
ディスプレイの焼き付きを防ぐために利用されていたスクリーンセーバーですが、近年ではセキュリティやアクセサリ面を重視して活用する人が増えてきています。
本記事では、スクリーンセーバーの設定方法や便利な使い方について、macOSとWindowsOSそれぞれ分かりやすく解説します。
目次
スクリーンセーバーとは?
スクリーンセーバーとは?
スクリーンセーバーとは、パソコンに対して操作入力がされない時間が続いた際、ディスプレイに表示されている情報を隠すため、自動でアニメーションや画像を表示する無料のソフトウェアです。現在では、他者によるディスプレイ上の内容閲覧防止として使用されていますが、実装された当時は、ブラウン管の焼き付き防止のために使用されていました。
以前のパソコンのディスプレイは、ブラウン管が使用されていましたが、時代とともに焼き付きが起こりにくいように改良され、現在では液晶ディスプレイが主流となりました。液晶ディスプレイの登場により、焼き付き発生を心配する必要がなくなったため、スクリーンセーバーはエンターテインメントとしても利用されています。
また、離席中に他者から勝手に画面内容を見られないようにするため、セキュリティーとしても使用されています。スクリーンセーバーの目的自体はディスプレイの保護であるため、パソコンに対して操作や入力がなければ自動で起動します。パソコンに対しての操作入力で判断しており、データの処理などで画面が動いていても、スクリーンセーバーは起動します。
スクリーンセーバーは必要なのか
セキュリティ目的のためならば、スクリーンセーバーを利用せずともディスプレイ自体を消灯することで達成できます。スクリーンセーバーは、パソコンで作業を行なっているときと同様に電気を使用するので、ディスプレイ自体の電源を切ってしまったほうが良いのかもしれません。
しかし、作業の内容やパソコンを利用する人によっては、
「離席中は、セキュリティのためにディスプレイの電源を切っておきたい」
「休憩中はパソコンの画面にお気に入りの画像を流して癒されたい」
「処理中のパソコンに触ることはできないが、進み具合を確認したいためスクリーンセーバーが起動しないようにしたい」など、求められる内容が異なります。
スクリーンセーバーは、設定を変えることにより、表示する内容の変更、表示時間の変更、スクリーンセーバー起動の解除が行えます。設定方法を下記で説明していきます。
Mac版:スクリーンセーバーを設定する方法
Mac版:スクリーンセーバーを設定する方法
メニューバーから『Appleマーク』(左上にあるりんごのマーク)をクリックします。メニューから『システム環境設定』を選択します。
システム環境設定から、『デスクトップとスクリーンセーバ』のアイコンをクリックします。
クリックすると『デスクトップとスクリーンセーバ』の設定画面が開きます。設定画面のタブを『スクリーンセーバ』に切り替えます。スクリーンセーバータブに切り替えると、スクリーンセーバーの種類や画像、スクリーンセーバー起動までの待ち時間、時計を一緒に表示するか、などが設定できます。
Mac版:スクリーンセーバーにパスワードを設定する方法
メニューバーから『Appleマーク』(左上にあるりんごのマーク)をクリックします。メニューから『システム環境設定』を選択します。システム環境設定から、『セキュリティとプライバシー』を開きます。
『一般』パネルから『スリープとスクリーンセーバーの解除にパスワードを要求』を選択することでパスワード設定できます。
Mac版:スクリーンセーバーをすぐに起動させる方法
メニューバーから『Appleマーク』(左上にあるりんごのマーク)をクリックします。メニューから『システム環境設定』を選択します。システム環境設定から、『Mission Control』のアイコンをクリックします。
Mission Control画面にある『ホットコーナー』をクリックします。
すると『画面のコーナーへの機能割り当て』が表示されます。『画面のコーナーへの機能割り当て』とは、マウスのカーソルを画面の四隅に持っていくと、四隅それぞれに設定されている機能が実行されるというものです。
画面コーナーへの機能割り当てで、お好きな四隅に『スクリーンセーバーを開始する』を選び、OKをクリックし完了です。
Mac版:スクリーンセーバーを解除する方法
メニューバーから『Appleマーク』(左上にあるりんごのマーク)をクリックします。メニューから『システム環境設定』を選択します。
表示された『システム環境設定』から、『デスクトップとスクリーンセーバ』を開きます。『スクリーンセーバを表示』のチェックを外して完了です。
Windows版:スクリーンセーバーを設定する方法
Windows版:スクリーンセーバーを設定する方法
デスクトップ上で右クリックし、メニューの中から『個人用設定』を選択します。
個人設定のページが表示されたら、ページ上のメニューから『ロック画面』を選びます。ロック画面を選び、表示される項目の中から『スクリーンセーバー』をクリックします。
プルダウンメニューを開き、お好みのデザインを選択して『OK』をクリックすると、スクリーンセーバーの設定完了です。
またこの画面で、スクリーンセーバーが表示されるまでの待ち時間設定もできます。
Windows版:スクリーンセーバーにパスワードを設定する方法
Windowsのデスクトップ上で右クリックし、メニューの中から『個人設定』を選択します。
個人設定のページが表示されたら、ページ上のメニューから『ロック画面』を選びます。ロック画面を選び、表示される項目の中から『スクリーンセーバー』をクリックします。
『再開時にログオン画面に戻る』を選択することでパスワード設定できます。
Windows版:スクリーンセーバーをすぐに起動させる方法
Windowsには、スクリーンセーバーをすぐに起動させるショートカットキーはありません。スクリーンセーバーをすぐ起動させるために、デスクトップ上にスクリーンセーバーのショートカットを作成する方法を紹介します。
エクスプローラーを起動し、下記アドレスのフォルダを開きます。
C:WindowsSystem32
開いた先で拡張子が『.scr』のファイルがスクリーンセーバーのプログラムファイルです。
表示させたいスクリーンセーバーを探し(種類順に整列させると楽です)、デスクトップ上にショートカットキーを作成します。
今後はショートカットキーを実行するとすぐにスクリーンセーバーが起動します。
Windows版:スクリーンセーバーを解除する方法
Windowsのデスクトップ上で右クリックし、メニューの中から『個人設定』を選択します。表示された『個人用設定』から『ロック画面』を開き、『スクリーンセーバー設定』をクリックします。
『スクリーンセーバー設定』の画面にて『スクリーンセーバー』をクリックし、スクリーンセーバーのプルダウンから『(なし)』を選択して『OK』をクリックすると、スクリーンセーバーが自動で起動する事が無くなります。
ロック画面を起動する方法
ちょっとした離席の際、他人にパソコンを触られないようにする方法としては、スクリーンセーバーの他にロック画面を起動する方法があります。ロック画面とは、パソコンを起動したときに表示されるログイン画面と同じで、パスワードを入力しなければ操作できない状態にする機能のことです。
ここでは、それぞれのOSでロック画面を起動させる方法をお伝えします。
Mac版:ロック画面を起動する方法
Macにおけるロック画面起動のショートカットキーは、以下のキーの同時押しです。
『control』+『command』+『Q』
Windows版:ロック画面を起動する方法
Windowsにおけるロック画面起動のショートカットキーは、以下のキーの同時押しです。
『Windowsキー』+『L』
MacでもWindowsでも使える!おすすめスクリーンセーバー配布サイト紹介
スクリーンセーバーは、それぞれのOSに最初から入っているデザインのほか、WEB上で配布されているファイルも設定できます。
今回は、導入するだけでインテリアになる、おしゃれなスクリーンセーバーを配布しているWEBサイトについて3つご紹介します。
どのWEBサイトもWindowsとMac両方使えるので、ぜひご活用ください。
NewFreeScreensavers
シンプルな風景や人物写真のほか、カレンダー機能のついた実用的なデザインも配布されています。
デザインはカテゴリ別に分けられているので探しやすいのもポイントです。
Aerial
こちらは空撮や水中撮影による美しい風景を4K高画質の動画で映し出すスクリーンセーバーです。
風景バリエーションも豊富で、ついつい見入ってしまいます。
fliqlo
シンプルデザインのいわゆる『パタパタ時計』を映し出すスクリーンセーバー。
インテリアとしての人気もあり、人を選ばないデザインが特徴です。
スクリーンセーバーを活用してPCを快適に!
本来の目的とは異なる理由で使用されるようになったスクリーンセーバーですが、急な離席や長時間パソコンから離れる可能性がある場合の活用をおすすめします。MacやWindowsの画面にお気に入りの画像や動画を映し、癒しを求めながら、セキュリティ面でも安心して作業に取り組めるよう、スクリーンセーバーを設定してみてください。
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