注意したいwebで作成した印刷物 入稿前の項目7点

記事公開日:2018.05.29

最終更新日:2018.05.31

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名刺・チラシ・パンフレットなど、Webで個人が印刷所に入稿することが簡単に出来るようになりましたが、入稿データの作成方法に多くの注意点があります。今回は入稿の注意点と理由を説明していきます。

印刷・入稿データ作成でたくさんの注意点がある理由

大きな理由としては、データを作成したお客様の望む印刷を問題なく正確に行うためというのが第一です。入稿する側がいくつかの注意点を守ることで、印刷所の機械やソフトでの不具合がなくなり、入稿後スムーズに印刷業務に取り掛かれるからです。

 

印刷は、枚数が多ければ多いほど時間がかかります。印刷以外にインクを乾かす時間もあるので、なるべくロスを防ぎたいというのも理由の1つです。

入稿前に注意したい7の項目

それでは、入稿前のよくある注意点を紹介していきます。

文字のアウトライン化(ラスタライズ化)

アウトライン化とは、主にillustratorなどでの入稿で言われる注意点です。
ソフトによっては、ラスタライズとも言われます。データを作る際のテキストには「文字」「フォント」「フォントサイズ」「色」「行間」「文字間」などの情報が含まれていることでレイアウトされます。

 

しかし、せっかく入稿しても文字の情報はパソコンにインストールされてるフォントや作成ソフトのバージョンに左右される場合があるため、パソコンAでは問題なかったのに印刷所のパソコンBではレイアウトが変わってしまうことがあり、そのまま印刷してしまうと「文字化け」「フォントが違う」などのトラブルになります。

 

線や文字はメニューにある機能の「アウトラインを作成」を使い文字をパス化(図形化)(ラスタライズでは画像化)させ、パソコンによってレイアウトが変わらないようにするために、データ作成側が入稿前に行う必要があります。

またアウトライン作成する前には一度全てのロックが外れている状態か確認しましょう。

また、アウトライン後は文字としての修正はできないので注意が必要です。

カラーモード

入稿された印刷物全てのカラーはCMYKが基本です。
CMYKはシアン(青)、マゼンダ(ピンク)、イエロー、ブラック(スミ)の4色を表し、カラー印刷は4色の濃淡で印刷されます。
RGBとCMYKでは見た目が同じでも色の作られ方が光(RGB)とインク(CMYK)で根本的に違うため、カラーモードがRGB(液晶での色)のまま入稿してしまうと、色味が変わってしまい、予想していた色とは違う色で印刷される可能性があります。データの作成前や入稿直前に、カラー設定モードがRGBモードになっているかの確認を忘れずにしましょう。

オーバープリント

印刷所で出力するとき、重なり合うパーツは別々の色と認識しCMYKをそれぞれのパーツごとにくり抜かれて印刷するため、微妙なズレが生じます。

オーバープリントでは重なり合う部分にも色を置くためズレが生じず余白をなくすことができます。

しかし、先に置いた色と混ざり合い色が変わってしまったり、白い文字を上に置いていた場合文字が消えてしまったりするため、もしオーパープリントで入稿したい場合は注意が必要です。

配置画像

入稿データを作成するソフトで変わってきますが、Illustratorなどで画像データを配置する際は、リンク画像も一緒に入稿しましょう。リンク画像は別にあるファイルの画像データを配置部分に呼び出しているだけなので、配置してる画像ファイルを一緒に入稿しないと、印刷所側でデータを開いた際にリンク切れになり画像が表示されません。設定によっては自動で埋め込み画像になる場合もあります。

 

印刷所でも画像を問題なく表示させるには、リンク画像を作成したデータと同じフォルダの中に画像も一緒に入れる、もしくは、リンク画像を埋め込みに変換する、画像をラスタライズするなどあります。ただ、後者2つはデータの容量が重くなるためあまりオススメしません。

 

また、印刷時に注意したいもののひとつに画像解像度があります。webページの場合一般的には72dpiあれば良いと言われていますが、印刷物の場合カラー画像の印刷は350dpi必要となります、画像の解像度をきちんと確認するようにしましょう。

効果

IllustratorやPhotoshopの編集などで、オブジェクトにドロップシャドウや光彩(外側)などの効果を使用することがあります。明るさや濃度を変える効果は、ソフトのバージョンによって見え方が変わる可能性があります。Illustratorの場合は、オブジェクトを選択「アピアランスを分割」、Photoshopの場合は「画像の結合」をし、印刷所側が開いても見た目が変わらないようにしましょう。

 

また、印刷所によってはロップシャドウや光彩(外側)などの効果を、そのまま残しても問題がないところもありますので、依頼する印刷所の注意事項になければアピアランスを分割しなくても大丈夫ですが、不安があれば上記の操作を行うことを推奨します。

塗り足し

主に紙での印刷で、紙面の前面にベタや画像が配置されている場合は塗り足しが必要になります。基本的に印刷は、仕上がりサイズより大きい紙で印刷し、最後にサイズに合わせて裁断をし、印刷物を作成します。しかし、裁断時どうしても全てをデータ通りにきっちり切れず、ズレが起こります。

 

ズレが起こってもいいように塗り足しを行い、裁断がズレてインクがのってない部分が出ないようにする必要があります。基本的には外側に3mm塗り足しを取りましょう。トリムマーク(トンボ)の幅が3mmになっているところが多いので、トリムマークの角を目安にすると分かりやすいかもしれません。

Officeソフトでデータの入稿について

WordやExcelなどのOfficeソフトで、データの入稿を勧める会社はあまりありません。理由としては、Officeソフトは見るパソコンによってレイアウトが、IllustratorやPhotoshop以上に大きく変わるからです。もしOffice系のソフトでデータを作る場合は、PDFデータなどに書き出しして保存し、入稿するしかありません。
印刷会社の中にはOffice系ソフトデータの印刷が可能なところがありますが、全ての印刷会社が対応しているわけでは無いので注意しましょう。

入稿前のチェックで印刷をスムーズにしましょう

上記のほとんどは基本的な注意点になっています。印刷会社によって機材やソフトが違いますし、カラー・1色刷り・特色・箔押しや注文サイズなど印刷の種類も様々なので、一番は印刷会社から指示を受ける注意点に沿って行いましょう。
データの作成を個人が行う以上、責任は自分になりますので、入稿前にきちんと確認しましょう。

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筆者

t.inagaki

2018年の4月からパート社員として9時から5時の間働かせていただいてます。今までとは全く畑違いの業種のため制作の仕事はもちろんのこと、日々様々なことを皆様から勉強させていただいております。趣味は絵を描くこととゲームをすることで、好きな食べ物はお米とお酒です。学生時代大阪に住んでいたこともあり連休中は稀に大阪や京都に出かけてゲームの大会に出たり居酒屋を巡ったりしてます。猫を飼っており出勤前に車の中でコロコロをするのが日課になりつつあります。

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