
開発者のみなさん!Bracketsのサポートが2021年9月1日までということでVisual Studioに移動される方、Visual Studioからコーディングを始めようとしている初心者の方などいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はVisual Studioの説明や、MacでBracketsのようにVisual Studioを使う方法などをご紹介します。
目次
Visual Studio とは?
Visual StudioとはMicrosoft社が開発し、提供している統合開発環境です。また、拡張性が高く、数多い拡張機能が用意されています。
例えば「あれが簡単にできたらなあ」のような不満も、拡張機能を入れることで自分が使いやすいようにカスタムしていけます。
コードの記述方法は、「C#」「F#」「Razor」「HTML5」「CSS」「JavaScript」「TypeScript」「XAML」「XML」が使用できますし、iOS・Androidなどのマルチデバイスのアプリ開発もできます。
統合開発環境とは?
統合開発環境とは、IDE(Integrated Development Environment)とも呼ばれ、ソースコードを記述していくエディタ、コンパイラ、デバッガといった開発ツールがひとまとめになっている開発環境のことです。エディタ・コンパイラ・デバッガがひとまとめになっていることで、エディタで作成してデバッガでチェックといった動作を、それぞれのツールを使用することなく一つのツールで行えます。
Visual Studioの種類
Visual Studioには、様々な開発者向けに必要に応じていくつかのエディションが用意されています。2021年7月9日現在で最新の「Visual Studio 2019」には「Visual Studio Community」「Visual Studio Professional」「Visual Studio Enterprise」の3つが存在しており、基本的な機能は同じですが、企業向けなどで利用できる機能が一部異なっています。全てWindows用ですね。
Mac用には「Visual Studio for Mac」と「Visual Studio Code」と、2つ存在します。
それでは各エディションを見てみましょう。
Visual Studio Community
Visual Studio Communityは無料で利用できるVisual Studioです。ライセンス数は5台以下と限定されますが、ソフト内容はProfessionalとほぼ同じのため、個人開発や学生が使用する場合は不自由なくVisual Studioを活用できます。
もちろん「C#」「F#」「Razor」「HTML5」「CSS」「JavaScript」「TypeScript」「XAML」「XML」で記述できます。
Windowsの方は公式ページからダウンロードできます。
Visual Studio Communityの公式ダウンロードページ
Visual Studio Professional
Visual Studio Professionalは、小規模なチームを対象とした開発者用ツール、サービスを利用できます。有料で、ライセンス数が6〜249台の場合に利用することになります。価格は月額$45です。
機能的には、Microsoft社が公開している製品情報を見る限り、CommunityとProfessionalエディションはほとんど違いがありませんが、型やメソッドの参照数などのデータを確認できるCodeLens機能がCommunityと比べ優れています。また、開発環境、デバッグ機能面でサポートされている部分が多くなっています。
Windowsの方は公式ページからダウンロードできます。
Visual Studio Professionalの公式ダウンロードページ
Visual Studio Enterprise
Visual Studio EnterpriseはVisual Studioの機能をフルで利用できます。もちろん有料で、ライセンス数が250台以上の場合に使用することになります。ツール、サービス、特典が付いていたり、チームが継続的に最良品質を保証できるようにしてくれたりします。
価格は月額$250となっています。
Windowsの方は公式ページからダウンロードできます。
Visual Studio for Macの公式ダウンロードページ
Visual Studio Code
Visual Studio CodeはWindows、Mac、Linuxと自分に合ったOSを選択し、無料でダウンロードできる”エディタソフト”です。
※エディタソフトのためVisual Studioと名前は同じですが、別製品です。
Visual Studioと同じく多くの拡張機能を入れてカスタマイズでき、OS間で動かないという拡張機能がないため、「仕事ではMac、自宅ではWindowsを使っているが、使い勝手は同じにしたい」という方にはちょうどいいエディションです。
公式ページからダウンロードできます。
Visual Studio Codeの公式ダウンロードページ
Visual Studioのインストール
それではインストールしていきます。今回は、Bracketsからの移行を想定してVisual Studio Codeをインストールします。
1.まず、Visual Studio Codeのダウンロードページへアクセスして、Visual Studio Codeをダウンロードします。
自分のOSに合ったものをダウンロードしてください。
Visual Studio Codeの公式ダウンロードページ
2.ダウンロードしたzipファイルを展開します。
3.アプリケーションのアイコンが出たら、クリックして開けることを確認します。
4.完了
Visual Studio for Macの日本語設定
Visual Studio Codeはまだ日本語に対応していないので、日本語に変更する場合は日本語の言語パックをインストールする必要があります。日本語パックをインストールするには、メニューにある「View」→「Command Palette」を選択して、「Configure Display Language」を入力します。
候補にある「Install Additional Language」を選択すると、サイドバーに言語パックが表示されますので、「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を選択して「Install」します。右下に出てくるポップアップ内の「Restart」をクリックして、Visual Studio Codeを再起動すると言語が日本語に変更されます。
拡張機能のインストール方法
日本語に変更できましたら、Visual Studioの説明でもご紹介した通り、Visual Studio Codeの拡張機能をインストールすることで、自分好みにカスタマイズできます。
拡張機能をインストールするには、まずVisual Studio Codeを起動して、サイドバーにあるアイコン欄の一番下、「パズル」のようなアイコンを選択します。
アイコンを選択しますと、検索欄と多くの拡張機能がずらっと出てきますので、検索欄に自分の入れたい拡張機能の名前を入れたり、リストから探したりしてインストールしていきましょう。あとはBracketsとほとんど使い方が同じなので、いつも通りに開発なり構築なり行ってみてください!
VSCodeで自分が使いやすい開発環境を
Bracketsが2021年9月でサポート終了のため、渋々Visual Studioに移動される方もいたかと思いますが、Visual StudioはBracketsと違い、多くの拡張機能が使えて、カスタマイズできます。使い勝手もそこまで変わらないので、使っていくうちにVisual Studioの方が便利だと感じる時がくるはずです。あなたもVisual Studioを使いこなして、自分だけの開発環境を作ってみてはいかがでしょうか?
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