
近年は様々な企業が集客の手段として広告を出す他に、Web上でのSNSを中心としたメディアマーケティングに力を入れています。
企業の公式サイトを見るよりも、どちらかと言えばSNSの方がなんだか気軽に見ることができるコンテンツですよね。
今回は数あるSNSのうちTwitter、instagramの活用例を挙げながら効果的な集客方法を探っていきたいと思います。
目次
SNSを効果的に使った「思わず行きたくなる」マーケティング
集客するにはお店の雰囲気づくり、メニューはもちろんですが、SNSを利用した「魅せ方」にこだわることが大切です。
現在全国に1,392店舗展開する、日本最大のコーヒーチェーンであるスターバックス(以下スタバ)。かつて自分はスターバックスへ1日2回行く程重度のスタバ中毒者で、1日2,000円以上スタバに貢ぐことは当たり前でした。
スタバといえば、一度は試したい「季節限定ドリンク」、そこでしか味わえない独自のサービスと「オシャレな雰囲気」が魅力です。
そしてそれを伝えるスタバのSNSはとにかく拡散性があって魅力的なコンテンツです。
スタバは敢えて広告配信をしないことでも有名ですが、その代わりにSNSが十分な広告の役割を担っているといえるでしょう。
そして近年目立つのは、「インスタ映え」で大きな集客を狙うカフェです。
思わずSNSに上げて自慢したくなるインテリアやドリンクがあり、流行りに敏感な人なら一度は訪れたくなることでしょう。
そういった、来店していない人に向けても魅力的な「イメージ」をつくるのもSNSだからこそ可能です。
SNSでマーケティングするメリット
(公式instagramより)
▲写真で雰囲気が伝わる。
画面に大きく表示される写真中心の投稿ができるので、実際に店舗に足を運ばなくても、カフェのイメージが分かりやすいです。
(公式Twitterより)
▲リアルタイムで新商品やイベント情報が伝わる
「今じゃないと季節限定が味わえない」という気持ちにさせるには最適なスピードで情報が届くのがSNSです。効果的に発信すると、短期で大きな売り上げが見込めます。
ここでTwitterとinstagramの特徴をまとめてみます。
使用するSNSによって、情報の伝わり方、拡散のされ方が異なるのです。
現在国内のTwitter人口は4,500万人、instagramは2,900万人とされており、どちらも若年層のユーザーが多く割合を占め、月のアクティブ率はTwitterが7割、instagramが8割を超えています(ソーシャルメディアラボ調べ)。
- 日本語では140文字制限があり、要点が分かりやすい。
- 文字が先に目に入る、画像は二の次。
- 文章次第で注目される。
- 時系列で表示されるため、最新情報がいち早く伝わる。
- 「いいね!」で拡散。
- 写真がメイン。まず雰囲気やイメージが伝わりやすい。
- 時系列では表示されない。
- オシャレな写真が多く、写真のセンス次第で注目される。
- 「いいね!」で拡散されない。発見されるにはハッシュタグが絶対条件。
それでは、実際にどんな運用方法がされているのでしょうか?
実際の活用例を見ていきましょう。
こうすれば行きたくなる!SNS活用法
【Starbucks / スターバックス】
▼思わず行きたくなるシチュエーション、時期にあった適切な呼びかけが心に訴えます。
(公式Twitterより)
Twitterは時系列で投稿表示されるため、適したタイミングで発信すれば、見ている人の心にダイレクトに伝わり、行動を喚起させます。
▼店内が分かる動画付き投稿で、仕事帰りにでも寄ってみるか・・・という気になってきます。
(公式Twitterより)
リアルタイムだからこそ、ライブ配信も効果的です。
【Blue Bottle Coffee / ブルーボトルコーヒー】
▼これどこの店舗?って気になります。京都いったら寄ってみよう!と思わせます。
(公式instagramより)
instagramはアルバムの様な見方ができるので、アカウントページを一目見るだけでも様々な情報を視覚で伝えることが可能です。
(公式instagramより)
▲カフェの建物、内装、飲み物、食べ物、カフェに関わる人たちまでも紹介できます。
アピールポイントを効果的に伝えたいなら、写真の並びにもこだわって投稿すると良いでしょう。
ユーザーを飽きさせずに、内装のオシャレさから素材のこだわりまでを伝えることができます。
【ALFRED TEA ROOM / アルフレッド ティー ルーム】
▼来店者がタグ付けによってとにかく拡散してくれます。現時点(2019年1月28日)で投稿数が41,676件も!!!
▼ここで撮りたい!と思わせるインスタ映えスポットも紹介されており、行く前から何となく楽しみになります。
(公式instagramより)
投稿数の多いハッシュタグを付けると人目に触れる機会が増えます。
ユーザーにとってはカフェの宣伝というよりも、自分の投稿が多くの人に見てもらうことができるので、より自然な形でカフェの情報が広がります。
【Cafe Amazon / カフェ・アメィゾン】
タイ国内に2300店舗以上持つタイ大手のコーヒーチェーン「Cafe Amazon(カフェ・アメィゾン)」。
(公式instagramより)
日本の震災復興を願い、福島県にて日本一号店が出店され、安倍首相も訪れています。
村に唯一のカフェであり地域の人の憩いの場として、観光客が訪れる場としてオープンしたそうです。
(公式instagramより)
▲木造のあたたかな建物で、落ち着いた雰囲気の良さを感じられます。
ちなみにFacebookについては取り上げませんでしたが、Facebookの場合は「いいね!」をしている既存の人へ向けたアピールが効果的です。また「シェア」機能を使えるため、instagramよりも拡散性は高いです。
Twitter、instagramに加え、Facebookも積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
それぞれのコンテンツの良さがあるので、複数のアカウントを運用してみるのもよいでしょう。
効果的な集客にSNSマーケティングは必須!
SNSマーケティングの強みは、広告らしさがあまりなく、親しみやすくて受け入れやすい点です。
ユーザーが「いいね!」「リツイート」「タグ付け」をすることによって店舗が有名になり、多くの人が話題にしやすく「みんな買うから自分も買おう」「行ってみよう」という心理が働きます。
副業として始める人も多く、比較的スモールビジネスに分類されるカフェですが、集客ができずに数年で閉店する場合も多く存在するのが現状です。
カフェを経営している方や始めてみたい方は特に、1人でも多くの人にお店の存在を知ってもらうためにも、SNSの発信にこだわってみることをお勧めします。
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