すごく目につく!「誤タップ広告」って何?

スマホの普及率が72.2%(2016年7月時点)になった今、ネットを利用している時にディスプレイ広告を見ない日はないですよね。私がサイトを見ている時に感じる「目障りな広告」は皆さんも1度は感じているのではないでしょうか?最近では漫画アプリや、Facebook内の記事でもこの広告はでてきます。そんな「目障りな広告」は日々進化しているのです。

 「目障りな広告」の種類

私が高校生の時はそんなにイライラする広告は見られなかったはずですが、広告はどんどん進化していき、どうしたらユーザーは間違えて押してしまうだろうかと考えられた広告が今は溢れています。そんな練られた広告はいろいろ種類があります。

 スクロールストーカー

スクロールするたびについてくる広告を「スクロールストーカー」というそうです。なかなか良いネーミングセンスだなと思いました笑

ページの下にいつもついてくる広告で、ただついてくるならいいのですが、上から時間差でスッと落ちてきたり、ページが開いて数秒経つとふわっと浮いてくる動的な広告なので次のページに移動したい時や記事を読みたい時にボタンを押すとタイミングよく指が当たってしまってページが開くことがよくあります。漫画を読んでいる時結構イライラします。

 ×ボタンや閉じるボタンが非常に小さい広告

スマホデザインにおいてボタンのデザインは重要です。押しやすさを重視して高さは88pxはほしいですし、ボタンだとわかるように影をつけたりグラデーションをかけたりして立体感を出さないとユーザーはボタンを見落とす場合があります。

ですが、「目障りな広告」の×ボタン閉じるボタンは上記の逆です。10pxあるのかわからないくらいのボタンで広告のすごい近くに配置してあります。なので親指でボタンを押そうものなら、別の新しいタブにとんだり、アプリストアが開きます。

そこからまた元のページに戻らなければいけないわけですから、ユーザー的にはかなりイライラしているはずです。色も白もしくは黒で背景に埋もれやすくなっています。もちろん視認性を悪くするためなので、ボタンの枠などありません。ユーザーのために考えられたデザインに反することで、間違いを引き出すのは「考えたな…」というのが正直な私の感想です。本当にすごいです。

いきなり画面を覆う広告

ページを開くといきなり出てくるあの広告です。ユーザーが見たいと思ってタップしたはずなのに、いきなり全画面広告で覆われたら驚きます。すぐに×ボタンで消せますが、閉じるを押したのにサイトにとばされたりなど、この広告も元のページに戻るのに時間と労力がかかります。

 小さい画面をさらに制限されるというストレス

そもそもなぜユーザーにとって「目障りな広告」は目障りなのか?誤タップで別タブやアプリストアにとんでしまうのは、元のサイトに戻る動作が面倒くさかたり、急に画面が変わるので予想してたページが出ないことで不満に感じたりするだけで目障りではないはずです。ただ広告を見ただけで目障りだと思うのには理由があります。

 スクロールの制限

スマホでページを見る際に普通は下から上へと指を動かすのですが、広告が出てきている場合、その縦方向の動きが短く制限されたり、スクロールしようと思った時に広告が出てきてページが見れなかったりします。その制限で目障りだなと思ってしまいます。

 視覚の制限

スクロールの制限と似ていますが、サイトを見ている時、画面上下で動いている広告や、浮き上がってくる広告がある場合、文字や画像のを見る妨げになります。また、普通スマホを見る時は視線が画面上部から下部へと移動するので、画面下部を見ている時間が長いです。なので、画面上部にある広告よりも下部にある広告のほうが目障りに感じます。

 そもそも誤タップって良いの?悪いの?

誤タップを狙う広告のイメージとしてはあまりいいものはありません。Twitterやネットの評判を見ても悪評しかありません。広告の出しかたにイラついているだけなのに、企業のイメージまでも悪くなったり。
また、実際55.5%のユーザーが「しつこい広告」を自分から押したことがないという結果がでています。損をしているイメージしかないですが、作り続けられている・出続けているということは何かしら広告としての意味があるのではないでしょうか?

 人には言えないギリギリを攻めてくる

広告の内容と言ってもいろいろありますよね。アプリゲーム、健康食品、ダイエット、出会い系、成人向け漫画。それらの広告を大勢友達や人がいる中ですすんで押す人は少ないと思います。

一人になった時に自分の体の悩みを解決するバナーが出てきたり、面白そうな漫画の1コマが出てきたり、そういった時にクリックをしてしまいます。また、人には言えないサービスほど広告の効果が高まるので、自らクリックをして漫画や動画を購入したり、サプリやアプリに入会する人は、誤タップした人も含めて約6%いるみたいです。

 広告主にとって損ではない

広告を出す際、CPAやCPCなど専門用語がでてきます。この単語恥ずかしながら最近知りました。

CPAとは商品の購入だったり、アプリの入会といった1件の利益を生む際にかかるコストです。広告を出すということはお金がかかります。1クリックでかかる金額は様々ですが、誤タップされるということは、少なからず無利益な金額が出てきます。(CPAが高くなってしまいます。)

完全な損失であれば広告を止めるなど改善を図りますが、広告が出続けているということは何らかの効果が得られていると考えられます。広告で1%のクリックがあれば十分な成果だと言われています。ということは99%の人に「目障りな広告」だと思われてもいいのです。

 結局ブランドイメージは悪くなる

広告で1%のクリックがあり利益があったとしても、やはり広告主の会社に良いイメージはありません。どんなに優良な会社だろうと良い商品を紹介していようと広告の出方でユーザーに不快感を与えていては、目障りだと思われてしまいます。ユーザーに不快感を与えないためにも広告の出し方を考えなければなりません。

イメージ広告の様々な効果

ここまで目障りな広告のことを書いてきましたが、純粋なイメージ広告を出している会社はごまんとあります。私が作ってきたイメージ広告も純粋な広告です。そこでイメージ広告にはどんな効果があるのか調べてみました。

視覚的にインパクトを与えられる

たまにテキスト広告(文字とURLが入っている広告)を見かけます。テキスト広告とイメージ広告(画像や動きのある画像で作られた広告)とでは配信される枠が違います。

配信されるサイトのデザインにもよりますが(文字が多いサイトに配信するのであればテキスト広告のほうが目立ちすぎずサイトの雰囲気を守り、画像が多いサイトに配信するのであればイメージ広告のほうが堅くならないので雰囲気を守る)、テキスト広告よりイメージ広告のほうが視覚的にインパクトを与えられます。

 なんとなく頭に残っている

いくら目障りな広告だなと思っていても、人間の脳とは不思議なもので必要になった時に、全く知らないものと馴染みのあるものの2つあった場合、馴染みのあるものを選んでしまいます。

例えば、ネットをしている時に毎回A店のコーヒーのバナー広告が出てくるとします。内心またこの広告かと思いつつ見ているのですが、いざ友達とコーヒーを飲みに行くとなった時にA店とB店が並んでいたらA店を選んでしまいます。気づかない内に脳にA店のほうが知っているという錯覚が起こったからです。目障りながらも何回も見ることでその広告の内容・文言・会社名を覚えてしまいます。そして選んでしまうのです。これが広告の力です。

 知名度の向上

サイトの中でどれくらいイメージ広告が出てくるかによりますが、上記にもあるように出れば出るほど知名度が上がります。

また多少ですが文言や写真などが入ることで何をしている会社なのか、何を売っているのか認知度も上がります。今回日常生活で気になっていた誤タップ広告のことが少しだけ知れて、また制作以外の知識も今回の記事を書くことで知ることができました。

今まではただただ制作をしていただけですが、ユーザー目線になったり、CPAやCPCなど新たな単語を知れたり、制作だけではなく作ったその後が大事なんだということが知れてよかったです。
少しずつですが、マーケティングの仕事も勉強していきたいと思いました。

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筆者

Y.Urushizaki

1日を100%全力で生きるをモットーに毎日すごしています。幸せだなと思う瞬間は仕事終わりに「今日も頑張った」と思いながら駐車場まで歩く時と、近所の野良猫と遊んでいる時です。最近自覚したことは周囲も驚くほどの雨女だったことで、過去に行ったテーマパーク(ディズニー・ユニバ・富士急・ナガスパ)はほとんど雨の思い出がしかありません。たまにテーマパークで晴れると自分より強い晴れ男・晴れ女が存在する事実に少しテンションがあがります。

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