時代の変化による広告手法の見直し

新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、交通広告、イベント、そしてインターネット。自社の商品を売るために、また、自社を多くの方に知ってもらうために、殆どの企業は、何らかのメディア、手段を使って広告を行っています。その手段が、企業が求める目的に沿ったものとなっているのか。広告を見て、そんな疑問を持つことも少なくありません。今、その企業にとって必要な広告は何であるのか。これから発展するために今何をするべきなのか。私達広告業界の者は、心の根っこの部分に、そういった思いを持って取り組まなくてはいけません。

広告手段が増え情報も氾濫し、生活者が触れる選択肢が増えた今だからこそ、広告の根っこにあるもの、「伝えたいことを、伝えたい人に、伝える」それを忘れてはいけないと感じています。クライアントにとってベストな展開を、自信をもって提案する。数ある広告代理店、広告会社のなかで、そういうスタンスを貫ける会社が、より貴重に存在になっていくのではないでしょうか。

経費削減=広告費 なぜ?

日本の人口が減少していく中でも、毎日のように新しい商品が発表、世の中に登場していきます。よく言われますが、物が溢れてる時代。企業としては無駄を省く、経費削減意識も欠かせなくなっています。経費を削る場合、まず槍玉に上がるのが広告宣伝費です。広告宣伝費とは、自社の商品やサービス、会社の名前や何をしている会社なのかを広くユーザーに知らしめ、また、商品の販売をサポートすることを目的とした活動にかかる費用のことです。長らく主にマスメディアでの広告費が一般的でしたが、昨今は、ネット広告も欠かせない手段のひとつとなっていますね。

その他にも、商品のカタログや新聞折り込みや店頭で活用するチラシ、ポスター、看板といった屋外での交通広告、また、自社の名前入りのカレンダーや文房具などのノベルティグッズといったものまで、自社をPRすることに関わる全てがこの広告宣伝費として捉えられます。経費の見直しとなった場合、真っ先に削られやすい広告宣伝費ですが、冷静に考えると企業にとっては欠かせない費用です。なのに、なぜその費用が削られるのでしょうか。

その理由として考えられるのが、「現在の広告の効果が測れていない」「現在の広告展開自体が効果を出せるものとなっていない」といったものが考えられます。どの企業も、今よりも会社を大きくする為に、売上を伸ばす為にに、多くの人に知ってもらうこと。そのた為に広告が必要なことは理解しているはずです。経費削減で宣伝広告費を削る前に、今の広告手段がどのような効果を自社にもたらしているのか。使っているメディアは有効なのか。より良い広告パートナーは存在しないのか。市場ではどのような商品が人気なのか。そのような事を真剣に考えることが、見直しの正しい第一歩ではないでしょうか。

ネット広告が躍進も、実施した広告の結果を、マスメディア以上に詳しく知ることが出来るからであり、そこを、今までずっと広告主が求めていたということ。広告なんて効果ない。」企業がそんな間違ったイメージを抱かないようにする為にも、私達広告会社は、効果が見込めるものを良いタイミングで、クライアントに提案し続けることが大切ではないでしょうか。

 

適切なメディア選択

企業の未来への投資とも言われる広告。実際に行ってみないと結果、効果はわからないのも事実です。ですが企業自体にとって、商品にとって、的外れなメディア選択は、実施前にしっかりと考えれば避けることが出来ます。例えばコピー機販売会社が、高画素&高速フルカラーが売りの商品広告を、ラジオCMと新聞広告で行っているとします。これは適切なメディア選択と言えるでしょうか。商品の特徴である「高画素フルカラー」という点が、映像のないラジオでは伝わりにくいという点。もう1つの売りである「高速」という動作性も、新聞広告やラジオCMでは伝えづらいという点。

以上のことから、このメディア選択は適切でないと判断できます。見直しをする際には、視覚的に訴えかけられるテレビメディアや、ユーチューブ広告といった手法に切り替えていくことが、効果を生みやすくなると考えるのが自然ですよね。広告を見て、なぜそのメディアで広告をしてるのか。なぜそのコンテンツなのか。そういった違和感を感じることも少なくありません。本来の広告のあり方とは別に、会社同士のお付き合いやその他様々な理由で広告出稿が決定することも少なくないと聞きます。

本来広告とは、正しく行えば企業にとって必ずプラスになるものです。媒体特性を理解し、マーケティング情報をもとにした正しい選択。ネットなのか、マスメディアなのか。イベントなのか。その見極めを間違わないようにして頂きたいものです。

実際の現場にて

ネット広告に興味があり、自らも消費者として、その広告効果を認めているクライアント担当者。ネット広告を上手に活用していきたい思いもあるのだけど、これまで長年出稿し続けてきたマス広告を止めて、ネットに広告費をシフトすることに対する怖さで踏み切れない。そんな先方の様子に触れることも少なくはありません。ずっとやってきた安心感。特性を理解している安心感。クライアントにとってこの安心感は、中々捨てきれないものなのでしょう。

消費者が今どのメディアに多く触れているのか。どのように情報を獲得しているのか。現実を正しく伝えて、広告を見直し、適切なメディア選択へとクライアントを導いていく。広告の力で企業をサポートする為に、根本を忘れずに積み重ねていきたいと考えています。

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筆者

Y.Nakahigashi

ラジオ局勤務を経て現職。若いスタッフが多いオフィスに、若干落ち着かない40代。見るもするもの野球好きで、少年野球の指導にも携わる。週末に野球をとるか家族をとるか。その選択が現在のもっぱらの悩みとなっている。いつまで経っても100を切れないゴルフと、知人から半ば強制的に連れて行かれる山登りを少々たしなみ、人畜無害の外見からか、知らない人に道を尋ねられることも多数。好きな動物は猫。好きなテレビ番組は「旅サラダ」。

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