
Webサイトの運営をされている方は、サイトをより良いものにしていこうと改善を重ねると思います。サイト改善の際に、ユーザーはどのようなサイトを見ているのかなどを把握したうえで改善をする必要があります。今回は「ヒートマップ」というツールを紹介し、今後のサイト改善に役立てばと思います。
目次
ヒートマップとは?
ヒートマップとは、サイト訪問者がどこをよく見ているか、クリックした箇所やサイトの滞在時間などの情報をひと目で理解できる無料ツールです。クリックした箇所などの情報は数値ではなく、サーモグラフィーのような色で表示されます。
ヒートマップでは、下記の内容ができます。
・ページ内のマウスの動き
・ページ内でクリックされている箇所
・ユーザーがページを閲覧したエリアの滞在時間
・ユーザーがどこまでスクロールしたのか
・ユーザーが離脱した場所
上記の内容が、ヒートマップでは可能であり、ユーザーの行動を詳細に把握できます。分析結果は直感的に理解できるようになっているので、サイトの運営経験が浅い方でも簡単に理解できます。
また、PC用のサイトのみだけではなく、スマートフォンやタブレットなどのデバイスにも対応しているのも特徴です。
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ヒートマップの主な機能
ヒートマップは、サイトを解析する際に、役立つツールです。ここからは、ヒートマップの主な機能を4つご紹介します。
①熟読エリアの特定
熟読エリアの特定は、ユーザーがよく閲覧する部分を赤色、あまり閲覧されていない部分を青色に色分けされます。このデータから、サイト改善のヒントが得られ、改善を図ります。
②終了エリアの特定
終了エリアの特定は、ユーザーがページのどこまで閲覧して終了しているのか、特定できます。サイトが縦に長い場合だと、途中離脱するユーザーが多いため、どこまで閲覧されているかは、重要なポイントです。
③マウスの動きを特定
サイトをアクセスしたユーザーが、マウスをどのように動かしたか、特定できます。ユーザーは、興味を示した文章やコンテンツなどは、マウスを無意識に動かしてしまうことが多いです。マウスの動きを特定することは、ユーザーの行動特性を見つけるうえで、重要な機能と言えます。
④クリックエリアの特定
ユーザーがクリックした場所をマップ化する機能です。ユーザーがどのリンク先に興味を持ち、クリックしているのかが分かります。特にクリックされている箇所は、赤色で示されます。
ヒートマップではできないこと
先ほどまで、ヒートマップで可能なことをご紹介しましたが、できないことがあります。
①Webサイト自体の良し悪し
ヒートマップを用いてできることは、「ユーザーが、サイト内の文章や画像が見られている」ということまでは把握できます。しかし、サイト内の文章や画像が見られている理由については分からず、閲覧したユーザーに直接聞くしかありません。ヒートマップだけでなく、ユーザーに実際に操作してもらい、操作性や機能性等を見るユーザーテストと組み合わせて、Webサイトの良し悪しを判断しましょう。
②Webサイト外のコンテンツの良し悪し
ヒートマップは、あくまでも「サイト内に存在するコンテンツが見られているかどうか」を把握するためのツールです。当然ですが、「現在のサイト内に存在しないコンテンツ」に関する情報は、一切得られません。もし、情報が欲しい場合は、①の際に出てきた、「ユーザーテスト」をしてみましょう。ユーザーテストをすると、「サイト内で情報が足りないコンテンツ」を調べられます。よって、サイト内で不足していたコンテンツを追加し、より良いサイトへと改善します。
ヒートマップ活用方法
今まで、ヒートマップの概要や機能などについて紹介しましたが、下記からはヒートマップにおいて、どんな活用ができるのかご説明します。
①熟読エリア
ユーザーにあまり閲覧されていないコンテンツを改善し、サイトの質を向上させましょう。熟読されている部分をページの上部に移動すると、離脱率を低くし、熟読エリアがさらに広がる可能性があります。
②終了エリア
終了エリアの分析はユーザーに見てもらいたい情報やコンテンツなどを検討する上で役立ちます。商品購入やお問い合わせといったコンバージョンを設定している場合は、終了エリアを参考に、ボタンの設置箇所を修正してみましょう。
③A・Bテストと併せて活用
ヒートマップのみの使用では限界がありますので、A・Bテストと組み合わせて活用するとサイトをより良いものに改善できます。例えば、デザインやコンテンツ、ボタンの設置箇所などを変更した複数のパターンを作成し、検証をします。検証時に、各パターンの結果を比較し、さらにヒートマップで、今回ご紹介した機能を活用すれば、より細分化した検証が可能です。
ヒートマップを活用してより良いサイトへ
今回、ヒートマップの概要や活用法をご紹介しました。Webサイトを改善する上で、ヒートマップは非常に役立つツールになります。ツールを最大限活用し、今まで以上に良いサイトへと改善していきましょう。
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