「インフルエンサー」インターネットマーケティングのキーパーソン


インフルエンサーという存在を知っているでしょうか。インフルエンサーという言葉を知らない人でも情報社会の現代では、知らずのうちにインフルエンサーに関係していると思います。

インフルエンサー(Influencer)とは

インフルエンサーとは、影響・効果・感化を意味する「Influence」が語源で、世間に対して大きな影響力を持つ人物のことを指します。特に、インターネット上では、他の消費者の購買意思決定に影響を与えるキーパーソンを指します。

具体的には、好感度が高いタレントやファッションモデルや著名人、各分野の専門家、スポーツ選手。有名ブロガーでは自身のブログやTwitterやFacebookのSNSでのメディアへの露出などで商品やサービスを紹介することで、大多数の消費者に大きな影響力を発揮するキーパーソンのことです。マーケティング会社のブルーカレント・ジャパンでは、インフルエンサーの定義として、「コミュニケーション力」「信頼獲得力」「情報伝播力」をすべて備えた消費者としています。

インフルエンサーの特徴

こうしたインフルエンサーはTwitterやFacebook、Instgramなどのフォロワーが多く、多くの人に対してアプローチできるのも特徴です。

SNSはもちろん、雑誌やテレビなどのメディアで、特定のインフルエンサーが企業の情報や商品などを紹介したことをきっかけに、爆発的に売上を伸ばすヒット商品や観光地の来客数を伸ばし、新記録を獲得することも少なくありません。

インフルエンサーの注目

アメリカで200万部突破した、2002年に出版されたマルコム・グラッドウェルの『The Tipping Point』(邦題:「急に売れ始めるにはワケがあるネットワーク理論が明らかにする口コミの法則」)により、インフルエンサーのことを解説しています。

”なぜYoutubeやiPodなどのヒットは爆発的に起こるのか。”

この流行現象をウイルスの感染とみなし、その仕組みを解き明かしています。これにより、商品やブランドがターゲットとするインターネット上のコミュニティやセグメント内において、周囲に影響を与える人物を見つけ、この彼らインフルエンサ―に対して一次的にアプローチする「インフルエンサー・マーケティング」が注目されるようになりました。

インフルエンサーが注目される理由

情報社会の現代では、企業の商品や情報のプロモーションに対するマーケティングメッセージが世の中にあふれています。

近年すすむSNSの台頭により、消費者は企業側からの広告としてのメッセージよりも、同じ消費者としての立場から発信された情報を重視し、商品の価値や情報を見極める傾向が強くなっています。TwitterやFacebookなどのSNS、そしてブログメディアや動画サイト。

これらの消費者主導のメディア、そしてキュレーションサイトや口コミ系サイトが簡単に検索できるようになったことも拍車をかけ、SNSの普及が広がっています。それと共に、企業が発信する商品情報に対して、消費者が発信する情報の信頼度が上がり、特にインフルエンサーが発信する情報は、情報流通の増幅器として一般の消費者の消費行動に対する大きい影響力がでてくるようになりました。

インフルエンサーの活用

このような背景から企業の商品や情報のマーケティングを行う時に、インフルエンサーの存在はどんどん重要視されるようになってきており、むしろインフルエンサーの存在を積極的に活用する動きがあります。インフルエンサーマーケティングと呼ばれる手法は、インフルエンサーに対して積極的に商品の評価や話題提供ができる機会を与えて、その影響力をマーケティングに活用していくというものです。

日本人のインフルエンサー

このインフルエンサーですが、たくさんいるインフルエンサーですが、誰が日本のなかで一番影響力があるか、気になりませんか?

日本人の中で一番影響力のある人物をTwitterでの結果を独自に調査した結果、

第3位が松本人志さん。
第2位がきゃりーぱみゅぱみゅさん。
第1位が有吉弘行さんです。
(※2016年9月現在)

第1位の有吉弘行さんのフォロワーは609万ユーザーとなっています。すごい人数ですね…。一時期、日本のある県の人口を超えたことでも話題になりました。

インフルエンサーのスコア

インフルエンサーの影響力はソーシャルスコアというもので測ります。ソーシャルスコアは、TwitterやFacebookといったSNSでの個人の持つアカウント影響力を分析するツールがあり、有名なものではアメリカのサンフランシスコに本社を置く、klout.incが運営するサービスでクラウトスコア(klout)があります。

利用者がソーシャルメディアでどれだけ影響力を持っているかを数値化し計測することができます。こちらのサービスは数値を測るには会員登録が必要です。他にも、こちらでTwitterやFacebookでのアカウントのクラウトスコアが計測できるので、自分のアカウントのクラウトスコアに興味のある方は一度試してみてはいかがでしょうか。

ソーシャルスコアだけをみた影響力判定は危険

今までインフルエンサーによる情報拡散範囲を想定することはできましたが、影響力の大きさの範囲を把握することはできませんでした。けれど、この影響力を数値化することにより、多くのフォロワーを持つ存在を特定することができました。しかし、これを鵜吞みにして運用するのには危険も伴ってきます。

インフルエンサーの発言

このソーシャルスコアには感情などに関する分析が含まれてません。インフルエンサーの発信する発言がポジティブでもネガティブな内容であってもどれだけ発言したか、発言量の多いユーザーが高く評価されます。なのでSNSでの投稿は少ないけど、投稿したYoutube動画、写真、コメントがたまたまヒットしただけでソーシャルスコアの数値が高くなるといったように、ソーシャルスコアだけで影響力を判断することはまだまだ難しいと言えます。

インフルエンサーのフォロワ―層

しかし、インフルエンサーのフォロワーが多いからといって、成果に繋がるわけではありません。インフルエンサーの特徴としては、フォロワーが多いということが多々見られますが、その、フォロワー数が多いからといって必ずしも売上につながるわけではありません。

例えば、10代がターゲットの携帯アプリを売り込むときに、30代がメインのファン層であるインフルエンサーを起用しても、それほど高い効果は見込めないでしょう。そのインフルエンサーのフォロワーの年代や性別、好むものなどの属性を事前に調査し、また肝心のインフルエンサーがどのような情報を発信しているかを見極める必要があります。

インフルエンサーの嗜好

また、インフルエンサーも個人の”人”です。その人の好きな趣味や趣向によっては、その情報がどれだけ世の中に発信するか大きく左右されるので、特定の企業の商品をインフルエンサーに継続的に発信してもらうことはなかなか難しく、結果として効果も限定的なものになりがちです。

そのため単なる商品訴求ではなく、いかに消費者の興味や関心をテーマに拡大する手法を考える必要があります。

まとめ

ユーザー自身が必要とする情報を取得するために、情報取得の効率化を求めるようになってきました。インフルエンサーの中から”どの人物を選ぶのか”、”なぜその人物を選ぶのか”が重要視されるようになり、あくまでも「自分にとってのインフルエンサー」である、ということを判断する必要が出てきました。なので、フォロワーの多いインフルエンサーばかり注目するのではなく、影響力の少ない人でも話す価値のある人がいれば積極的に対話していく姿勢が必要です。

影響力のある人にだけ好意的な対応をする姿勢をみせ、それを他のユーザーに気づかれてしまえば、

「この企業はフォロワーの数でユーザーを判断する」というネガティブのイメージをユーザーに与えてしますので、インフルエンサーを選ぶのにはバランスが重要になります。インフルエンサーは扱いが難しくもある存在ですが、大多数の消費者に大きな影響力を発揮するキーパーソン。一度注目してはいかがでしょうか。

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筆者

C.Tada

Bigmac株式会社 メディア事業部所属。 広告の楽しさと文字がもたらす可能性の広さに惹かれ、2016年にBigmac株式会社に参画。 SEOの奥深さと面白さを感じながら業務に行い、より面白く読みやすい記事をライティングすることをモットーに、日々日本語と格闘中。 趣味は読書と史跡巡りと水族館に行くこと。好きな食べ物は焼肉とコーヒー。高校野球観戦が大好きでよく見に行くが、ルールはまだいまいちわかっていない。

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