ビジネスに生かす心理学:『ツァイガルニック効果』

記事公開日:2016.08.17

最終更新日:2017.10.18

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自分の仕事への取り組み方を振り返る機会は必要不可欠。

しかし、ふと自分が取り組んできた課題を思い返したときに、達成できたことよりも、達成できなかったことのほうが鮮明に覚えている、という人も多いのではないでしょうか。実はこの現象を、心理学用語では「ツァイガルニック効果」と言い、その現象はビジネスシーンでも現れているのだそうです。

今回の記事は、このツァイガルニック効果とは何か、また、ビジネスへの一般的な生かし方についてご紹介していきます。

ツァイガルニック効果とは

簡単にご紹介しましたが、そもそもツァイガルニック効果とは…『人は達成できなかった物事や、中断・停滞している物事に対して、より強い記憶や印象を持つ』という心理学的な現象を指します。完成・完結した物事に対してはスッキリとし、ほかの物事へ意識うまく移すことができるけども、未完成・不完全なものに対しては、なんともスッキリせず、居心地の悪さを感じてしまう感覚。

私自身、これまでに何度も経験した覚えがあります。そして、「やり残し感」のようなものが記憶に残り、「完成させたい」「スッキリしたい」という意欲、その意識から興味や関心となり、深く印象付けられるのだそうです。

身近な『ツァイガルニック効果』について

ツァイガルニック効果は、CM・テレビ番組・ドラマ・映画でもよく使われています。CMの場合は、『続きはウェブで』と伝えたあとでクリックマークにカーソルを合わせて『カチッ』で終わるもの。テレビ番組では、『続きはCMのあとで』『このあと、衝撃の結果が訪れる!』といったフレーズをよく目にされると思います。

CMに入る前に、ほかの番組にチャンネルを変えられないよう、情報を完結させないことで視聴者の関心を継続させるのです。

ドラマを見ているときでも、放送時間ぎりぎりでの新展開。悪く言えばこちらもよく使われる手法ですが、一定の効果が考えられます。
そして、もう2・3話まで視聴したときには、もう最後まで視聴したくなっているはずです。さらに、映画などはダイジェストとして一部を見せることで、聴者それぞれにストーリーや結末を想像させる手法が取られています。

「話し上手」だけでは人に伝わらない?

多くの人はプレゼンをすると考えたとき、「上手に話せるよう」「格好良く話せるよう」原稿を用意したり、振る舞いなどの練習をされる方が多いのではないでしょうか。

しかしどれほど上手に話せたところで、聞く人にとって印象や記憶に残らなければ意味がありません。それであれば、格好はつかないかも知れませんが、言葉がつっかえたり、声が上ずる、冷や汗をかいている、というプレゼンテーションは、人としての印象には残りやすいものです。

内容と話し手のあり方。『上手すぎるプレゼン』よりも『多少不完全だけれども、熱意のこもったプレゼン』が多くの人の心をつかみ、理解に変える力が強いということです。

まとめ

人にとって未完成・不完全なものほど記憶と印象に残り、完成・完全に近づけたいという欲求と行動を引き起こす「ツァイガルニック効果」。人の興味を惹きつけ、そこからの関係性を生み出すきっかけづくりにも役立てることができるはずです。

もし自分の欠点を感じたときは、ぜひこのツァイガルニック効果を生かすことを考えてみてはいかがでしょうか。

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筆者

T.Tanaka

Bigmac営業部所属2016年8月入社。前職でWebに携わる方と出会ったことで、Web業界への興味が強くなったことをキッカケにBigmacへ入社。様々な業種やビジネスモデルに触れる機会が多く、毎日が勉強の日々。趣味は映画鑑賞(DVDより映画館派)。話題の作品だけではなく、自分が気になった映画はとりあえず見に行くような週末を過ごしています。お気に入りの映画やオススメの作品があれば、ぜひ教えてください。

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