ロングテールキーワードとは 効果的なキーワードの選び方

記事公開日:2018.04.11

最終更新日:2018.04.12

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ロングテールキーワードとは、1単語だけではなく複数の単語を組み合わせたキーワードのことを指します。
ロングテールキーワードは、リスティング広告やSEOの運用に応用できるため詳しくまとめてみました。

ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、ビッグキーワードと呼ばれる「病院」「ホテル」などの1単語のキーワードに、「病院 福岡市 耳鼻科」「ホテル 池袋 1泊 素泊まり」など様々な単語を組み合わせ、3~4つのキーワードのフレーズで成り立つものを指します。

ビッグキーワードは、検索ボリュームも競合性も高いキーワード。ロングテールキーワードは、検索ボリュームも競合性も低いキーワードのことを指します。

ビッグキーワードと比べても検索ボリュームがあるが、競合性が低い(検索回数は少ない)キーワードのことをミドルキーワードといいます。ビックキーワードと似ているため注意が必要です。

ロングテールキーワードは成約に近い

ビッグキーワードに比べロングテールキーワードは、キーワード自体の検索数や検索流入数が圧倒的に少なくなります。

しかし、検索される数は少なくても検索するユーザーの意図・欲求(購買欲求)がビッグキーワードに比べ明確です。ロングテールキーワードの意図を理解し、詳しく説明したページやコンテンツ(記事)を作成することにより、成約に結びつく可能性が高くなる可能性があります。

ロングテールキーワードは、リスティング広告運用だけでなくロングテールSEOとして、SEOの分野でも活用されています。

ロングテールキーワードの元になったロングテール理論

2004年10月にアメリカのWIRED誌の編集長であるクリス・アンダーソンによってロングテール理論が提唱されました。ロングテール理論を有名にしたのは、大手通販サイトAmazonでの成功です。

店頭販売とインターネット販売の大きな違い


ロングテール理論は、店頭販売とインターネット販売の違いから考えられた理論です。

インターネットを利用したネット販売では店頭販売とは違い、売り場面積が必要ありません。

店頭販売は、売上の影響が大きい商品に依存し、商品棚と在庫スペースも確保しながら、滅多に売れない商品の見極めをする必要があります。たまに売れるからといって大量に在庫を抱えると、売上の大きい商品を置いておくスペースがなくなり、商品によっては使用期限(賞味期限)が切れ赤字につながります。

しかしインターネット販売は、売り場はインターネットの”上”になるため、売り場面積が必要ありません。在庫スペースを大きく取ることができるため、売上が少ない商品でも気にせずスペースを確保することができるのです。

とてつもない数の商品を低コストで取扱うことが出来るため、ヒット商品の大量販売に依存することなく、ニッチな商品の多種少量販売によって大きい売上、利益を得ることが出来るという経済理論となります。

ミリオンヒットの商品は全体の2割の売上しかない

実際、インターネット通販での売上のほとんどはビッグキーワードではなく、ロングテールキーワードによる商品の売上になります。

膨大な商品を取り扱うウェブサイトを運営するにあたり、売上の中心になるのは、ミリオンヒットした商品からの売上と思われがちですが、ミリオンヒットやミドルヒットした商品の売上は、全体の2割程度に留まり、全体の8割もの売上を支えるのは、年に一度しか売れないニッチな商品なのです。

全体の売上を、横軸に商品、縦軸に売り上げにしてグラフを構成してみると、長い尻尾(テール)のように見えることからロングテールの名が付きました。

ロングテール理論をウェブサイトのキーワードに当てはめたのがロングテールキーワードとなります。

ロングテールキーワードの探し方

ロングテールキーワードをSEOやリスティング広告に応用するには、予めキーワードのパターンや検索ボリュームを調べておく必要があります。

考えついたキーワードが全く誰からも検索されないキーワードだったら意味がないからです。

キーワード選定は、競合サイトをみて探し出したり、自分で考える以外にいくつかあります。

広告の配信結果などからサイトへの流入キーワードをみる

実際に、ユーザーがどういう検索語句でサイトへ訪れたのか、リスティング広告の管理画面やGoogleアナリティクスから見ることができます。

検索キーワードは、実際に検索したユーザーの声・欲求になるため、とても参考になります。Googleアナリティクスは登録しないと見ることができないため、事前準備が必要です。
Googleアナリティクス

無料検索ツールを使う

GoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドなどを使う方法もあります。
キーワードの検索ボリュームや競合性を季節要因、地域性も含めた情報を知ることができます。

自分の考えだけだとどうしても限界があるため、ツールを使うことで思わぬキーワードが見つかる場合があります。

Googleキーワードプランナー
Googleトレンド

ロングテールキーワードをSEO対策や広告運用に応用

ロングテールキーワードを応用したSEO対策やリスティング広告を運用する際に、知っておきたいメリットとデメリットがあります。

ロングテールキーワードの運用メリット

ロングテールキーワードのメリットとして、ロングテールキーワードはビッグキーワードに比べ、入札している競合が少ないため、リスティング広告運用の面からはクリック単価を安く抑えることができます。

SEO的には、ビックキーワードでの上位表示はなかなか難しいですが、いくつかのロングテールキーワードの検索順位の上位表示を狙うことで、サイトへのアクセス数を少しずつ稼ぐことが期待できます。

また、ユーザーの欲求により細かく沿ったキーワードであるため、コンバージョン(成約)につながる可能性も高く、コンバージョンの増加やコンバージョン単価の低下にも期待ができます。

ロングテールキーワードの運用デメリット

ロングテールキーワードのデメリットとして、リスティング広告運用の面ではほとんど検索されないクリック率の低いキーワードをたくさん登録することで、アカウント全体の品質スコアなどの低下、サイトの順位低下につながる可能性があます。

クリック単価が安いからといって、手当たり次第キーワードを大量に登録すると、確かに一つずつのクリック単価は少額ですが、サイトへのアクセスが積み重なれば無駄なコストがかかることになります。

また、リスティング広告運用、SEOどちらの面でも、ほとんど検索されもしないキーワードを大量にもつことは、キャンペーンの変更や記事(コンテンツ)、内部リンクなどを最新に維持しなくてはいけない手間がかかるため、運用全体を見回る時間が増えていきます。

大量にキーワードを登録することで、手間ばかりがかかり「運用」ではなく「維持」することがメインとなってしまいます。大事なキーワードや動向を見落とし生産性が落ちるなどの可能性も示唆されるため、キーワードを登録するには見極めが重要になります。

まとめ

リスティング広告はクリック課金制で、ロングテールキーワードをSEOや広告運用に活用するには大前提として、運用に見合うだけの費用が必要です。
ロングテールキーワードを登録しても、日予算が足りず掲載が抑制されては意味がないため、事前に検索ボリュームと費用がどれくらい必要かを確認してから運用開始しましょう。

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筆者

C.Tada

Bigmac株式会社 メディア事業部所属。 広告の楽しさと文字がもたらす可能性の広さに惹かれ、2016年にBigmac株式会社に参画。 SEOの奥深さと面白さを感じながら業務に行い、より面白く読みやすい記事をライティングすることをモットーに、日々日本語と格闘中。 趣味は読書と史跡巡りと水族館に行くこと。好きな食べ物は焼肉とコーヒー。高校野球観戦が大好きでよく見に行くが、ルールはまだいまいちわかっていない。

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