キャッチコピーの考え方とは?一言で心をつかむ作り方

キャッチコピーの考え方とは?一言で心をつかむ作り方

 

広告やポスターなどのキャッチコピーを考えるのに、頭を悩ませる人は多いのではないでしょうか。会社の商品や内容を伝えるだけではなく、ユーザーの心をつかむ言葉を伝えないと成果は見込めません。今回は、人気のキャッチコピーと、ユーザーの心をつかむテクニックを教えます。

キャッチコピーとは

キャッチコピーとは、消費者の関心を呼び、心を強くとらえ、注目度を集める効果をねらった印象的な宣伝文句です。形式にこれといった決まりはなく、1文の時もあれば、1行の時もあります。また、1単語と短い時もあります。

例えば、ユニクロの「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」やかんぽ生命保険の「人生は夢だらけ。」、味の素の「Eat well,live well.」などがあります。

そんなキャッチコピーですが、実は「キャッチ」と「コピー」を合わせた和製英語です。辞書にも「キャッチコピー」は掲載されておらず、検索をしても日本語のサイトしか表示されません。英語では、キャッチフレーズ、またはスローガンなどと呼ばれます。

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有名企業のキャッチコピー

キャッチコピーには、重要な役割があります。商品の告知や宣伝、企業や団体の運動、スポーツ選手や芸能人のキャッチフレーズなど知ってもらうきっかけ作りとして、いろいろな使われ方をしています。しかし、キャッチコピーによっては、印象の変化や人気、売れ行きが左右されることがあります。ここでは企業のキャッチコピーを紹介します。

JR東海(東海旅客鉄道株式会社)

JRのポスターのキャッチコピーは旅情を誘います。

例えば、京都の「どういうわけだろう。今年は一本の桜とじっと向き合う春にしたかった。」や奈良の「飛鳥という時代があった。飛鳥という謎が残った。」と思わずその土地に行きたくなるようなキャッチコピーがあります。

LUMINE(株式会社ルミネ)

また、ファッションビル「ルミネ」にも素敵なポスターがそろっています。「運命を狂わすほどの恋を、女は忘れられる。」や「未来を信じてなきゃ服なんて買えない。」など思わず立ち止まって見てしまうほど秀逸なキャッチコピーがあります。

このように、キャッチコピーに絶対という決まりがないため、その役割をはっきりとさせておくことが大切になってきます。

タワーレコード(タワーレコード株式会社)

「NO MUSC, NO LIFE.」は有名な言葉です。英語が苦手な方でも覚えやすいフレーズです。とても覚えやすく構成されたキャッチコピーは、海外のポップカルチャーに興味を持つ人たちにピタッとはまるようにできています。

ロッテ(株式会社ロッテ)

ロッテの「お口の恋人」はキャッチコピーの中では広く知られています。世界中の人々から愛され、いつもそばに置きたくなるお菓子でありたいという願いが込められています。

実績のあるコピーライターに考えてもらう

キャッチコピーを自分で考えることが出来ないという人もいるでしょう。「ココナラ」などのサイトでは、知識やスキル、経験を売りにしている人達がいます。コピーライティングの実績がある人にキャッチコピーの依頼をしましょう。キャッチコピーに必要なキーワードやサイトLPなどの情報を集め、コピーライターを募集します。

応募者が来れば、「幸せになるようなキャッチコピー」とか「POPなキャッチコピー」など、商品や作品の告知や宣伝、などを伝え、最低5つはキャッチコピーを考えてもらうようにしましょう。

キャッチコピーの注意点

キャッチコピーの役割をはっきりさせないと、ビジネスとつながらなくなってしまい「ただおもしろい」「ちょっと気になった」だけで終わってしまいます。テレビやラジオのCMで、会社名や商品は覚えてないが、「あのCMはおもしろい」ということがよくあります。ただ面白いだけで全く認知がされておらず、最悪なのは、似たような商品やライバル会社を思い出すきっかけになってしまうため、気をつけておきたい所です。

ユーザーの心を掴むテクニック

あなたはキャッチコピーだけで言いたいことを主張しようとしていませんか?キャッチコピーはターゲットに会社の商品やサービスの良さを知ってもらい、アクションを起こすきっかけを作る役目もあります。ターゲットの心をつかみ、次の行動を起こしてもらうテクニックを紹介します。

シャルパンティエ効果:見えるものに左右される

「鉄」と「綿」それぞれ10kgずつイメージしてください。重さは同じですが、綿の方が軽いと思ってしまいませんか?このように大きさや重さの錯覚が生じてしまう現象をシャルパンティエ効果といいます。この現象を使い、商品やサービスの価値やユーザーの得られるものが目で見てイメージしやすくなります。

例) 食品の栄養価をウリにしたい。

「1本で1日に必要なレタス○○個、トマト○○個分」と表現するよりも、「1日の野菜がこれ1本」にすることで、「これを飲めば1日に必要な野菜の栄養素が摂取できる」とイメージできる。

カクテルパーティ効果:ターゲットを絞って呼びかける

パーティ会場のように、にぎやかな場所でも、自分と関係のあることには自然と注意が向くことをカクテルパーティ効果といいます。この効果は、ターゲットに対して明確な商品やサービスに有効です。ターゲットの性質や趣向に合わせ、興味や関心のある情報をキャッチコピーに取り入れ、絞り込みます。

例) 「来年の4月までに転職したいあなたへ」など期限を切っているターゲットに絞ったキャッチコピーです。

「そろそろ転職を考えているあなた」だけでも絞ることができますが、来年の4月という期限を区切ることで、より現実的な転職をイメージさせ、あたかも自分事かのように想像させます。

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カクテルパーティー効果で脳を鍛える方法

カリギュラ効果:「絶対、ダメ!!」と言われるとさらに気になる

人は行動を妨害や禁止されたとき、逆に興味がわく性質をもっています。これをカリギュラ効果といいます。「ダメ」といわれると逆にやりたくなってしまう、こういうことありますよね。広告でもよく活用されるテクニックです。カリギュラ効果で注意しなければならないのが、過剰な煽り文句です。「注意」「禁止」などの表現を使うときは、商品やサービスのイメージを損なわないようにしょう。さらに、リンク先がユーザーの期待にこたえられなかった場合、信頼を落としてしまうので気を付けましょう。

例) 「髪でお悩みの方は絶対見てください」よりも、あえて「髪で悩んでない方は絶対見ないでください」とすることで、逆に気になってしまいます。

悩みを解決したい顕在層のターゲットを絞り、無駄なクリックを防ぎます。

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社会的証明:「みんな」が使っているから安心

大勢の判断が正しいと思い、自分ではなく他人の判断を頼りに行動することを社会的証明といいます。行列の店を見つけるとつい並んでしまう。多くの人が購入しているから自分も欲しくなるという経験をしたことがあるのではないでしょうか。キャッチコピーでも、社会的証明を使用するには、商品の販売数や売上、レビュー数や点数、ランキングを掲載することにより、より良い効果が期待できます。

もし、商品やサービスに実績がない場合、「今話題の」や「売り切れ続出」といったキャッチコピーをいれるだけでも社会的証明の効果が見込めます。口コミなどでおすすめしている商品を自分も使いたい場合は、この手法が有効です。レビューやランキングなどの比較される商品がこれに当てはまります。

例) 多くの人が化粧品などの品質や効果を気にして口コミやランキングサイトを調べます。その中に、何かの受賞歴があれば、広告などに記載すると効果的です。さらに、年齢を絞るなどすることで、誰に人気があるのかがより具体的に分かるため、ターゲットに浸透しやすくなります。

ツァイガルニック効果:つづきは、次回?未完了の状態

目標が未達成の課題は、完了の課題にくらべて記憶に強く残りやすい傾向です。このことをツァイガルニック効果といいます。未完成は、完成させたい、という心理が生まれます。マンガやドラマのストーリーが気になるところで終わってしまうと、早く続きが見たくなってしまう経験をされた方もいるのではないでしょうか。未完成な状態を完成させたいという気持ちは、日常生活でもよくあります。Web広告でも、キャッチコピーで全てを完結させないことでLPやホームページに誘導させることが可能です。

例) 「とは?」や「いいの?」など先が気になる言葉でユーザーを誘導します。また、「とは?」「いいの?」だけで終わらせず、その先になにがあるかを示すことで、今後の展開をどう完成させるかを想像することができます。

キャッチコピーの役割を考え、魅力的なタイトルを作ろう

キャッチコピーは、様々な人の目に止まらせることが目的ではなく、ターゲットとしている人の目に止まらせる事ができればいいのです。秀逸なコピーライターは100から200ぐらいキャッチコピーを作るそうです。マンネリを感じて、納得できるアイディアを提案したいときには心を掴むテクニックを取り入れまとめてみてください。

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