急なクリック増加…なぜ?

急なクリック増加…なぜ?

リスティング広告を運用していると時たま出会う「クリック数の急激な増加」

なぜ、このような現象が起こるのでしょうか?誰かが連続的にクリックを押して広告費を消費させているのでしょうか?そんな場合にも課金されてしまうのでしょうか?Google AdWordsを例として見てみましょう。

無効なクリック

クリック数急激な増加の要因として「無効なクリック」というものがあります。無効なクリックとは、Googleから課金対象にしないと判断されたクリックの事です。課金対象にされないとのことなので、この場合の費用は請求されません。では、どのような場合に無効なクリックが発生するのでしょうか?

不正な手動クリック

一つめは、広告主様の費用や、広告を掲載するサイトの運営者様の収益を意図的に増やすため、手動で行われるクリックです。Googleアドセンスを利用されている方などは自分のサイト内に広告枠を持っておられます。その広告をクリックすると、枠の掲載者(サイト運営者)にクリック数に応じた金額が支払われる仕組みになっております。

たくさんクリックされればサイト運営者は儲かります。そのため、自分の収益拡大を目的とし広告をクリックされる場合があります。

自動クリック

二つめは、自動クリックツールやロボットなど不正なソフトウェアによるクリックです。クリックする理由としては上記「手動クリック」と同じかと思われますが、こちらは人による操作ではありません。機械的にクリックを生じさせ、課金を続ける仕組みになっています。

価値のないクリック

もう一つは、広告主様にとって価値のないクリックです。価値のないクリックとは「ダブルクリック」などです。本当は1回クリックすればいい場所をカチカチッと2回クリックされればクリック数は2となり、通常の2倍の費用になります。

ですが、価値のないクリックと判断されれば余分な費用は払わずに済みます。

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誰が判断しているの?

先ほどから、無効と判断されれば…と書いていますが、だれが判断するのでしょうか?

自動フィルタシステム

Googleは自動アルゴリズムにより、リアルタイムでIPアドレス、発生時刻、重複するクリックの有無など様々なクリックパターンを検証しています。また、検出された場合はアカウントレポートに記録される前に課金対象から除外されます。 

オフライン分析

1番の自動フィルタシステムを潜り抜ける不正クリックもあります。その場合、自動アルゴリズム と 担当チームによって分析が行われます。この場合は、Googleのアルゴリズムに加え人間も分析を行います。

この段階で検出された場合、過去2か月までさかのぼりアカウントにクレジット(調整額)で返金されます。一度、課金されてしまっても返金されるということですね。

調査

2番までを潜り抜け、広告主自身がおかしいと気づく場合です。広告主からリクエストを送信し、そのリクエストに基づき担当チームが調査を行います。しかし、この段階で無効なクリックが検出される可能性は極めて少ないです。ほとんどが第2段階の時点で発見されます。この段階でも無効なクリックとして検出されれば、クレジット(調整額)で返金されます。

では、クリック数が急増した場合は、毎回無効と判断されているのでしょうか?その度にお金が返金されているのでしょうか?

無効ではないクリック

上記は不正なクリックに関して記載しましたが不正なクリックだけが「クリック数急増」の原因ではありません。

広告掲載範囲の拡大

広告を掲載する新しいウェブサイトが登場した場合など広告自体の掲載面が増えればクリック数も増加します。この場合、インプレッション数の変化も伴わせて判断しなくてはいけません。掲載範囲が増えるという事は広告を見る人の数が増える。そして自然とクリックする人の数も増える。ということです。

キャンペーン設定の変更

広告の配信方法や、設定の変更による変化もあります。入札単価を変更すれば、掲載順位も変化しインプレッション数も変化します。その結果、クリック数も変化します。また、配信方法を標準設定から集中化に変更した場合もクリック数の変化が起こります。キャンペーン設定の変更によるクリック数の変化は当然の変化ですね。

季節、イベントの影響

秋まではクリック数が少なかったのに、冬になったらクリック数が急増した!これは季節の変化ですね。季節の変化というよりは「季節によるユーザーの需要の変化」と言えます。

今からですと、クリスマスやお正月、そういった季節商材を扱う方はクリック数の変化を体験するのではないでしょうか。以上、クリック数の変化に関してまとめてみました。クリック数というのは、広告の運用費用に直結する部分なので細かく分析する必要があります。クリック数が増えた場合、減った場合。

偶然で片づけてしまわずに、どちらにしても「なぜ、そのような変化が起こっているのか?」そういった部分をしっかり考える必要があります。こういった細かい部分一つ一つの分析がユーザーの動向を捉えるため重要な部分だと思います。

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