99.996%の情報は伝わってません

今では当たり前となったインターネット。このインターネットの普及によって、世の中に流れる情報の量は天文学的な数字に膨れあがりました。人間が処理できる情報量を大幅に超えているのが現状です。「必要な情報が見つからない」ということではなく「どれが本当に必要な情報なのかわからない」ということが多いと感じませんか?

こういった超情報過多の時代に、多くの人に情報を伝える。認知してもらう。ということは簡単なことではありません。まして自社のPR(広告)だったら尚更です。

試行錯誤しながらコンテンツを作っても他の情報量が多すぎて目に留まらないまま終わることは少なくありませんし、仮にバズらせることができても、注目が集まるのは一瞬、すぐに他の新しいネタが出てきて、あっという間に忘れられてしまう。これが現実です。『明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法』(著者:佐藤尚之)の中では現代は情報”砂の一粒”時代という表現が出てきます。まさにその通りだと思います。

情報は「砂の一粒」時代とは

紹介されている情報によると、2010年の1年間で世界に流れた情報の量は約1ゼタバイトでした。そもそも1ゼタバイトという単位がピンときません。(ゼタとは10の21乗です)この1ゼタバイトは世界中の砂浜の砂粒の数とだいたい同じらしく、世界にはこれだけの情報が溢れている。ということです。

砂浜を目に留まりますが、その砂浜の中の一粒一粒の砂は目に留まりませんよね。世の中の情報はこの砂粒と同じということです。

こんな現代の状況で情報を多くの人に効果的に届けるためには、今までのやり方とは違ったアプローチをしなければならないですよね。これまで主流だったテレビCMや新聞のような方法でたくさんの人にまとめて情報を届ける、というやり方は少しずつ通用しなくなっています。

だからターゲティングに長けているインターネット広告がおススメって言いたいんでしょ?という声も聞こえてきそうですが、冒頭でも申し上げた通りインターネットの中は情報が溢れかえっているので、単純にインターネット広告を行ったとしても情報を届けることは難しいといえます。

日ごろからインターネットを中心に仕事をしているので、ちょっと勘違いしてしまう時もあるんですが、日本にはインターネットを日常的に見ないという人もまだまだいらっしゃるんです。

普段はネットをあまり見ないという人5,000万人以上

ネット上ではおびただしい数の情報が行き交っている一方で、
日本にはネットを毎日は利用しないという人が5,670万人も
いらっしゃるんです。
ネット検索を日常的に使わないという人は
もっと多いということになりますね。
日本のほぼ半分くらいのボリュームです。
これは無視できないですよね。
こういった方には従来のマス広告(テレビCMなど)はまだまだ有効です。

日常的にネットを使っていると、周りの人も同じ行動でしょ?
みんなネット使ってるでしょ?と考えてしまい、
ついついこういった行動をする人たちの存在を見落としがちに
なってしまいますが、ちゃんと視野に入れておく必要がありますね。

情報が多すぎるから、人は口コミに頼るようになる

さて、情報過多時代にどっぷり入り込んでいて普段からネットやSNSを使っている人達に情報を伝えていくためには、どのようなやり方がベストなのか。それを考える際に大事になるのが情報の質の変化です。マス広告の時代から現代に移り変わる中で情報を得る媒体も大きく変わりましたが情報の質もとても大きく変化しましたマス時代は世の中で動いている情報が飛び交っていました。いわゆる「世の中ゴト」ですね。

それがインターネットの普及、SNS人口の増加によって「仲間ゴト」に関する情報が膨大に増えました。これにより多くの情報を発信するのは企業ではなく知人や友人にシフトしたといえます。ひとりひとりが自分が思うことを情報として発信できる環境がスマホの普及やSNSによって整ったということです。

そして、この情報過多の時代では、どの情報が正しいのかを判断することが極めて困難になってきている中で、友人知人がアドバイスしてくれた情報はとても影響力の強い情報となりえると言えます。現代において情報を伝える方法として、最も良いのは「友人・知人」を使って情報を配信することです。皆さんも身に覚えがあると思いますが、情報が多すぎると自分と価値観や環境が近い友人・知人の意見を一番重んじるようになりませんか?

自分ひとりでは素通りしていたであろう情報(砂粒)も、友人・知人の推薦が入ることで興味が湧く、ということは実際に少なくないです。情報過多の現代では、直接的なアプローチよりもむしろ友人・知人を介した間接的なアプローチのほうが深く人に刺さりやすい。

ファンから友人・知人へのオーガニックリーチ

友人・知人は情報が多すぎる現代においては最強のメディアということになりますが、この友人・知人を介して商品購買のようなアクションを受け手に起こさせたい場合は、単にバイラルしやすいコンテンツを作るだけでは不十分です。そこで重要になってくるのは、ファンから友人・知人への「オーガニックリーチ」と言われるものです。

ある商品について、それに強い関心を抱いていたり、熱烈な好意を持っているファンは自分の言葉でそれを友人・知人に広めてくれる。これを本書ではオーガニックリーチと呼んでおり、情報が伝わらない現代においてオーガニックリーチはもっとも協力な情報伝達手段となる。こういった「ファンベース」の考え方が、情報”砂の一粒”時代における情報の効果的な伝え方ということになります。

 

 

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