外注or内製化?メリットデメリットは?

会社として、業務を拡大していく過程で、会社規模が一定ラインを超えてくると、どうしても浮上してくる問題があります。

それは「人手が足りない」という問題です。

人手不足への対応策

この問題に直面した時の対応策として、大きく2点あげられます。

  1. あふれた業務を外部に委託(外注/アウトソーシング)する
  2. 増えた業務を自社でまかなえるよう(内製化/インソーシング)人員を補充する

さて、この外注(アウトソーシング)と内製化(インソーシング)、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょう。順を追ってお伝えいたします。

外注と内製化のメリットとデメリット

メリットデメリット
外注
アウトソーシング
1.外部の高い知見や技術力を活用できる

2.自社では弱い分野にも人件費を投資せずに取り組むことができる

3.仕事が多い時に外注し、少ない時には委託料を調整できるため、固定費の増加がない

4.優秀な人材の確保が難しくても、外部のスキルの高い専門家に依頼でき、クオリティを損なわない

1.社外の人材であることから、高い専門性がありながら、自社では理解が食い違うことがある

2.外部との連携のため、品質を管理するためのマネジメントコストが追加で発生する

3.外部との請負業務になるため、取引先の利益もコストに上乗せされ、短期的には原価率があがってしまう

4.外注先が繁忙期の場合仕事を受けてもらえないというリスクがある

内製
インソーシング
1.培ったスキル・ノウハウは確実に少しづつでも社内のこやしとなる

2.外部に比べて自社の業務だと取り組む熱意が高く、高い成果につながりやすい

3.外部取引先の利益を考える必要がなく、製造コストを下げやすい

4.外注よりも内製の方が契約などの手間を省けるため、完成までの期間が長くかかりにくい

1.人員を抱えることで固定の人件費が発生する

2.次々と新たな課題が浮上してくるが、社内の限られた人材でしかさばけず、人材が疲弊しやすい

3.専門性の高い商材の場合、内製化するには技術面でもコスト面でも時間面でもカバーできず、重大な損失につながる恐れがある

4.人材を投入するしか業務拡大の解決策がないので、固定費が高く、初期投資も高額になりやすい

外注を選ぶべきか、内製化を選ぶべきか

会社規模の拡大が目まぐるい企業の場合、事業の見通しが立てにくくなります。特にシステム構築などの専門性の高い業種などの場合には、リソースの確保が目下課題ではないでしょうか。

このような会社には、上記のメリット・デメリットを鑑みて、資金投資や人材確保・育成の必要がなく、仕事量に応じて臨機応変に対応できるため、外注利用の検討は、非常に有効な選択肢と言えます。

一方、事業の先行きが長期にわたって見通せて、かつ会社の事業に的確に沿った人材の確保・育成が可能な状況であり、かつ固定費への資金投資を惜しまないでいいのであれば、内製化した方がよいでしょう。

内製化を強めると直面する問題

人材への給与のコスト削減が目的であれば、もちろん内製化したい!というのが本音の会社様も多いでしょう。ここで忘れてはいけないのが、パソコンなどのOA機器設備の用意や、社員の補充に伴い割かれる事務所のスペース・賃貸料などもきちんと加味しなくてはいけません。

他にも、社内の人材があらゆる業務でマルチタスクをこなせれば、外注せずとも業務を捌けるかもしれません。しかし、マルチタスクは諸刃の剣で、一見してコストパフォーマンスが高いように見えて、その実もっとも重要な業務(コア業務)がおろそかになったり、複数業務に携わらなければいけないため、効率や品質がおちたりしがちです。

結果として、マルチタスクは余計な「時間コスト」を生んでしまうのです。よほど高度なスキルを持った一握りの人間にしか、マルチタスクによる業務の効率化は望めないでしょう。よほど人材を投入して分業化した方が業務効率は上がります。

外注に依頼しても、安くはならない

ただし、だからと言って外注の方が安く上がる、というわけでもありません。外注に依頼するということは、それだけ専門性の高い人材を外部で担うために、受託費用が高額になりやすいからです。

だからといって、外注は高い、というレッテルを貼るのはやめましょう。その外注先も、その専門性やスキルの習得には、時間もお金も膨大に費やされているためです。

もちろん、外注に依頼するということは、依頼するための管理業務を行えるものが社内に必要で、かつ外注先がさらに外注(孫請け)まで依頼するようであれば、品質の低下がないか、きちんと意図した内容で業務が進んでいるか、など担当者から都度確認をはさんでいく必要があります。

顔合わせなども重要です。その会社や、果ては子会社が業務過多になっているのに、知らぬ存ぜぬで御構い無しにどんどん外注していれば、外注先がつぶれ、その業務自体がストップし、会社の信用問題、あるいは存続の危機にも繋がって来かねません。

内製化(インソーシング)を選択した方が結果につながりやすいケース

  • 核となるコア業務がおろそかにならずに、かつスタッフが肉体的にも精神的にも疲弊せずにマルチタスクを担えるレベルの適切な業務量である
  • 長期的に事業の先行きが見通せる

外注(アウトソーシング)を選択した方が結果につながりやすいケース

  • 核となるコア業務が圧迫されてきていて、それでも品質を落としたくないために外部のリソースを有効活用したい
  • 単純な「人件費」削減を目的とするのではなく、総合的な費用対効果を鑑みて、自社の業務を効率化させたい
  • 事業の先行きが見通しにくい

まとめ

ここまでの内容を元に考えると、外注するか、内製化するかの見極めは、ひとえに経営者の先見の目にかかっていると言えます。

その一時一時を、長い目で見て会社の向かうべき方向性を決め、内製化するのであればスタッフの顔色に陰りがないか、外注するのであれば外注先は逼迫していないか、きちんと判断し、よりよい選択をしていきましょう。

 

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筆者

Y.Nakatani

二児の母で、Bigmacに入って2年、Web業界は丸7年。デザイン以外は繊細さのかけらもない杜撰さ。 好きな色は浅葱色とか、新橋色とか、シアン系の色味。好きなタグはsectionとolタグ。ほっとくと擬似要素多用。好きなフォントはヒラギノのW0。今一番してみたいことは、語尾にハートマークをつけてみる。

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