仕事を任せるメリットとは

仕事を丸投げして何もしないのではなく、良い意味で部下や同僚に仕事を振ることが出来る。あなたの会社にもそんな「上手に仕事を振れる人」がいるはずです。仕事を振れるという人は、他者に仕事を任せられる人のこと。もしあなたがマネージャーの立場ならこの資質が求められるでしょう。

一方で、何でも自分ひとりで抱え込んでしまう人。全てを自分一人で完結しないと気が済まず、結果毎日残業の繰り返し。責任感が強いともいえますが、その分自らが疲弊してしまう可能性も高くなります。そして、残業代が増えることは会社にとってもプラスにはなりません。上手に仕事を任せるとどんなよいことがあるのか。今回は、そのことについて考えてみます。

 

なぜ仕事を任せるのか

優秀な現場スタッフがマネージャーになると、チームとして業績をあげられず苦しむ。そんなケースも多いようです。その原因のひとつに、それまで自分がやっていた業務を部下に任せられない事が挙げられます。部下を上手に動かし、チームの成果を最大化することがマネージャーの役割です。ですが、その役割を認識せずに以前と同じように自分が動くことを優先してしまう。ひとりで頑張って出す結果には限度があるにも関わらず。

人間の時間は有限です。マネージャーがその役割を全うするには、全体の業務をまとめ上げる時間を確保することが必要で、だからこそ部下に仕事を任せていかなくてはいけないのです。仕事を任せられないマネージャーは、自らがプレーヤーとして成果を出さないといけなくなるでしょう。成果を出すために細かな業務に追われて時間がなくなり、新しい物事を吸収する時間の確保もできず自身が成長する機会も失われてしまいます。

さらに、その仕事そのものが自分自身に属してしまうことも予想されます。クライアントが◯◯さんが担当じゃないと契約を解除するという事象です。プレイヤーとしては嬉しいケースなのですが、自分が担当するしかないというのは会社的にもリスクであります。部下の成長機会を失うということでもあり会社としてはマイナスであり、貴重な技術や営業ノウハウが継続されないというな可能性にも繋がってきます。

仕事を任せられる人は、作業の時間が減って時間の余裕が生まれます。自分がやるべき大きな案件に取り掛かれたり、本来の役割であるチームマネジメントに集中して、細かな部下へのフォローも可能になってきます。業務スピードも向上し、結果的に任せることで部下も成長していきます。更には、チームのマネジメントに時間を使えることでチームワーク力も向上。チームとしての成果も最大化へ向かっていくのです。

 

任せるのも仕事

管理職、マネージャーにとって最も重要なのは部下を一人前に育て上げることです。その役割を果たす過程において、部下に仕事を任せて経験を積ませるのは欠かかせない行程です。人は失敗を経験することで成長します。様々な判断や意思決定を行う側のマネージャーが、失敗することを恐れていてはいけません。どんどん任せて新しい仕事に取り組んでいるAリーダー。自分で止めてしまって一杯一杯になっているBリーダー。どちらの在り方が求めているのでしょうか。

上手に機能していないマネージャーは、人に仕事をきちんと任せていません。なぜ仕事を任せないのでしょうか。
例えば、人に仕事を任せると自分の仕事が無くなってしまうと考える人なのかもしれません。任せた相手が仕事を通して成長し、やがて自分を追い越していくのではないか。それとは別に、仕事を任せてミスをされるのが心配なのかもしれません。部下にきちんと任せずに一人で仕事を抱え込む人は、部下を教育し育てるという自分がやるべき重要な任務を放棄した上に、自分がやるべきではない事に時間を使って今日も黙々と残業するのです。

 

任せ方を考える

慣れていない人にとって、仕事を任せることには大きな不安が伴います。そしてその不安は、任される側の不安も生み出してしまいます。不安を取り除く任せ方、振り方には「期限設定」「優先順位」「定期的報告」の3つを意識しておくことが必要です。任せるのが上手でない人は、期限の指示がアバウトです。「いつでも良いから」「今週中ぐらいに」。このような指示は相手を迷わすだけです。何月何日の何時までにというように明確な期限を設定してあげましょう。

そして、中間報告を受けることも大切です。進捗の報告があれば、もし想定しない方向に進んでいても正しく軌道修正をすることがが可能です。中間報告を義務付けることは、リスクを回避することに繋がり任された側も安心して取り組めるようになるのです。また、人によって様々な物事の捉え方。双方の仕事に対する優先順位が一致しない事も障害になってきますので、任せる際にはしっかりと優先順位を伝えておきましょう。価値観の共有することにも似ていますが、普段の会話の中で自分の考え方を伝えておくのも良い方法ではないでしょうか。

 

任せて自らも成長

仕事を任せ教えること。最初は手間がかるものですが、デキる上司は仕事を任せ、教え、権限や決定権も順次渡していきます。任せていかないと自分でなくてもよい業務から永遠に離れられず、自身がステップアップ出来ません。仕事を任せて生まれる時間的余裕。ジムで体を動かしたり、英語を勉教したり、人と会って交友関係を広げたり。自分の能力アップや世界を広げるチャンスを与えてくれるのです。貴重な時間を生むためにも、任せていい仕事は思い切って任せてしまいましょう。

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筆者

Y.Nakahigashi

ラジオ局勤務を経て現職。若いスタッフが多いオフィスに、若干落ち着かない40代。見るもするもの野球好きで、少年野球の指導にも携わる。週末に野球をとるか家族をとるか。その選択が現在のもっぱらの悩みとなっている。いつまで経っても100を切れないゴルフと、知人から半ば強制的に連れて行かれる山登りを少々たしなみ、人畜無害の外見からか、知らない人に道を尋ねられることも多数。好きな動物は猫。好きなテレビ番組は「旅サラダ」。

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