仕事を任せるメリットとは

記事公開日:2017.12.25

最終更新日:2017.12.29

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あなたの会社にも「上手に社員に仕事を振れる人」がいるはずです。仕事を振るというのは、仕事を任せるということ。部下のいる立場の方であれば、任せ方に工夫が必要です。今回は、仕事を任せることについて考えます。

 

仕事を任せられない原因

優秀な現場スタッフがマネージャーになり、チームとしての業績をあげられず苦しむというケースも多いようです。以前自分が担当していた現場業務を部下に任せられない事も、任せられない原因の一つに挙げられるのではないでしょうか。

任せられない理由は何なのか。例えば、任せると自分の仕事が無くなってしまうと考えるからなのか。任せた相手が成功を積み、自分を追い越していくのが怖いと感じるからなのか。仕事を任せてミスをされるのが心配なのかもしれません。

仕事を任せないことの弊害

任せることが出来ずに、何でも自分ひとりで抱え込んでしまう。全てを自分一人で完結しないと気が済まない。責任感が強いともいえますが、実業務と管理業務の両方で毎日毎日残業続きとなるでしょう。心身とも疲弊し、残業代が増えては会社にもプラスではありません。

仕事のやり方を変えず自分しか出来ない聖域を作ることは、上司として部下育成の機会を奪うことでもあり、企業にとってマイナス要因です。技術や営業ノウハウが継続されない可能性も出てくることでしょう。

人間の時間は有限です。マネージャーには、全体をまとめ上げるために使う時間の確保が必要で、時間を作るためにも部下に仕事を任せていかなくてはいけないのです。

仕事を任せるから出来ること

仕事を任せられると、作業の時間が減り時間の余裕が生まれます。時間の余裕と心の余裕が発生することで、メンバーへの行動指示もより的確に行えるようになるでしょう。チームマネジメントに集中出来ることで、部下を今まで以上に観察し、フォローすることが出来るようになっていきます。

管理職やマネージャーにとって、担当部署の人材育成も重要な役割です。人は失敗を経験することで成長します。様々な判断や意思決定を行う側のマネージャーが、失敗することを恐れていてはいけません。

どんどん任せて新しい仕事に取り組んでいるAリーダー。自分で全ての案件を止めてしまって一杯一杯になっているBリーダー。会社や組織から見て、どちらの在り方が求められているのでしょうか。

自分のために使う時間

任せることで生まれるのは、部下を管理するために充てる時間だけではありません。様々なニュース記事に目を通す時間。「Amazonサイバーマンデー」などの新しく定着しつつある経済イベントを経験する時間。自分を高めるための勉強に充てる時間。多くの人と交流する機会に参加する時間。未来をイメージする時間。

任せられる仕事を部下に任せ、自分にとって有意義な時間が生まれることで、新たなビジネスチャンスをつかむ可能性も高められるのではないでしょうか。

また、時間的な余裕を確保することで、気付かなかったことにも気づけるようになり、部署の業務改善にも目を向けることでしょう。結果、チームとしての作業効率が良くなり、部下も、より多くの案件を担当することが出来るのです。忙しいと目の前のことしか見えなくなり、判断するスピードも鈍ります。管理者としてやるべき仕事を正しく行える状態を維持するためにも、時間を作る工夫が必要なのです。

上手な仕事の任せ方

任せ慣れていない人にとっては、人に仕事を任せることは不安に感じるでしょう。ですが、任せる側の不安は、任される側の不安にも関係してきます。ポイントとして「期限設定」「定期的報告」「優先順位」の3つを意識するとよいでしょう。

期限を決める

任せるのが上手でない人は、「いつでも良いから」「今週中ぐらいに」のように、期限の指示がアバウトになりがちです。相手を追い込みたくない心が働くのでしょうか。アバウトな指示は、かえって相手を迷わせてしまいます。何月何日の何時までのように明確な期限を設定してあげましょう。

定期的報告を設定する

期間が長い案件の場合は、完了まで定期的報告を受けるようにしましょう。進捗の報告があれば、想定しない方向に進んでいても軌道修正することが可能です。定期的報告を義務付けることで、任された側もより安心して取り組めるようになります。

優先順位を合わせる

任せる側と任された側の案件に対する優先順位の違いは、業務に支障をきたす要因になります。人によって物事の捉え方、価値観は違います。任せる際にはしっかりと案件内での細かな優先順位を伝えるようにして下さい。部下の価値観を知り、自分の価値観を知ってもらう。相談を受けたり、話をしたりする普段のコミュニケーションを介して、自分の考え方をチームのメンバーに伝える習慣を意識すると良いのではないでしょうか。

仕事を任せる。最初は怖さもありますが、上手な人は仕事を任せ、教え、裁量権も与える方法をとっています。任せていかないと今の業務から永遠に離れられず、自分自身もステップアップ出来ません。自分一人が頑張ればよいという考え方は、組織としては正しくないでしょう。

任せる仕事内容やメンバーの能力を正確に把握して、仕事を振る。振られた仕事を経て成長したメンバーとともに、一人では達成できない目標をクリアしていく。任せられる仕事はどんどん任せたほうが良いのです。

まとめ

任せることで得られる時間。任せることで得られる互いの成長。組織が発展していくためにはメンバーの成長が欠かせません。楽をしたいから任せるのではなく、成長するために任せる意識で上手に仕事を任せていきましょう。

 

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筆者

Y.Nakahigashi

ラジオ局勤務を経て現職。若いスタッフが多いオフィスに、若干落ち着かない40代。見るもするもの野球好きで、少年野球の指導にも携わる。週末に野球をとるか家族をとるか。その選択が現在のもっぱらの悩みとなっている。いつまで経っても100を切れないゴルフと、知人から半ば強制的に連れて行かれる山登りを少々たしなみ、人畜無害の外見からか、知らない人に道を尋ねられることも多数。好きな動物は猫。好きなテレビ番組は「旅サラダ」。

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