石川・富山・福井の北陸3県もシロアリに要注意!害虫の対策と駆除
Pocket

シロアリは温暖で湿潤な環境を好むため、石川・富山・福井の北陸3県における被害はあまり多くありませんでした。

しかし、近ごろのシロアリはその生息域を広げています。北陸であっても、これからは安心できません。シロアリの事をよく知って、家屋という財産をしっかり守りましょう。

以下では、シロアリの生体や見つけ方など、害虫駆除に役立つ対策方法を解説します。

 

人の生活に害を与えるシロアリの種類と生体

人の生活に害を与えるシロアリの種類と生体

害虫と言えば、ハチやアブのような人や動物の体に危害をくわえる虫を想像しがちですが、シロアリはそれらの虫よりもはるかに恐ろしい一面を持っています。

シロアリの被害を受けると、台風や地震といった自然災害と同じく、家屋を失うことがあるからです。その被害総額は年間1,000億円を超えると言われています。

しかし、高い危険性を持っている昆虫にもかかわらず、シロアリの種類や生体について詳しい人はあまりいません。

 

シロアリの主な生体

シロアリは主に温暖な気候を好む乾燥に弱い生き物です。光を嫌い目が退化しています。土の中や枯れた木の中に作った巣の中で、普段は生活しています。

シロアリは木材の表面部を残したまま内部を食い荒らすので、被害に気付かないケースが多いです。食害の範囲は、主なエサとなる木だけでなく、コンクリート、ビニール、ゴム類など、多種に及びます。

シロアリは生き物としてはゴキブリに近い昆虫ですが、アリやハチのような群れを作る社会性昆虫です。集団の中には女王と王、働きアリ、兵隊アリがおり、それぞれ役割分担して生活を維持しています。

 

繁殖時期になると巣から雄と雌の羽アリが飛び立ち、新たな巣を作ります。

現在、日本には20種類を超えるシロアリが生息しているそうです。そのなかで家屋に被害を与えるものは、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。

 

特に被害が多いヤマトシロアリ

ヤマトシロアリは北海道北部をのぞく日本全土に生息しているシロアリです。

分布域が広いため、日本のシロアリ被害の多くはヤマトシロアリが占めています。湿潤な木材を好み、その中に巣穴を作ります。巣穴の周辺を食べ広げますが、食害の範囲はあまり広範囲に及びません。繁殖のための巣分かれの時期は、5月から6月です。湿度の高い日中に羽アリが巣から飛び立ちます。

 

被害が酷くなりやすいイエシロアリ

イエシロアリは、神奈川県以西の海岸線沿いに多く分布しており、沖縄や小笠原諸島まで生息域が及びます。

地下に穴を掘り、木くずや土で大きな塊状の巣を作ります。巣を中心にしてトンネルを伸ばし生活域を広げていくシロアリです。

また、イエシロアリは水を運べるので、乾燥した木部であっても水で湿らせて食べ広げます。食害の及ぶ範囲が広いだけでなく速度も早いので、木造住宅では甚大な被害になることも珍しくありません。

巣穴が地中にあり、家屋のあちこちに広がるため、根絶が難しいシロアリです。

 

巣分かれの時期は6月から7月です。ヤマトシロアリとは違い、夕方から夜にかけて巣穴から羽アリが飛び立ちます。イエシロアリの羽アリには走光性があるので、電灯の光に引き寄せられます。

 

外来種アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリは、1976年に東京で発見された外来種です。家具などについて持ち込まれたと推測されています。

アメリカカンザイシロアリは、年々その生息域を広げており、2000年12月には富山県氷見市で見つかりました。このシロアリは地中に巣を作りません。巣から跳びたった羽アリが、家屋などに侵入して木部に住み着き繁殖します。繁殖時期は6月から7月です。しかし、環境が整っていれば1年中羽アリが発生します。ヤマトシロアリやイエシロアリよりも個体数こそ少ないですが、体のサイズが大きいため食害の速度が早く、被害も広範囲に及びます。

 

シロアリが家にいるかどうかの見分け方

シロアリが家にいるかどうかの見分け方

シロアリは南方の温暖な地域に住んでいた害虫です。ですが、近年では気候の温暖化や建物の高断熱化によって、その生息域を広げています。現在では北海道北部を除く日本全域にシロアリの被害がでています。もちろん、石川・富山・福井の北陸3県も例外ではありません。被害を最小限にするためには、シロアリを早期発見するしかありません。シロアリが家にいるかどうかは以下の方法で調べるとよいでしょう。

 

蟻道がないかを調べよう

ヤマトシロアリやイエシロアリは、家の木材に直接取り付くことはまずありません。土中を通ってから家の木材へと侵入します。その際に、家の土台やコンクリートに蟻道を作ります。蟻道とは土や排泄物などで作られた、シロアリが使う通路です。紐状に伸びた土くれのような見た目をしています。ヤマトシロアリの蟻道は真っ直ぐに木材に向かってのび、イエシロアリでは途中で折れ曲がっている場合が多いです。床下や基礎部のコンクリートに蟻道ができている場合、シロアリに家が侵食されている可能性が高いといえます。シロアリを探すときには、まず蟻道を探すようにしましょう。

 

羽アリを見つけたら要注意

シロアリは繁殖時期になると、羽を生やした個体が巣穴から飛び立ちます。見かけたときは、近くにシロアリが繁殖していると考えてよいでしょう。

羽アリが発生した時期によって、どのシロアリが発生しているかがわかります。5月から6月の明るい時間帯ならヤマトシロアリ、6月から7月の夜間ならイエシロアリやアメリカカンボクシロアリです。発生時期は地域によって多少前後します。

なお、予防のためには、シロアリが生息しやすい家の床下や浴室周りなどを、重点的に調べるようにしましょう。

 

粒状の糞が溜まっていないか確かめよう

アメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリが繁殖している場合、食害にあっている木材の下に、ペレット状の糞が溜まります。これを屋内で見つけた場合には注意するようにしましょう。なんらしかのシロアリがいるという証拠です。

なお、アメリカカンザイシロアリの糞は、6本の線が入っていて、その直径は1mm程度の球状です。周囲の木材とおなじような色をしています。

 

床や柱などが柔らかくなっていないか確かめる

シロアリによる食害が進行すると、材木に柔らかさを感じるようになります。部屋や廊下を歩いていて沈み込むような感覚を持ったときや、柱を触ったときに違和感を抱いたときには要注意です。

また、ふすまや障子といった建具に、ガタつきなどの異常がでやすくなります。

しかし、触った感覚だけではシロアリがいるという確信を持てないでしょう。そのようなときは、木材の中に空洞ができていないかをハンマーなどで叩いて音で確かめるとよいでしょう。食害にあっている木材は内部に空洞ができます。ハンマーなどで軽く叩くと、空洞に音が反響して聞こえます。

 

シロアリの発生しやすい場所

ヤマトシロアリは食害が進んでいる場所が巣になります。

個体数が多く、1つの巣に数万匹います。ヤマトシロアリが発生するには、木材に十分な湿気が必要です。

そのため、洗面所や台所、浴室の木部を狙いやすい性質をもっています。雨どいの周辺や、雨漏りがしやすい屋根の隙間でも繁殖するので、駆除する際には注意して探しましょう。

イエシロアリは本巣と分巣に分かれています。その被害範囲は直径100mほどです。大きな巣ともなると、個体数が100万匹を超えるケースもあります。イエシロアリは水を運べるシロアリです。水分を自前でまかなえるため、乾燥した木材にも食害を広げることができます。

 

アメリカカンザイシロアリは乾燥した木材を好んで食べるため、床下や浴室周りのような水分量の多い場所には、あまり発生しません。

天井裏や押入れなど、比較的乾燥した木材の周辺に多く集まります。その他に、ピアノ・タンス・机といった家具類を狙いやすい傾向があります。

 

シロアリ対策と駆除方法

シロアリ対策と駆除方法

シロアリ対策では、床下換気と木材の防腐処理が重要です。シロアリの多くは床下から建物内へと侵入します。床下を乾燥剤などで乾いた状態にした上で、シロアリ用土壌処理剤を撒いて、シロアリにとって居心地が悪い環境にするようにしましょう。

シロアリがすでに発生している場合は、以上の処理にくわえて、ペイト剤を撒くと効果的です。また、建物の木材に防腐処理をすると効果的です。

ただし、薬剤を使った防腐処理はシックハウス症候群などを引き起こす原因となるので、取扱には注意しましょう。シロアリは床下や天井裏など、人目につかない場所で繁殖します。建物を立てる場合には、そのような場所を点検しやすい構造にしておくとよいでしょう。

 

シロアリの駆除や対策は専門業者に相談を

対策や駆除の方法を知っていたとしても、一度発生したシロアリを個人の力で駆除することはとても難しい作業です。 本気で家屋を守りたいのであれば、専門業者による害虫駆除サービスの利用も検討しましょう。「公益社団法人日本しろあり対策協会」の調べでは、シロアリ駆除の価格は1平方メートルあたり3000円前後の値段設定が多いようです。シロアリ駆除業者を利用するときは、次の3つをチェックするとよいでしょう。

 

1つ目は「公益社団法人日本しろあり対策協会」の認定する「しろあり防除施工士」を現場作業員が持っていることです。

資格がなくともシロアリの駆除はできますが、この資格を持っていれば、シロアリ駆除の知識や技術を持ったプロが作業するという証明になります。

 

2つ目は、施工後の保証が充実していることです。

シロアリは駆除と対策を済ませて終わりではありません。本当に退治できたかを確認するためには、何年もの時間をかけて様子をみる必要があります。くわえて、シロアリは日本のどこにでもいる害虫なので、再び被害にあう可能性もあります。そのため、長期的に家を守るサービスは重要です。

 

3つ目はシロアリ駆除の実績が豊富なことです。

 

シロアリから家を守るには

シロアリは日本全国にいる財産を傷つける害虫です。

近ごろでは石川・富山・福井の北陸3県でもシロアリ被害がでています。シロアリを寄せ付けないようにするには、床下や天井裏を湿気させず、木材に防腐処理をすることが効果的といえます。はからずもシロアリが発生してしまったときには、早期発見がなによりも大切です。しかし、駆除や対策は個人でやるには限界があるので、害虫駆除サービスの利用も検討してみるとよいでしょう。