
何らかの悩み事ができた時、自分ひとりでは抱えずに、周囲の誰かに相談できると気が軽くなります。
何か困っていることや辛い事がある場合、いつまでも一人で抱え込んでいるよりも、早め早めに「誰かに相談する」「考え・気持ちを吐き出す」ことは精神衛生上、とても大切なことです。
しかし、ただ感情や気持ちに任せ、その場の勢いで相談を投げかけてしまうと、自分が期待していたような答えや結果が得られなかったり、あるいは余計に状況が悪化したり、不快な気持ちになってしまう事もあります。
今回のおすすめ記事は、悩み事を相談をする際、より良い相談とするためのポイントについて考えていきます。友達や家族・職場の同僚など、実際に悩み事を相談する時の参考にしていただければ幸いです。
相談する目的は見えているか
悩みを抱え、相談したい相手も身近にいる。この時、誰かに相談をすることであなたは何を期待しているのか、見えていますか?
小学校低学年や小さな子どもたちであれば、「悩む」という考えを吐き出すこと自体が難しいですが、あなたが悩み事を相談をするとき、「私の気持ちを理解して欲しい」。もしくは、「悩み事に対する具体的な解決法を知りたい」というものではないでしょうか?
どちらを自分が本当に求めているかというのは、自覚できていない場合も少なくありません。
悩んでいる時、自分の感情が不安定になっています。「早くこのモヤモヤした感情をスッキリさせたい」と焦ってしまっているため、冷静に自分の気持ちを振り返る事がなかなかできないのではないでしょうか。
相手が専門のカウンセラーではない以上、「自分がどっちの結果を求めているのか」をハッキリせずに相談をしてしまうと、望む結果も得にくく、場合によっては話の行き違いで、悩みをもっと深くしてしまう場合もあります。相談をされる側も、何を期待して、相談されているのかをある程度感じることができれば、望んでいる回答を返しやすくなります。
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相談側としての『姿勢』を振り返る
相談をするよりも先に、「自分がどういった結果を求めているのか」を見直すことを挙げました。
次に、相談をする際の注意として。反論をしないことです。相談相手に内容や情報に対して認識のズレがある時には詳しく説明するべきですが、もらっているアドバイスに対して「それでも、やっぱり…」「いえ、そう言う訳ではなく…」などと言わない方が良いです。
あくまで「相手と議論する」ために相談をしたい訳ではないはずです。まずは相手の言葉を自分の中に落とし込み、そのアドバイス通りに考える。もしくは行動に移すかどうかは、自分自身で決めればいいのです。
次に相談相手の時間を自分に充ててもらっていることを意識しましょう。一方通行の関係や星占いをしている訳ではありませんよね。自分から相談を持ちかけることは、「相手の時間を自分の相談のために使っている」ということですが、なかなか意識しにくく、忘れてしまいがちなポイントだと感じます。
先のもらうアドバイスに対して、反論をしないということにも繋がりますが、何とか解決策を聞き出そうとしているのに、ふわふわとした議論でさらに時間を使うようなことは相手にとって失礼になります。自分が望む結果や回答を得られるかどうかは別として、時間を割いてくれた人には、感謝と敬意を示しましょう。
相談する相手の性格・性別・立場を考える
個人差はもちろんありますが、相談を受けた時。おおよそ男性は具体的な解決策を考え始め、反対に女性は相手に共感したり気持ちを理解しようとする、という傾向が強いと感じます。もちろん、人はそれぞれ性格が違うので「まず、結論を出したくなる」人もいれば、「ゆっくり話を聞いてくれる人」もいます。
どちらが良い悪いではもちろんありません。しかし、自分が望んでいる方向と違う答えが返ってきそうな人(返してきそうな人)であれば、相談はしない方がお互いのためかもしれません。
学業(大学生活)に関すること、仕事に関すること、人間関係のこと。職場であれば同僚、上司。学生であれば友達、大学の先生。家族や恋人。相談する相手が周りに複数いるのであれば、自分の相談内容になるべく沿っている人に相談する方が良いでしょう。
相談相手への経過を共有しよう
最後に「相談をした、その後」を伝えていない、伝え忘れている人はいませんか?相談したら「その後の経過・結果」をしっかりと報告することが重要で、相談に乗ってくれた人へ、感謝を伝えるキッカケにもなります。
例えを挙げるのであれば、
何度も転職相談に乗っていたが、いつの間にか「この度、新しい会社で働くことになりました!」という投稿をSNS上で見かける。
彼氏と付き合い続けるかどうか…と相談をしてきたいたが、一か月も経たないうちに、LINEのプロフィール画面が新しい彼氏との旅行風景に更新される…。
極端な例かも知れませんが、本人からの直接説明を受ける間もなく、もしくは誰かから又聞きで相談者の結果を知ることは寂しく、自分が相談に乗ったことも正しかったのかわからなくなります。
自分に時間を使ってくれた人には、「こうしようと思います」「アドバイス通りにやってみます」などでも、その後を報告しましょう。相談者からのアドバイスをその時は実践しなかったとしても、素直に報告すれば良いですし、それが相談に乗ってくれた人に対するお返しになります。
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