書斎とは?価値ある場所にできるかメリット・デメリットを確認しよう
Pocket

新築住宅を設計する際、書斎をつくるかどうか検討する方も多いのではないでしょうか。書斎があると仕事や勉強の空間として使えますが、わざわざつくる価値があるのかも疑問です。書斎のメリットとデメリット、つくる際に知っておきたいポイントを紹介するので、書斎が必要かお悩みの方はぜひ参考にしてください。

書斎とは

書斎とは

書斎とは、英語ではstudyと言い、その名の通り勉強したり書き物をしたりする場所として使われます。類義語にdenがありますが、studyよりは広く、本を読んだりくつろいだりするスペースとして使用されます。

日本語で「書斎」というと、くつろぎというよりは勉強スペース、ワークスペースのことを指すことが多いです。壁に本棚をつくりつけた空間を「書斎」と呼ぶこともあり、以下のいずれかの条件を満たしていれば大抵は「書斎」とみなすことができます。

  • 勉強や読書、趣味のためのスペース
  • 椅子が備え付けられており、書き物をすることができる
  • 壁につくりつけの本棚がある
  • 1~2畳のコンパクトな空間で、何か作業ができる台がある

書斎をつくるメリットとは

書斎をつくるメリットとは

書斎をつくると、次のようなメリットがあります。

書斎のメリット

  • 誰にも邪魔されずに、書き物をしたり読書をしたりできる
  • 寝室はあっても個室がない方にとっては、くつろぎの場所になる
  • 作業や仕事のスペースとして使用する場合は、片付ける手間が省ける
  • 急な来客に書き物等を見られる心配がない

基本的に書斎は狭い場所なので、一人で使用することになります。誰にも邪魔されずに書き物や読書を楽しむことができるでしょう。また、寝室はあっても個室がないという方にとっては、一人になれる場所として使うこともできます。

リビングルームなどの他の家族も使う場所で在宅ワークをする方もいるでしょう。しかし、作業を終える度に片付けなくておかないと、「資料がない!」「本がなくなった」ということにもなりかねないので、作業後にはきっちりと片付ける必要があります。書斎があれば、作業中の資料をそのままにして、別の部屋に行くこともできるでしょう。

子供に触らせたくない仕事の書類置き場としても書斎は活用できます。

パーソナルスペースとしての書斎

かつての日本の住宅では、居間と客間に分け、家族が過ごす場所とお客さんが過ごす場所が重ならないようにレイアウトしていました。しかし、近年の住宅には居間や客間はなく、基本的には家族だけで過ごすものの、来客時にはお客さんをもてなす場所にもなる「リビングルーム」があることが一般的です。

居間と客間が分かれているスタイルの家では、居間に学校のテストや家計簿といった「家族には見せられるけれども他人には見せられないもの」を置くことができました。しかし、お客さんが来るかもしれないリビングルームには、あまりにも個人的なものは置けません。書斎のようなパーソナルスペースが近くにあれば、個人的なものも気軽に置けるようになるでしょう。

書斎をつくるデメリットとは

書斎をつくるデメリットとは

書斎をつくることにはデメリットもあります。とりわけ次の2点は、設計段階でしっかりと吟味しておかなくてはいけません。

書斎のデメリット

  • 荷物置き場になる可能性がある
  • 思ったよりも使わない可能性がある
  • 建築費用が高くなる
  • 収納が足らず、物が溢れる

作業中のものを置いたり、本を置いたりしているうちに、書斎全体が荷物置き場になってしまう可能性があります。書斎は特定の人が使う個室ではないため、用途があいまいになりがちで、「お歳暮の置き場がないから書斎に…」「教科書や問題集を捨てるのもなんだから書斎に…」と物が溜まっていきます。

荷物置き場になってしまうと、座ったり何かを書いたりするスペースがなくなってしまい、徐々に書斎を使わなくなるかもしれません。また、1~2畳程度の狭い書斎の場合、冷暖房を完備しないことも多く、春秋以外は使いづらいケースもあるでしょう。

書斎をつくることで建築費用が高くなることもデメリットです。書斎はリビングルームや寝室に隣接してつくることが多いですが、壁をつくって書斎にすることで建築費が100万円単位で上がることもあります。つくりつけの本棚等の収納スペースをつくれば、さらにコストが高くなります。

リラックスできる空間を目指す

書斎は、「ちょっと本を読むとき」や「ちょっと仕事が残っていたとき」など、ちょっとしたタイミングで使う空間です。そのため、扉をつけなかったりエアコンを設置しなかったりするケースも多く、快適に過ごせないために、さらに足が遠のいてしまうことにもなりかねません。

書斎をよく使う空間にするためにも、窓や照明の位置にこだわって明るさを確保し、夏場でも冬場でも対応できるようにエアコンを取り付けて快適な温度を保てるようにしましょう。リビングルームには向かない個性的なインテリアも、書斎なら導入することができます。また、荷物置き場になってしまわないためにも、書斎以外の部分に大容量の収納スペースをつくっておきましょう。

書斎をつくる際におさえておきたいポイントとは

書斎をつくる際におさえておきたいポイントとは

あると便利な書斎ですが、うまく活用されないケースも少なくありません。書斎を活かすためにも、次の5つのポイントをおさえておきましょう。

  1. 書斎をどのように使うのか、計画を立てておく
  2. 書斎が納戸にならないためにも、書斎以外に十分な収納スペースを確保しておく
  3. エアコンや窓、照明にこだわり、居心地よく過ごせる場所にする
  4. 書斎を設置する位置(間取り)を決める
  5. コンセントの確保

静かな空間を確保したい場合などは、リビングやダイニング、子供部屋から離れた場所に書斎をつくりましょう。

リビングやキッチンでの作業をしながら書斎を使用したい場合などは、日頃から活動することの多い部屋の近くに書斎を設置すると良いです。
パソコンや携帯の使用、扇風機やストーブなどを使用するしたりと、予想以上にコンセントの確保は必要です。どのくらいのコンセントが必要になるのかを考慮しなければなりません。

書斎は大切なプライベートな空間!小スペースでも価値ある場所になる

とりわけ男性に人気の書斎ですが、うまく活用しているケースは多くはありません。書斎を価値ある場所にするためにも、用途と収納、居心地の3点にこだわって設計してください。

家の中に自分だけのプライベート空間があると、趣味の時間などの時間が充実しますよね。

上手に活用すれば、さらに家での暮らしが楽しいものになるでしょう。