
近年は、企業や個人経営の店舗が、WebやSNSを中心としたメディアマーケティングに力を入れています。
SNSの方が、公式サイトよりも気軽に見ることができるコンテンツですよね。
今回は、数あるSNSのうちTwitter、Instagramの活用事例を挙げながら、効果的な集客方法について解説していきます。
目次
SNSを効果的に使った「思わず行きたくなる」マーケティング
集客するにはお店の雰囲気づくり、メニューはもちろんですが、SNSを利用した「魅せ方」にこだわることが大切です。
現在全国に1,685店舗を展開する、日本最大のコーヒーチェーンであるスターバックス(以下スタバ)。かつて自分はスタバへ1日2回行く程、重度のスタバ中毒者で、1日2,000円以上スタバに貢ぐことは当たり前でした。
スタバといえば、一度は試したい「季節限定ドリンク」、そこでしか味わえない独自のサービスと「オシャレな雰囲気」が魅力です。
また、それを伝えるスタバのSNSはとにかく拡散性があって、魅力的なコンテンツです。
スタバは敢えて広告配信をしないことでも有名ですが、その代わりにSNSが十分な広告の役割を担っているといえるでしょう。
そして、近年目立つのは「インスタ映え」で大きな集客を狙うカフェです。
思わずSNSに上げて自慢したくなるインテリアやドリンクがあり、流行りに敏感な人なら一度は訪れたくなることでしょう。
そういった、来店していない人に向けても魅力的な「イメージ」をつくるのもSNSだからこそできるのです。
SNSでマーケティングするメリット
(公式Instagramより)
▲写真で雰囲気が伝わる。
画面に大きく表示される写真中心の投稿ができるので、実際に店舗に足を運ばなくても、カフェのイメージが分かりやすいです。
(公式Twitterより)
▲リアルタイムで新商品やイベント情報が伝わる
「今じゃないと季節限定が味わえない」という気持ちにさせるのに最適なスピードで情報が届くのがSNSです。効果的に発信すると、短期で大きな売り上げが見込めます。
ここでTwitterとInstagramの特徴をまとめてみます。
使用するSNSによって、情報の伝わり方や拡散のされ方が異なります。
現在国内のTwitter人口は4,500万人、Instagramは3,300万人とされており、どちらも若年層のユーザーが多数を占め、月のアクティブ率はTwitterが7割、Instagramが8割を超えています(ソーシャルメディアラボ調べ)。
- 日本語では140文字制限があり、要点が分かりやすい。
- 文字が先に目に入る、画像は二の次。
- 文章次第で注目される。
- 時系列で表示されるため、最新情報がいち早く伝わる。
- 「いいね!」で拡散される。
- 写真がメイン。まず雰囲気やイメージが伝わりやすい。
- 時系列では表示されない。
- オシャレな写真が多く、写真のセンス次第で注目される。
- 「いいね!」で拡散されない。発見されるにはハッシュタグが絶対条件。
集客につながるSNS活用のコツ
集客に効果的なハッシュタグの付け方
TwitterやInstagramでは、多くのユーザーが「#新作メニュー」など、興味のあるトピックについて、ハッシュタグ検索をしています。
ですので、投稿内容と関連がある人気のハッシュタグを付けて投稿することで、フォロワー以外のユーザーに投稿を見てもらえる可能性が上がります。
そして、投稿を見たユーザーが店舗に足を運んでくれることにつながるでしょう。
では、Twitter・InstagramのSNSを運営するにあたり、集客に効果的なハッシュタグの活用方法について解説します。
トレンドのハッシュタグを使う
Twitterでは、トレンド入りしているハッシュタグを使用すると、多くのユーザーにツイートを見てもらいやすくなり、リーチ数を増やす手段として効果的です。
トレンド入りしているハッシュタグは、頻繁にランキングが変化します。
Twitterの「# 話題を検索する」の「トレンド」の欄で、今、ユーザーの間で多くツイートされているトレンドのハッシュタグを確認することができます。リアルタイムでトレンドのハッシュタグを活用するのが、効果的です。
オリジナルのハッシュタグを作成する
Twitterで投稿を作成するときは、既存のハッシュタグの中から投稿内容に合ったハッシュタグを選ぶ必要はありません。
オリジナリティのある投稿にしたいときや、Twitterでブランディングを図りたいときなどは、オリジナルのハッシュタグを作成してみましょう。
自社の商品やサービス名はハッシュタグにする
自社の商品やサービスについて投稿したい場合は、商品・サービス名を含んだハッシュタグにするのがおすすめです。商品・サービス名を含んだハッシュタグは、商品・サービスの認知拡大を図るには、とても効果的です。それには、2つの大きなメリットがあります。
(メリット)
- 商品・サービスに興味を持ったユーザーが、ワンタップで情報を入手できる
- UGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)を獲得できる
まず、新作商品・サービス名をハッシュタグに含めることによって、ユーザーの興味を引き、興味を持ったユーザーはハッシュタグをタップするだけで、その商品に関するツイートをまとめてチェックできるメリットがあります。
その商品・サービスを提供する企業の情報はもちろんのこと、実際に商品・サービスを購入したユーザーが撮った写真や感想といったUGC(ユーザー生成コンテンツ)もチェックできるので、商品・サービスの認知拡大に繋がります。
キャンペーンを開催する
「オリジナルのハッシュタグをTwitterで拡散させたい!」というときは、オリジナルハッシュタグを活用したキャンペーンを開催するのが効果的です。
オリジナルハッシュタグを自社のアカウントで発信するだけでなく、多くのユーザーに使ってもらうことによって、より効果的にオリジナルハッシュタグを拡散させることができます。
ハッシュタグキャンペーンのやり方は下記の通りです。「オリジナルハッシュタグを使って投稿すること」を参加条件に、ユーザーが参加したくなるような参加のメリットを考えましょう。
(ハッシュタグキャンペーンの手順)
1.自社の商品・サービス名などを取り入れたオリジナルハッシュタグを用意する。
2.キャンペーンの目的や内容を決める。
3.キャンペーンの参加条件を決める。
4.キャンペーンツイートを投稿する。
それでは、カフェはどのようにSNSを運用しているのでしょうか?
実際の活用事例を見ていきましょう。
こうすれば行きたくなる!SNS活用法
【Starbucks / スターバックス】
▼思わず行きたくなるシチュエーション、時期にあった適切な呼びかけがユーザーの心に訴えます。
(公式Twitterより)
Twitterは時系列で投稿表示されるため、適したタイミングで発信すれば、見ている人の心にダイレクトに伝わり、行動を喚起させます。
▼店内が分かる動画付き投稿で、仕事帰りにでも寄ってみるか・・・という気になってきます。
(公式Twitterより)
リアルタイムだからこそ、ライブ配信も効果的です。
【Blue Bottle Coffee / ブルーボトルコーヒー】
▼これどこの店舗?って気になります。京都に行ったら寄ってみよう!と思わせます。
(公式Instagramより)
Instagramはアルバムの様な見方ができるので、アカウントページを一目見るだけでも様々な情報を視覚で伝えることが可能です。
(公式Instagramより)
▲カフェの建物、内装、飲み物、食べ物、カフェに関わる人たちまでも紹介できます。
アピールポイントを効果的に伝えたいなら、写真の並びにもこだわって投稿すると良いでしょう。
ユーザーを飽きさせずに、内装のオシャレさから素材のこだわりまでを伝えることができます。
【ALFRED TEA ROOM / アルフレッド ティー ルーム】
▼来店者がタグ付けによってとにかく拡散してくれます。現時点(2021年12月23日)で投稿数が4.9万件も!!!
▼ここで撮りたい!と思わせるインスタ映えスポットも紹介されており、行く前から何となく楽しみになります。
(公式Instagramより)
投稿数の多いハッシュタグを付けると、人目に触れる機会が増えます。
ユーザーにとってはカフェの宣伝というよりも、自分の投稿が多くの人に見てもらうことができるので、より自然な形でカフェの情報が広がります。
【Cafe Amazon / カフェ・アメィゾン】
タイ国内に2,300店舗以上持つタイ大手のコーヒーチェーン「Cafe Amazon(カフェ・アメィゾン)」。
(公式Instagramより)
日本の震災復興を願い、福島県にて日本一号店が出店され、安倍元首相も訪れています。
村に唯一のカフェであり、地域の人の憩いの場、観光客が訪れる場としてオープンしたそうです。
(公式Instagramより)
▲木造のあたたかな建物で、落ち着いた雰囲気の良さを感じられます。
ちなみにFacebookについては取り上げませんでしたが、Facebookの場合は「いいね!」をしている既存の人へ向けたアピールが効果的です。また「シェア」機能を使えるため、Instagramよりも拡散性は高いです。
Twitter、Instagramに加え、Facebookも積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
それぞれのコンテンツの良さがあるので、複数のアカウントを運用してみるのもよいでしょう。
効果的な集客にSNSマーケティングは必須!
SNSマーケティングの強みは、広告らしさがあまりなく、親しみやすくて受け入れやすい点です。
ユーザーが「いいね!」「リツイート」「タグ付け」をすることによって店舗が有名になり、多くの人に「このお店に行ってみよう」という心理が働きます。
多くの人に店舗を知ってもらうために、SNSの発信をお勧めします。
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