組織とは

記事公開日:2018.03.12

最終更新日:2018.04.11

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皆さんは日常の中でどんな組織に所属し活動していますか?男性、女性を問わず家族や大学、チームメンバーや会社など、社会の中で様々な目的に応じた集合体に属していると思います。

2人以上の個人が集まった共同体は、集団や、組織となります。


組織の定義

組織という言葉は、生物学上や社会科学上では意味が異なり、複数の定義が混在しています。
今回は、社会における組織について考えてみたい思います。

社会における組織の定義

社会における組織の成立要件として、バーナードの組織の3要素が有名です。

・共通目的(共通の目的を持っていること)
・貢献意欲(お互いに協力する意識を持っていること)
・コミュニケーション(円滑なコミュニケーションが取れること)

上記の3つの要素を備えた集団のことを組織と呼ぶことが出来ます。

集団と組織の違い

集団と組織の違いを上記の3要素を元に見てみましょう。野球を見に来ている人は集団なのでしょうか?組織なのでしょうか?


野球を見に来ている人たちは、野球を観戦するという共通の目的があります。しかし、観戦するために、お互いに協力したり、コミュニケーションを取ったりはしません。よって野球を見に来ている人たちは組織ではなく、集団と言えます。

野球チームは集団でしょうか?組織でしょうか?

チームとして、勝利を目指すという目的がある集団であり、点を取り、点を取られないよう、お互いが協力して試合や練習に取り組んでいるので、組織と言えます。
目的を共有するだけではなく、お互いに協力し合い、コミュニケーションを取る必要がある集合体は組織と呼ぶ事が出来ます。

組織の必要性とは

例えば、共通の目標を持つ必要がなく、お互いに助け合う必要もなく、コミュニケーションを取る必要がない環境下に置いては、組織は必要ないという事になります。
逆に、一人では目的達成することが困難であったり、お互いに助け合い、コミュニケーションを取る必要がある場合は、組織を機能させる必要が出てきます。

様々な組織、失敗する組織

上記の中、3つの要素を備えた集合体を組織と定義しました。
定義を元にすると、組織の中に一人でも、同じ目的に向かって行動していなかったり、協力した取り組みが行えていなかったり、コミュニケーションを取らなかったりする人間がいると、組織的な行動が取れなくなります。

官僚制組織

上記とは逆で、3つの要素が高度に発達した組織の代表例として官僚制組織が挙げられます。しかし、官僚制組織にも欠点はあります。官僚制組織は、効率的で機能的な反面、画一的な考え方や、場の雰囲気による意思決定が行われるなど、マイナス作用が働くことがあります。
例えば、組織全体より自分が所属する部門の利益が優先され、全体の利益に繋がらないケースがあったり、組織と個人の力を見誤り、相手に対して高圧的な態度を取ったり、規則の表面的な運用が重視され、本質的な効果が得られないなどのマイナス作用です。

カンパニー制組織

「マネジメント」の著者であるピーター・ドラッカーが、GM(ゼネラル・モーターズ)からの依頼で、GMの内部調査を行い、研究に基づいて書かれた「会社という概念」という本があり、経営学の古典とされています。
著書の中で、カンパニー制について詳しく書かれています。日本を含めた世界中で、カンパニー制という概念が広まっていきました。

カンパニー制とは

カンパニー制がどういった組織かというと、企業内にある事業部門に独立した権限と経営資源を譲渡し、各部署が責任を持って経営を行う組織体制の事です。

日本でのカンパニー制

残念なことにカンパニー制という考え方は日本にも広まりましたが、現在、日本の多くの企業で行われているのは、カンパニー制ではなく事業部制です。事業部制は、業務管理や予算管理の権利にとどまり、人事権や投資権などの経営戦略上の重要な意思決定権を持ちません。

また、事業部制は管理を目的とした組織制度、カンパニー制度は成長を目的とした組織制度と言えます。
ちなみに日本では1994年に、ソニーが上場会社として初めてカンパニー制を導入しました。1992年の創業以来初の営業赤字を機に、事業部制からカンパニー制への移行を行いました。結果として、1997年3月期に史上最高の業績を達成しました。

会社の役割

会社の目的とは、お金を儲ける事だけではありません。会社には、社会的存在として社会貢献をする役目があります。つまり企業は、CSR(企業の社会的責任)を意識的に持つ必要があります。

まとめ

社会の中で生活をする中で、様々な役割や、仕事における関係など、様々な組織に所属しているかと思います。組織の3要素の中には、貢献意欲とコミュニケーションという成立要件があります。どんな組織であれ、バランスの良い貢献意欲とコミュニケーションが根底として必要なのではと感じます。

 

 

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