメージです。
同じ商品でも、サイトで使われている文字が男性向けはゴシック体、女性向けは明朝体が使われていたり、デザインの雰囲気が全く違いますね。男性はかたいイメージ、女性は優しいイメージが強いことが分かりました。また、使われている画像の多さなど、それぞれどこを中心に見ているのか考えることも必要になると思います。
年代別のデザイン
性別が同じでも、年代別によってデザインも絞り込む必要があります。洋服のように、年齢も変われば好まれる色も雰囲気も違います。化粧品で比べてみたいと思います。
10代向けのデザイン
全体的に可愛らしく、ポップなイメージです。彩度の高いピンクを中心に水色や黄色など使われており、若い世代に向けたデザインが伝わってきます。先ほどの女性向けの化粧品で紹介したWebサイトより使われている文字も丸く、リボンや花など散りばめられており、高級感より、可愛いらしさが強く伝わってきます。また、文章も☆や♪など絵文字が使われているのも特徴だと思われます。
30代向けのデザイン
先ほどの10代向けのデザインと比べ、落ち着いたデザインになっています。可愛らしさ、ポップ感はなくなり、高級感のイメージが強くなりました。画像は大きく使われていますが、装飾があまりないものになっています。色も先ほどと比べ少なめになっています。男性向けほどシンプルではありませんが、トーンが落ち着いたデザインとなっています。
同じ女性向けの化粧品でも、デザインの雰囲気が全く違う事が分かりますね。どのような人が化粧品を求めているのか、目的は?金額は?それぞれのターゲットにあったデザインを心がけていきましょう。
目的によるデザインの違い
上記であげたサイトはサービスサイトと呼ばれ、商品の紹介や購入を目的としたユーザーに向けてのデザインです。サービスサイトと比べコーポレートサイトはどうでしょうか?
コーポレートサイトとは、企業のWebサイトです。サイトの存在理由も商品ではなく会社自体のイメージアップや紹介、企業自身の情報を発信する目的にされています。
コーポレートサイトを見るユーザーは、パートナー企業や採用目的の為に訪れたユーザーが多いでしょう。したがって、サービスサイトに比べ、シンプルで固めのイメージが強いサイトとなっています。内容も企業について紹介されている項目が多くなっています。ターゲットだけでなく目的別にデザインを考える事も必要だという事が分かりますね。
まとめ
目的や年代、性別によってデザインの雰囲気が全く違う事が分かりました。今回はサイトを中心としていますが、チラシ作成などにも通ずることです。ターゲットをしっかり絞り、必要としている人たちに選んでもらえるようなデザインを制作していきたいです。
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