リーダーシップの資質と強いチームづくり

2017.02.09

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リーダーは特別な人しかなれないのでしょうか?
リーダーになる人は、生まれながらに決まっているのでしょうか?
答えは「NO」です。
世の中には様々なスタイルのリーダーがいます。先頭で大きな旗を振りながらカリスマ性を発揮する目立つことが好きなタイプのリーダーもいれば、芯がしっかりしていてもの静かですが、信念をしっかり持ったリーダーもいます。

リーダーシップとは、生れついた資質ではなく、それぞれの人の特徴を活かして、育み、磨くものなのです。

リーダーとして成長するには、自分の影響力を知ること

リーダーシップを発揮するするには、自分自身の能力であったり、強みと弱みを正しく理解しておくことが非常に重要です。弱みをきちんと認めた上で、他の社員の力を借りるなどしてチーム全体を盛り上げていかなければなりません。自分自身のことを隠し、威張ってごまかしていたり、取り繕って出来るふりをしている人には人はついてきません。それだけ人の洞察力は鋭いですし、ほとんどが見抜かれます。そして、自分が捉えている自分は大抵甘いです。

リーダーシップは他人への影響力ですから、「自分は他人にどう思われているのか。」「自分の言動、行動は周囲にどういう影響を及ぼしているのか。」を正しく認識するセンサーを高める意識が非常に重要なのです。定期的に部下からのフィードバックをもらうことなども大切です。

例えば、、、「気になるところはある?」「ここは直した方がいいと思うところがあったら教えて」など飲みの席などを使って聞いてみましょう。おそらく、ムカッとすることやドキッとすることを言われることもあるでしょう。

ただし、その時に重要なのは、何を言われても反論しないこと。それをきちんと受け止めることが大切です

立場が上になればなるほど、部下からのフィードバックを真摯に受け止める態度が、リーダーシップをさらに向上させ、その部下からの信頼のさらなる上昇に繋がるでしょう。

後ろを見たときに、人はついてきているか

では、一流のリーダーが持つべきリーダーシップとはなにかを考えましょう。

「人を惹きつけるカリスマ性」
「部下の面倒見がよく、相談しやすい」
「部下をたてることができる包容力」
「会社の中を盛り上げることが出来る明るさ」
全てリーダーにとって大切なものです。

実際にリーダーシップを発揮しているかどうかは「どれだけ組織に対して”幸”の影響を及ぼすことができているか」「ふと後ろを見たときに、実際に人がついてきているかどうか」を見れば分かります。いくらリーダーという肩書きを持っていても、人がついてきていない場合もあります。

一方、リーダーという肩書きはなくとも、自然と周りの人がその人の言うことを受け入れ、結果としてその人が仕切っている場合なども多くあります。
例えば、山登りを例にして考えてみましょう。

先頭のリーダー役が道を間違いそうになった。三番目に歩いている人が「あ、その道もしかしたらこっちな気がします…。」と言いながら、リーダーのプライドを傷つけずに、さりげなく全体を導いていく。これもリーダーシップです。
登りがきつくてメンバーが疲れてきた。しんどい。その時に「この間こんなことがあってさぁ~」と五番目に歩いている人が笑い話をし始め、そこから皆が笑い出す。これは、場の雰囲気を変えることのできる力、これもリーダーシップです。
決して目立ちませんし、些細なことのように思えますが、立派に人がついてきています。

そして、皆で頂上までたどり着くという目標の達成に向けて、重要な役割を担っています。

一流のリーダーとは、リーダー以外の役割の時の行動や言動こそ重要なのです。言動の影響を正しく自分の中で昇華し、学び、次の行動に活かすこと。一流のリーダーが持つリーダーシップは日常のなかで学んでいくのです。特別に選ばれし者だけのものでは決してありません。

セルフリーダーシップの重要性

一流のリーダーと呼ばれる人は、社内だけでなく、社外の人もどんどん味方につけていきます。一社の利益という観点ではなく、業界や社会全体という視点を元に、ビジョンを語り、社外の人をも同志として巻き込んでいきます。その結果、顧客の評価だけでなく、社会での正当性や価値をさらに見いだし、世界観を広げます。リーダーシップとは、本来的な目的を見つめることで発揮されるといっても良いと思います。

リーダーは、捨てる勇気をもつことが大切

リーダーには、やるべき仕事が山ほどあります。次から次へと重要な仕事が発生するでしょう。
メンバーからは、「あれを決めてほしい。これを決めてほしい。これはどうしたらいいですか?」

そういった状況の中で、リーダーは時間に追われてしまいます。仕事に追われ、周りが見えなくなる。メンバー一人ひとりの状況に配慮する余裕がなくなる。今、目の前にある仕事をどうするかに追われてしまう。そういった人が多いのではないでしょうか?

三流のリーダーは、なんでもかんでも自分の中で抱え込もうとします。自分の価値観であったり、自分のしたい事や興味、簡単なこと、メンバーに権限委譲すればいいようなことにも時間を使い、リーダーにしかできない重要な仕事が何なのかをを見失っていきます。

一流のリーダーは、極力メンバーに権限を委譲し、自分はリーダーがやるべき本当に重要なことだけに注力します。他のものは極力捨てて、時間という共通資源を有効に使います。まとめるなら、一流のリーダーは、「優先順位付け」「捨てる勇気」のセンスを磨くことが非常に大切だと言えるのではないでしょうか。

メンバーのリーダーシップが融合してはじめて強いチームが実現する

まず、グループとチームの違いとはなんでしょうか?チームには、目標があります。グループはただの集まり、集団のことです。「上司」対「部下」という関係で、上司にリーダーシップを求めるだけの構造では、部下の能力が最大限発揮されません。

また、部下にとっても「敬遠」が見られ、一部の能力しか発揮されていないという状況は良くあります。しかし、本来リーダーシップとは、部内だけではなく、上司、関係部署、会社全体、そして社外と全方向に向けて発揮されるものだと考えるべきでしょう。

論理性でリーダーシップを発揮する人もいれば、ムードメイクでリーダーシップを発揮する人もいる。人の感情を考慮することでリーダーシップをとる人もいれば、冷静な視点でリーダーシップをとる人もいる。私の思う優れたリーダー像は「チームの為に、はじめて見る得体の知れない食べ物を一番最初に食べてみることができる人」そして、「たとえその得体の知れない食べ物がまずかったとしても、笑いながら”マズッッ!!”と言って皆を笑わせることが出来る人」だと思います。

一流のリーダーは、メンバー全員がイキイキと仕事をすることが出来、成果を上げることができる”雰囲気と場”を創っていくのです。

そして、部下が上司に対しリーダーシップを発揮するには、組織視点を持つことが重要です。組織全体を意識した上で、問題に取り組むということです。そうでなければ、ただ不満をぶつけているだけになってしまいます。部下としてチームが成果を出すためには何をすべきかを理解し、上司を補佐する優れたメンバーは、組織視点が理解できているという意味で次代の優れたリーダーとなります。そして、上司にとっての優れた補佐役であるばかりでなく、同僚や後輩にとっても、優れた補佐役なのです。

そもそも新しい技術や仕組みを使いこなす能力は、中高年の上司よりも20代の若者の方が圧倒的に優れています。そういった意味でも、リーダーシップとは組織を構成するメンバー全員に必要なものだといえるでしょう。

リーダーとメンバー、会社であれば経営者とその部下たちががっちりとタッグを組んだチームは状況に応じてリーダーシップを発揮する相互補完の関係が成立しています。そして、そういったリーダーシップの
相互補完関係が成立している組織ほど強く魅力的なチームはないのではないかと私は思います。

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