
現在、TwitterやInstagramなどのSNSでは、企業のサービス、商品の紹介、人材募集、イベントの集客、新規顧客の獲得など、さまざまな種類のSNS広告が出稿されています。
SNS広告とはどのようなものなのかについて、解説いたします。
目次
SNS広告とは?
SNS広告は、日常的に確認するSNSの配信面(タイムライン)に、PRしたい商品やサービスに感心を持ってくれそうなユーザーに対して網を張り、該当するユーザーに広告を表示させる広告手法です。
また、自社が保有するWebサイトに訪問してくれたユーザーに、再度広告を出稿するリマーケティング広告も出稿することもできます。
SNSに広告がある理由
2020年5月現在、私たちの日常生活の中で、SNSは切っても切り離せない存在となり、2011年を境にFacebookを始め、Twitter、LINE、Instagramなど、多くのSNSが普及していきました。
SNSを使用する目的は人とのコミュニケーションはもちろんですが、ここ数年では情報収集のツールとしても活用されてることが多くなっています。
年々便利になっていくSNSですが、運用会社に利益(資金)がなければ新しく機能を開発する事も出来ないだけでなく、運用さえもできなくなります。
運用会社は利益を稼ぐために、「広告」を配信することで利益を稼ぎます。
ユーザーの方は普段何気なく広告をクリックしていますが、ユーザーが行ったクリックは、実は広告主が広告料金(クリック課金)として、SNS運用会社にお金を支払っているのです。
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SNS広告のメリット
SNS広告には、おおまかに3つのメリットがあります。
- SNS広告はターゲティングが細かく設定できる
- SNS広告はBtoC向け広告が得意
- SNS広告には拡散力があり多くのユーザーにアピールできる
メリット1:SNS広告はターゲティングが細かく設定できる
SNS広告は、新聞広告やテレビCM、リスティング広告と比べ、詳細なターゲティングで幅広く配信が可能です。
SNS広告がターゲティングを細かく設定できるのは、各SNSのプラットフォームに蓄積されるSNSを利用するユーザーのデータがあるからです。
ユーザーデータを用いて広告配信するため、性別、年齢、コミュニティ、所在地などのセグメント(ターゲットの属性分け)だけでなく、趣味・関心などについても自社がターゲットとするユーザーに向けてピンポイントで広告を配信することができます。
メリット2:SNS広告はBtoC向け広告が得意
あたり前の話にはなりますが、SNSのアカウントは個人の持ち物です。
個人の持ち物であるため、SNS広告は企業が企業に訴求するBtoB向けというよりも、企業が一般消費者(顧客)を対象に訴求する、BtoC向けの商材の訴求が得意な傾向があります。
更にSNS広告は、配信面がウェブサイトであるリスティング広告(検索連動型広告)が訴求できないSNSのみを活用するユーザーに対して、広告を届ける事ができます。
メリット3:SNS広告には拡散力があり多くのユーザーにアピールできる
SNS広告は拡散力があるため、想定した以上のユーザーに対して広告をリーチすることが期待できます。
SNS広告の特徴として、広告配信したターゲットのユーザーが、何らかのエンゲージメント(いいね、クリック、シェア、コメントなど)をとることにより、他のユーザーに広告が拡散され、期待した以上のリーチが獲得できます。
ユーザーとの相性が良い広告であれば、拡散される可能性も高まりるので、広告の配信内容を吟味することをおすすめします。
SNSごとの特徴
SNS広告と言っても、SNSはTwitter、Instagram、LINE、Facebookなどさまざまな種類があります。
それぞれのSNSには、固有のユーザー傾向やSNSごとの広告配信の強みと弱みがあります。
なので、SNS広告を配信したいと考えた時、ただ「人気だから」という理由で、広告配信先のSNSを選ぶのではなく、広告内容にあった配信先を考える必要があります。
Facebookの強みは、精度の高いターゲティングです。
基本的に実名登録であり匿名性の低いFacebookでは、アカウント情報に嘘の内容で登録することはできません。
アカウント情報がごまかすことが難しいため、正確性の高いアカウントを基に行うためターゲティングの精度はどのSNS広告よりも高いです。
居住地域や年齢・性別だけでなく、言語までターゲティングで設定可能です。
参考:<a href=”https://blog.btrax.com/jp/line-stats/” target=”_blank” rel=”nofollow”>LINEはガラパゴス?世界のSNSデータからみる日本依存のリスク</a>
Facebookは、世界で一番利用者の多いSNSであるにもかかわらず、日本国内では利用者が年々低下しており、Facebookで広告配信をしても効果がないのでは、と躊躇するかと思います。
しかし、Facebookには「アドネットワーク型広告のオーディエンスネットワーク」という配信方法があり、Facebookと提携しているスマートフォンのアプリにも広告を掲載する事が可能です。
Facebookのアクティブな年齢層は20代後半からとなり、「物販」が得意ですが、ここ近年で広告枠の単価が上昇しているため「認知」は、やや不得意なSNSです。
Twttrerは、Facebookとは違い匿名性が高いSNSであり、幅広い年齢層のユーザが利用しています。
ターゲティングの手法としては、特定アカウントをフォローしている人にのみターゲティングを行ったり、Twitterで情報収集する人に効果的な検索キーワードで網をかけるという事が可能です。
Twitterのアクティブな年齢層は、10代から30代で物販には弱い印象ですが、認知に関してはどのSNSよりも効果的です。
話題性のある商材や面白い企画やサービス、少し変わった手法のキャンペーンなどのPRが、Twitterユーザーとの相性が良ければ、短期間で急激な拡散が期待できます。
企業や商品・サービスの知名度が、爆発的に高まる可能性を秘めているSNSです。
しかし、投稿内容を修正する機能はないため、事前に投稿内容に問題がないかをよく確認しておく必要があります。
Facebookの傘下で運営しているInstagramは、2016年頃から急激にユーザーが拡大し、2019年には国内のInstagramユーザーはFacebookの利用者数を超える3300万となり、日本の4人に1人はInstagramユーザーという数値となっています。
Instagramのアクティブな年齢層は10代から20代の女性で、圧倒的な人気を誇るSNSとして注目されています。
文章が主役のTwitterに比べて写真がメインのInstagramは、広告として使用する画像がどれだけオシャレで目を引くかが重要になってきます。
ターゲティングは、基本的にはFacebookと同じく細かい設定を行うことが可能です。
Instagramは物販が得意であり、アパレル・コスメ・旅行関連の広告では高いパフォーマンスを発揮します。
一方で、広告配信ターゲットに効果的な商材が限定されるため、ターゲット対象外への広告効果の期待は薄い傾向があります。
広告配信枠やターゲティング手法が少ないInstagram広告でしたが、現在は24時間で消える動画投稿のストーリーの合間に表示させるストーリーズ広告や、ビジネスプロフィールと交流した人をターゲティングする広告など、たくさんの手法が展開しています。
LINE
LINEは年々ユーザー数を伸ばし、2019年には日本国内で8200万もの利用数があります。
また、他のSNSと比べ圧倒的なユーザー数をもつだけでなく、驚異的なアクティブ率の高さをもつメッセージアプリです。
広告掲載箇所はタイムラインとLINEニュースのほかに、LINEショッピングやLINEマンガなど7か所あり、LINE Ads Platform Publishersを利用すると、LINEに関しているプラットフォームにも広告出稿が可能です。
LINEのアクティブな年齢層は、10代から60代と幅広く、男女にも差がさほどありませんが、あらゆるサービスや商品のPRに対応できる、広告配信方法といえます。
他のSNSと比べ、拡散力は期待できませんが、多くのユーザーに自社の広告を打ち出したいときにはおすすめの広告出稿方法です。
SNS広告は自社のペルソナにあったものを選ぼう
SNS広告は、SNSの特徴を理解することが重要です。
広告配信したい商材やサービスが、どのようなユーザーと相性が良く、最適なSNSであるかについて把握できていないと、労力を使って広告作成し配信する意味はありません。
ペルソナを事前にしっかり設定し、ユーザにとって魅力的な広告を配信するようにしましょう。
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