農家こそマーケティングを!

弊社が本社をかまえる福井県は言わずも知れた農業王国です。福井県としても農業法人化を推奨しており手厚い補助が受けられます。TPPなど国の施策の動向が気になる状況ではありますが、最近では新規で農業を始める方も増えています。福井のような田舎エリアの農家のイメージだと、自給自足の生活の中で溢れた農作物を無人の販売所で売れたらいいなという感覚で販売するイメージがありますよね。

しかし、現実にはそんな甘いもんではなく、農業を初めてすぐにその辛さから農業をやめてしまう方もとても多いのも事実です。

やはり、農業といえど、ビジネスとして真剣に取り組んでいかなくてはいけないですよね。ビジネスの世界ではごくごく一般的に行われているマーケティング手法も、農業ではまだまだ取り組んでいない方が多いように感じます。

競合調査は農業も同じ

新規ビジネスを始めるにあたり同じ業界の競合を調査することはビジネスの世界では一般的ですよね。農業の分野でも、同じエリアにはどういった市場があって平均売上はどのくらいあるのだろうか。TPPの波が押し寄せてくると、どんな影響があるか。は最低限でも調査する必要はありますよね。

しかし、これからはマーケティングの分析手法を用いてもう少し細かく調査する必要があります。これからやろうとしている経営形態、販売形態でどんなライバル農家がいるのかをしっかり事前調査する必要があります。

地域で、同じ形態ですでにやっている農家がたくさんいるとしたら、小さな農家は狭い範囲で商売をしていくことが多いので、地元に競合がいればお客様の取り合いになってしまうのは当然のことですよね。
そういった場合は市場を分析して販売する商品を市場にフィットさせる動きをしていきますよね。

同じ土俵で戦うのではなく発想の転換

既に農業を行っている農家が、地元の家庭向けに10種類詰め合わせ野菜セットを販売していたとします。後発の農家が同じように野菜セットを販売するとなれば間違いなく競合農家となり地元のお客様を奪い合うことになります。

ここであなたがとるべき戦略は「商品をずらす」ことです。野菜セットの需要があることはわかっているので、10種類詰め合わせ野菜セットではなくて、

例えば、

・保存系野菜(大根、人参、ジャガイモ、玉ねぎなど)を5種類詰め合わせた常備野菜セットをつくる。
・珍しい野菜専門の野菜セットをつくる。
・御祝い事で送られる贈答用高級野菜セットをつくる。
・カレーセット、というように料理に合わせた野菜セットをつくる。

といったように、商品そのものをずらすという戦略をとると、お客様とするべきターゲットが変わってくるので市場と競合することがなくなります。

「ずらし方」はいろいろ

商品の形態をずらす以外にもずらしかたはあります。

例えば、
・競合農家が口コミでお客様を増やすという営業・販路開拓をしているのであれば、子育てファミリー層と積極的に関わってお客様を開拓していく。

・介護施設や学校・幼稚園等の教育施設を狙ってみる。

インターネットを使って商圏を全国に広げてみることも非常に大切な戦略の一つです。パソコンが苦手だからなど言ってる場合ではないですよ。。一見、ビジネスとは無関係にみえる農業の分野でしたが、農業法人がこれほど増えてきている福井県では生き残りをかけたマーケティング分析、市場調査、商品戦略などが活発化していくと考えます。今後、確実に生き残る農家はマーケティングができるところです。

このエントリーをはてなブックマークに追加