
Webサイトにおいて、SEOの観点が不足しているため、ディスクリプションを適切に設定できていないケースがあります。
Webサイトをより効果的に運用できるよう、SEO初心者の人に向けて、ディスクリプションの正しい使い方を紹介します。
目次
ディスクリプションとは
ディスクリプションとは、Webサイトやページの内容を簡潔に表す文章のことです。正しい呼称は「メタディスクリプション(meta description)」です。
ディスクリプションは、サイトのページ内には表示されません。スニペットと呼ばれる、検索エンジンの検索結果に表示されます。
たとえば、当サイト『Tree』をGoogleで検索すると、上の画像のように表示されます。
「tree「ツリー」-|webマーケティングやSEO対策などの最新情報を発信して …」がタイトル部分です。タイトル下の『https://big-mac.jp/』はサイトのURL(ホームページアドレス)。さらに下の文章が、ディスクリプションの部分です。
ディスクリプションは、検索されたWebページの紹介文とも言えます。検索をしたユーザーは、スニペットの部分を見て、自分が求めている情報が入っているWebサイトかどうかを判断します。
ディスクリプションが適切でないと、せっかく検索をかけているユーザーの閲覧を逃す恐れがあります。
SEO上でのディスクリプションの影響
SEOとは、『Search Engine Optimization』の略で、日本語に直訳すると「検索エンジン最適化」と言います。Webサイトが、検索結果でより露出して、サイトに設定された成果目標を達成するために行われる取り組みです。
SEOについて不明な方は、初心者向けSEO対策の基礎についてまとめた記事がありますので併せてご覧ください。
ただし、ディスクリプションを設定しても、検索結果の表示順位には影響しないと言われています。
では、なぜディスクリプションが重要視されるのでしょうか?
ディスクリプションが重視される理由は、Webページのクリック率向上という点で効果があるからです。
たとえば上の画像のように、検索結果にWebサイトのタイトルだけが表示されていても、ユーザーはページの内容がわからないのでクリックしません。
サイトやページの内容が簡潔にでも説明されていれば、検索ユーザーの判断材料になり、クリックされやすくなります。
検索上位に表示されても、ユーザーに選ばれなければ無意味です。サイトやページの内容を踏まえた、ユーザーにわかりやすいディスクリプションを書きましょう。
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ディスクリプションを設定する際の4ポイント
Googleの検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドには、ディスクリプションを作成するうえで、避けるように推奨されている事柄があります。
- ページの内容と関連のない description メタタグを記述する。
- 「これはウェブページです」や「野球カードについてのページ」のような一般的な説明を使用する。
- キーワードだけを羅列する。
- サイトのドキュメントの内容をそのまま description メタタグにコピー&ペーストする。
- サイトのすべてのページや多数のページにわたって 1 つの description メタタグを使用する。
(引用:検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド)
上記に記載されている内容は、Googleの公式発表とされているものなので、特に注意が必要です。
では、正しいディスクリプション設定には、どのようなポイントがあるのでしょうか?
ポイント1.目標とするキーワードを必ず含める
タイトルや概要文に記載されているキーワードは、「Webページのメインテーマである可能性がある」と検索エンジンが判別するとされています。
また、検索ユーザーにとっては、自分が検索したキーワードを確認できなければ、リンク先に自分が知りたいコンテンツが無いだろうと考えてクリックしません。
適切なディスクリプションを設定するには、原則として必ずキーワードを含めましょう。
ポイント2.サイトやページの内容をわかりやすく表現する
検索ユーザーにWebサイトやページの内容をわかりやすく表現するためには、サイト管理者がサイト存在の目的や目標を明確に把握している必要があります。
例として、『ウィキペディア』のディスクリプションを見てみましょう。
- インターネット百科事典
- 無料で自由に編集に参加できる
- 世界の各言語で展開
ウィキペディアの特徴が、簡潔にまとめられています。
クリックしてくれる可能性があるユーザーに配慮した、タイトルとメタディスクリプションが望まれます。
ポイント3.ページごとに独自のディスクリプションを作成する
複数ページで構成されるWebサイトでは、一部ページの内容が似通る場合があり、「同じディスクリプションを流用したほうがいいのではないか」という考えが浮かぶことがあります。
しかし、検索結果はそれぞれ個別のページとして表示されるので、ディスクリプションも各ページ独自のものを設定しなくてはいけません。
ディスクリプションが設定されていない場合、ページ内の文章が一部抜き出され、スニペットへ自動で表記されます。
抜き出される文章によっては、サイトやページの内容とは関係ないディスクリプションになってしまう可能性があります。不適切なディスクリプションは、検索ユーザーの流入を逃す恐れがあるので、忘れず作成するようにしましょう。
ポイント4.適切な文字数を設定する
ディスクリプションでよく質問に上がるのが、長さです。「何文字くらいが適切ですか?」という疑問を持たれるわけです。
2017年11月末、Googleによってスニペットの文字数が増加されました。Googleの広報担当からSearch Engine Landに、スニペット仕様変更のコメントが発表されています。
Google公式からは、スニペットの正確な文字数について発表されていません。Googleの変更前は、約150字や約230字を上限とする意見があり、2018年では英語表記で300字越えのスニペットが現れているとの報告もあります。
しかし、正確な文字数はいくつであれ、長ければいいというものではありません。
スニペットの表示文字数は、パソコンとスマートフォンでは異なり、スマートフォンの場合は約50文字です。パソコンでは適切に表示されていても、スマートフォンの表示では文章が途切れてしまう場合もあります。
ディスクリプションの役割は、検索ユーザーにWebサイトやページの内容を伝えるというものです。長く回りくどい文章だと、表示が切れたり、読むのが嫌になったユーザーの離脱を招いたりする恐れがあります。
ディスクリプションの記述は、パソコンやスマートフォンの上限文字数を意識して、要点を抑えた内容表記を心がけましょう。
メタディスクリプションをSEO観点で役立てよう
ディスクリプションの設定は、直接Google検索の順位上昇につながるわけではありません。
ですが、検索ユーザーの関心を引く文章ならばクリック率は高くなり、結果としてユーザーの満足度やSEO観点でのプラスとなります。
4つのポイントを抑え、有効なディスクリプションを設定しましょう。
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