越境ECの市場規模は? 可能性や未来予想までを徹底解説!

越境ECの市場規模

今の時代、私達の生活にはスマートフォンがなくてはならない存在となっています。スマートフォンの普及によりECサイトの閲覧も多くなってきています。

また、一方で海外ユーザーに向けた商品が販売できる「越境EC」の市場規模も増大しています。今回は越境ECの市場規模という観点から考察し、解説していきます。

 

越境ECとは?

越境ecとは?

越境ECとは、海外の商品やサービスが購入できる国境を超えたECサイトのことです。国内に留まらず、国境を超えたNEWサイトである越境ECについて紹介していきます。越境ECの種類には、主に以下の6つがあります。

 

①ECサイトを国内で構築(海外向け)

海外向けに、独自のECサイトを日本国内で作成していきます。言語を他言語化することで、海外からの流入でも理解しやすい越境ECに対応することが可能です。主な配送手段としては、EMS(国際スピード郵便)による直送が挙げられます。

 

②進出先の国で独自のECサイトを構築

進出先の国で独自のECサイトを構築し、商品も進出先で保管するという方法です。進出先で商品やサービスの購入者が多い場合に適した方法となります。

 

③すでに国内にある、海外向けのECサイトに出品

国内にある、海外向けのECサイト(オンラインショッピング等)に出品する方法です。配送手段としては、EMSによる直送が挙げられます。

 

④一般貿易型EC販売

国内外を問わず、まずは貿易の手続きを行ってから国外のECサイトで商品やサービスを販売する方法です。商品は一旦相手国の一般倉庫に保存され、配送の仕組みとしては商品の受注がある度に一般倉庫から輸送されるという仕組みです。

 

⑤相手国のECサイトに出品

相手国のECサイトに出品する方法です。本手法は、出品するときに出品先ECサイトの運営事業者と販売手数料などの交渉をすることが必要となってきます。また、例として代行会社が交渉のサポートをしてくれる場合もあります。配送手段としては、EMSによる直送が挙げられます。

 

⑥保税区活用型出店をした上でECサイトに出品

相手国のECサイトに出品した上で、配送手段としては相手国の保税倉庫から配送を行う方法です。事前に保税区内の倉庫に販売する商品を配送しておき、商品の発注を受注したら、保税倉庫から輸送するというやり方です。EMSによる直送よりも早く届けることが可能となります。

 

※保税区:国外から輸入された商品を、関税などの課税される前の状態で保管できる区域のことです。保税倉庫は、保税区内にある倉庫のことを指します。

 

越境ECの市場規模は?

越境ecの市場規模は?

様々な種類がある越境ECですが、市場規模はどのようになっているのでしょうか?

世界規模や東南アジアを中心とした主要国別に紹介していきます。

 

世界の越境EC市場

世界の越境EC市場規模は年々拡大しています。経済産業省が2020年度に発表した電子商取引調査によると、2019年の世界の越境EC市場規模は7,800億米ドルと発表しています。

市場規模が拡大している原因としては、自分の住んでいる国では買えない商品やサービスを扱っていることや、自分の国で買うよりも他国で買った方が安く買えるといったことが挙げられます。

 

また、海外での購入者を増やすために積極的に越境ECを立ち上げ始めた事業者の増加も一因として考えられるでしょう。インターネットの発達により、迅速で正確なやり取りが可能になっていることも、世界の越境EC市場拡大に起因していると考えられます。

日本の越境EC市場

経済産業省の発表によると、2020年の日本の越境ECの総市場規模は3,416億円でした。この額は、日本の消費者が米中から商品やサービスを購入した合計金額を表しています。

2018年に行われた同様の調査で2,765億円だったことから、総市場規模が年々拡大していることが分かります。

 

対して、2020年に中国の消費者が日本から購入した額は1兆9,499億円、米国の消費者が日本から購入した額は9,727億円でした。この結果から何が分かるのかというと、日本の越境EC市場も拡大傾向にはありますが、中国や米国に比べるとまだまだ拡大が見込めるということが分かります。

 

米国の越境EC市場

米国の越境EC市場も、日本と同じく拡大傾向にあります。経済産業省の発表によると、2020年の米国の越境ECの市場規模は1兆7,108億円でした。この額は、米国の消費者が日中から商品やサービスを購入した合計金額を表しています。

 

前年の市場規模が1兆5,570億円だったことから、9.9%も成長していることが分かります。米国の越境EC市場についても、日本と同じで今後も更なる拡大が見込めるでしょう。

 

中国の越境EC市場

中国の越境EC市場も、年々拡大傾向にあります。経済産業省の発表によると、2020年の中国の越境ECの市場規模は4兆2,617億円でした。この額は、中国の消費者が日米から商品やサービスを購入した合計金額を表しています。

前年の市場規模が3兆6,652億円だったことから、16.3%も成長していることが分かります。中国の越境EC市場についても、日本と同じで今後も更なる拡大が見込めるでしょう。

 

越境ECとインバウンド

越境ecとインバウンド

越境ECの市場規模は「インバウンド」と呼ばれるものに密接に関係しています。
この章では、越境ECとインバウンドの関係性や、ウェブインバウンドの可能性について解説していきます。

 

インバウンドとは?

インバウンドとは、外国人が日本に訪れてくる旅行のことを指します。日本へのインバウンドのことを訪日外国人旅行、または訪日旅行などと呼びます。

対して、自国から外国へ出かける旅行のことをアウトバウンド、または海外旅行などと呼びます。

「外国人が日本に観光をしに来る」という意味で旅行業界では使われています。

また、日本ではマーケティング用語としてもインバウンドという言葉が使われることがあり、色々な意味を持っている言葉なのです。

 

インバウンドという言葉には外から中に入ってくるという意味があるので、日本に外国人が入ってくるということはイメージできるかと思います。しかし実際の所は、様々な意味合いでインバウンドという言葉は使われています。

インバウンドという言葉を旅行業界で使うときには、基本的な形として「インバウンド〇〇」というように、インバウンドという言葉に別の言葉を付け足したような造語として使われることが多いようです。以下に、その例を記載します。

 

・インバウンド観光

 インバウンド観光とは、日本に外国人が観光に訪れることを指します。

・インバウンド需要

 インバウンド需要とは、外国人の旅行客に対する日本の商品やサービスの需要のことを指します。

・インバウンド消費

 インバウンド消費とは、外国人の旅行客が日本に訪れて消費活動をすることを指します。

・インバウンド対策

 インバウンド対策とは、外国人の旅行客により多く日本を訪れてもらうことや、できるだけ多くの商品やサービスを購入してもらうために施す対策のことを指します。

 

上記を一例として、このように使われています。

 

越境ECとインバウンドの関係性

近年、世間を賑わせている新型コロナウイルスの影響により、日本を訪問する外国人の観光客は急激に減少しました。付随して、日本国内におけるインバウンドの消費量も激減しているのが現状です。

しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大が終息し、規制されることなく各国を行き来することができれば、日本を訪れる外国の観光客も再び増えてくることでしょう。その結果、日本の景気も回復し、インバウンドの消費量も改善していくと予想されています。

 

インバウンドが増加することにより、越境ECには大いなる好影響がもたらされます。日本を訪れたことがある中国の消費者を対象にした日本貿易振興機構のアンケートによると、日本の商品やサービスを越境ECで購入した理由として、消費者全体の約40%が「日本に観光をしたときに購入して満足のいく商品やサービスだったから」と回答しています。

上記の結果から、商品やサービスを実際に観光先で触れることが越境EC上の商品購入に繋がっていることが分かります。つまり何を意味するのかというと、越境ECとインバウンドは相関関係にあるということです。

 

いまだ新型コロナウイルスも完全な終息までは見込みが立っていませんが、少しずつ落ち着いてはきています。その影響でインバウンドが好調になり、越境ECの更なる市場拡大が見込めるため、越境ECに早い段階から参入・増強するに越したことはないと思われます。

 

ウェブインバウンドの可能性

ウェブインバウンドとは、日本のECサイトへ国外から流入するユーザーのことを指します。現在における新型コロナウイルスの状況下では、実際の将来的なインバウンドの必要性を考えるまでもなく、ウェブインバウンドへの対応が必要になってくることは容易に想像できるでしょう。

 

しかし、ウェブインバウンドに取り組む上で注意すべきことが幾つかあります。それは「物流」「言語」「決済」の3つの観点です。

 

まず「物流」に関してですが、国外輸送にそもそも対応する必要があります。関税や禁制品だけではなく、国外輸送に合った梱包方法についても理解しておくことが必須です。貿易に必要な書類の提出を求められる場合もあります。

 

次に「言語」に関してですが、住所を入力する際に入力言語が国外に対応していないと、入力が困難になってしまいます。また、商品やサービスについての問い合わせがあったときも、外国語で対応しなければいけないという問題があります。

 

最後に「決済」に関しては、国外のクレジットカードに対応するのはもちろんですが、故に不正決済のリスクにも対応できるような決済方法を事前に準備することが必要不可欠となってきます。

ウェブインバウンドの可能性や重要性を理解する半面、言語による弊害や国境を超えることによる弊害が、少しネックになってくるかもしれません。

 

越境ECの未来予想

越境ECの市場規模を述べてきましたが、今後の越境EC市場はどのようになっていくのでしょうか?

ここからは未来予想を述べていきます。

 

【2026年】世界の越境EC市場予想

2022年現在において、経済産業省が2020年度に発表した電子商取引調査によると、2026年の世界の越境EC市場規模は4兆8,200億米ドルにまで拡大すると発表しています。

 

また、どの国を中心に世界の越境EC市場規模が広がっていくかというと、中国を中心に世界の越境EC市場規模が成長していくと推測されています。数値的な分析でいくと、2019年の85兆円から2026年には530兆円になる見込みなので、実に6.2倍の市場規模になると推測されています。

 

このような背景となる理由としては、世界中でスマートフォンが一般化したことにより、世界中の誰でも簡単に国外の商品やサービスを購入できるインターネット環境が整備されたことが挙げられます。また、中国人ユーザーの高い購買意欲が、今後も世界の越境ECを引っ張っていくことになるでしょう。

 

越境ECポテンシャル推計値

今後の越境ECのポテンシャル推定値としては、日本は1.14倍とほぼ横ばい、米国は1.69倍、中国は1.64倍と成長率が右肩上がりになると予想されています。

 

越境ECが国内であまり利用されていく見込みがない理由としては、ウェブインバウンドの可能性でも述べたように、言語による弊害や国境を超えることによる弊害が一因だと考えられます。

また、日本のECサイトの品質の低さも重なって、越境ECを国内で利用している人は全体の6%未満と、越境ECが日本で拡大していくことは少ないかもしれません。

 

インターネットの利用動向

今後、越境ECでの売上を大きく伸ばしていくためには、世界中のスマートフォンユーザーがどのくらいの規模感で利用してくれるかがキーポイントとなってきます。

また、その中でもどのような端末を利用して越境ECを閲覧し、購入に至ったかが非常に重要となってきます。そこで注目すべきなのが、42%の割合でスマートフォンを利用している中国です。

 

ここまで中国の利用率が高くなっている背景には、いま中国で流行している「SNS」や「ライブコマース」を利用した販売が大きく起因しています。また、決済関係の観点からも考察すると「キャッシュレスQRコード決済」の利用率が高いことが上記理由の一因として考えられます。

 

このことから、越境ECで売上を大きく伸ばしていくためには、スマートフォンでのプロモーションやSNSの市場調査を念入りにすることが重要となってくるでしょう。

 

拡大する越境ECの市場に参入しましょう

いかがでしたでしょうか?今回は越境ECの市場規模について紹介しました。

今後、ECサイトをどのように運営していきたいのかを考えるための参考になれば幸いです。Web担当者の方は、弊社へお気軽にお問い合わせ下さい。

制作でお悩みでしたら、
Bigmacにお任せください。

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