Googleが提唱「マイクロモーメント」をマーケティングに活かす方法

マイクロモーメントという言葉を聞いたことはありますか?マイクロモーメントは2015年にGoogleが始めて公表した言葉です。その意味は、日常生活の中で「何かをしたい」という瞬間のことです。

何か分からないことがあると調べたい、知りたい、欲しいものがあると買いたい、映画や演劇を観たい、旅行に行きたい、などいろいろな欲求が生活の中に常に存在します。そんなとき現代の人々はそのような欲求をそのまま放置せず、電車の中や数分の待ち時間でスマホやタブレットを使って満たすようになりました。このように人が何かをしたいと欲し、行動に移す瞬間こそマイクロモーメントなのです。

国内でのスマホの普及率は60%を上回り、特に20代では94%にも達しました。オンラインショッピングをする人のほとんどが、スマホによって買い物をしていることが確認されています。現代は、人々のマイクロモーメントを逃がさないことがマーケティングに欠かせないことなのです。

マイクロモーメントを捉えることがマーケティングの重要な位置を占める事例

それでは実際にマイクロモーメントがどのような形で存在するのかを見ていきましょう。

スマホやタブレットでのユーザーの検索の仕方

今の若者はPC離れしていると言っていいでしょう。PCの必要性を感じていません。スマホ、あるいはタブレットでほとんど全てのことができるからです。そのスピードにPCはかないません。

ベッドやソファーに寝転がったまま、友達との待ち合わせでの待ち時間、少しでも空いた時間があればスマホで検索します。検索の選択肢の中から瞬時にして自分に合ったサイトを選び出し、気になるところだけ飛ばし読んですぐに立ち去っていきます。

このように実際の店舗に足を運んでいなくても、消費者の目はスマホを通して常に商品を探し、見ていることを忘れてはいけません。また実際に店舗に訪れた場合でも、スマホで検索してから購入を決断する場合が多くあります。他社の製品と比べたり、相場の確認、レビューをチェックしたりするのです。

いかにユーザーがサイトに立ち寄り、選択するように工夫することこそ、マーケティングの重要なポイントなのです。

表示速度と売り上げとの関係

ちょっとした空き時間に何気なく検索して拾い読みするユーザーたちは、検索して少しでも表示されるのが遅いとそのページを離脱してしまいます。

”1秒の遅延で10%のコンバージョンロス” (元Amazonエンジニアのグレッグ・リンデン氏)と言われ、表示するのに5秒以上かかると74%のユーザーはそのサイトを離れて行ってしまうそうです。マイクロモーメントを捉えるかどうかは表示速度を最適化することにも関わってきます。

マイクロモーメントをマーケティングに活かし成功に結び付けるには

情報を絞り込みユーザーをキャッチする

ユーザーは溢れるほどの情報の中で瞬時に自分の嗜好に合ったサイトを選択します。情報を提供する側は伝えたいことを最低限に絞込み、相手に強い印象を与えることが重要です。短い言葉は目に留まり易く、ユーザーの欲求にジャストミートするようなタイトルやキャッチコピーが必要とされます。

言葉だけではなく感覚に訴える画像も重要です。マイクロモーメントは欲求を感じる瞬間ですから、ベストなタイミングで最新かつ最適な情報を提供しなければなりません。一度湧き上がった欲求は次の瞬間には立ち消えてしまいます。マイクロモーメントをミスしないように常にその回答を用意しておくことがモバイルサイトに対応したマーケティングの秘訣なのです。

サイトを訪れた人の性別・年齢などのデータによりユーザーについて知る

コンバージョンのデータによりサイトを訪れた人の性別や年齢を知ることができます。どのような理由でコンタクトしたのか、それぞれの人の異なるバックグラウンドを理解し、それぞれに適した情報を与えなければなりません。異なるニーズに適したコンテンツを常に準備しておくことです。

人々の膨大なマイクロモーメントを逃さないために、できるだけ大きな網を張り巡らせるようなイメージです。

継続したユーザーとの繋がりを保つ工夫をする

訪れてくれたユーザーがその後二度と来てくれなければ意味がありません。ユーザーとの継続した繋がりを保つための工夫は不可欠です。その方法として次のようなものが挙げられます。

会員化・メールマガジン

会員化やメールマガジンは以前から使われている方法ですが、今でも有効であるという多くの意見があります。

SNS

SNSによってもユーザーと接点を持ち続けることができます。セール情報、新製品などの情報はユーザーの関心を最も引き付けるものです。

アプリ

特にモバイルのアプリはユーザーとの貴重な窓口であり、アプリを充実させることがマイクロモーメントを捉える重要なポイントになります。アプリはシンプルでユーザーのニーズに的確に答えるようなものが望ましく、ユーザーが入力しなくてはならない事項は簡潔でなければなりません。多すぎる入力を要求するとユーザーは煩わしさを感じ、離脱してしまいます。また訪れた人にもっと興味を持ってもらうために、常に新しい情報のリンクを作成するよう必要があります。

イベントを開催する

顧客との接点は何もモバイルだけではありません。イベントなどを開催し、実際に店舗に来てもらうことで体験的に記憶に留めてもらう方法です。訪れた人の期待以上の体験はデジタル上での体験より強い印象を与え、ブランドに対する信頼や親しみを増します。

動画を活用し、ユーザーの不安を無くして購買決断へ結びつける

ファーストコンタクトは言葉によってですが、いったんサイトに訪れた人は言葉だけではなく、感覚に訴える画像やウェブデザイン、ブログのリンクに接することになります。ユーザーの心を掴む視覚的な効果は大切です。

中でも動画の活用は非常に有益であると言われています。大手のブランドもハウツー動画や動画レビューを積極的に導入しています。文字だけでの説明では使い方の分からないことが多々あります。そんなときポケットからモバイルを取り出して、使い方を動画で見ると一目で理解できるのです。使い方が分からず買うのをためらっていた人の不安を動画が取り除いてくれるのです。

コンテンツの管理

マイクロモーメントが生じる多種多様の人々、それぞれの今まさに求めているものは何なのかを理解し、それに合ったコンテンツを用意し管理することが重要になります。コンテンツの管理は事業の中心的存在であり、コンテンツ管理を充実させることが事業の原動力となるはずです。

マイクロモーメントを無視して企業の成長は有り得ない

現在20代のモバイルの使用者が94%ならばその世代がこれから年齢を経ていくことを想像してみてください。若者から高齢の人まですべての人がモバイルによってアクセスするようになるはずです。瞬間瞬間のあらゆる場所での人々の欲求、そうマイクロモーメントにいかに適応していくかが、これからのビジネスの重要なポイントであるのは間違いありません。

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